表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
I love my family  作者: irohaku
1/1

第1話

あと30分程で日を超す。

社畜以外なら誰もが眠りについている時間帯。

でも、この家は近所から「眠らない家」と言われるほど電気が消えている時間が少ない。



「っしゃぁッ!俺の勝ち~」

「…煩いなぁ…。…てか、今のはぼくが、手加減しただけ…。」



この家の住人は交代で寝ているから、電気が消えるのは珍しい。

大声を上げる癖がある彩白(いろは)

無口でネット依存症の永遠(とわ)

2人とも、苗字と性別がない。

というか、此処に居る奴等全員は苗字も性別も持ってない。



「…そんな大音で、ゲームしたら、皆起きちゃうって…。」

「大丈夫だって!皆、睡眠欲だけはあるしさ。」

「…そういうことじゃないって、。」



とか会話をしていると二階からガチャ、という音が鳴った。

その後、すぐに足音が聞こえた。

足音はどんどん近づいて来て、階段から足が見えた。



(起こしちゃったかもしれん。やっば、怖いやつだったらどうしよ。絶対怒られる。)



怒ると怖いやつが当たらないことを必死に祈る彩白。

永遠は呑気に傍にあった、エナジードリンクを飲み干す。



「近所迷惑になるよ~。」

「んぁ…。」



と怒らずに苦笑を浮かべながらキッチンに足を運ぶのが琥珀(こはく)

昼型の為、めちゃくちゃ眠そうなのがクロエ。

ここにはハーフもいる。

クロエはオーストラリアと日本のハーフらしい。



「クロエ、琥珀…!お前らでよかったぁぁ…!!」

「んぇ?急にどしたん?」



急な言葉にびっくりし、はてなマークを浮かべる琥珀に抱き着いた彩白。

その頭を、母親のように撫でる琥珀の顔はとてもやさしかった。



「彩白、そろそろ寝たら?」

「そーするわ…。」

「永遠は?寝る?」

「…だいじょうぶ、。」

「夜型だもんね、w。無理しないでよ。」



のそのそと歩く彩白を見送った、琥珀は永遠にホットミルクを渡す。

ありがと、と言う永遠はゲームのコントローラーを片手で持っていた。

時計は12:10を指していて、本日の見張り当番を終えた永遠はゲームを続けるつもりらしい。



「クロエ、起こすか。」

「…そーだね、」

「だるいなぁ…。」



いつの間にか、ソファで寝ていたクロエ。

この家で一番起こすのがめんどくさい。

だが、12:00からクロエと、琥珀が見張り当番なので起こさないとだめなのだ。



「起きて。クロエ?」

「う~…、やだぁ…。」

「起きないと髪の毛引っ張るぞ。」

「それだけはやめて!」



焦げ茶色の髪の毛を抑えるクロエ。

髪の毛をいじるのが好きらしく、髪の毛のことになると何でもやってくれる。



「はぁぁぁ…、心臓に悪いってば~。」

「ごめんねって、。じゃないと起きないから…。」

「他の起こし方法ないの~?」



ずっと、文句をぶつぶつ言うクロエをずっとなだめる琥珀。

相変わらず、ゲームをしている永遠。

また死んじゃった…、と難しいかおをしていた。



「…そんな煩いと、双子、起きちゃうよ…。」



と言っても聞かないクロエと琥珀。

二階からガチャ、と言う音と共に声が聞こえた。



「…はぁ、寝よ、。」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ