知らんけど
誰かと会います。 そして別れ際に またね~と言います。
東京は当然の挨拶ですが これは楽しい時をありがとう♪
また機会があったら会おうね というスマートな挨拶です。
大阪でこれを言うと怪訝な顔で、またっていつや?
会う気もないのに ええかげんなことを言うな! と叱られます。
大阪のうどんスープは薄いです。
とてもおダシが効いていて深みのある味です。
東京のうどんスープは濃い色です。
美味しくないというわけではありません。
醤油のメッカでもある由来のスープです。内心 関西の薄いスープを
水みたいだと思っていてもめんどくさいので言いません。
大阪で自慢をする時は、安い自慢です。
コレ なんぼしたと思う? 300円やねん、ぷぷぷ 周囲はスゴ~イ
の大歓声です。安いものをみつける才能を評価します。
大阪は自分を下げてナンボです。
東京で コレ300円をやると、シーンとして、真顔で
雑巾にでもするんですか?となります。
東京で自分下げをおこなうと、 もっと自信をもちなよ?
と励まされます。
説明をしても理解し合えないためスルーするに限ります。
もしも ステキでお洒落な豹柄のシャツの安い自慢をされても
雑巾にでもするんですか?と聞けば、あの人 なんにもわかっていない、
と不機嫌丸出しになります。
大阪では雑巾にするにもはばかられる豹柄のシャツを自慢げに着て
値段当てゲームに興じるので 暗黙の了解で たぶん300円くらいかなと
見当をつけて、ひょっとして800円? 500円?と質問をします。
間違っても300円以下を言ってはいけません。
散々話しを引っ張って実は300円 うわぁーーースゴイが定番なのです。
空気を読まなくてはいけない過酷なゲームです。
東京人はタダでもいらないと内心思っているので この安物
当てゲームにはなるべく参加しないほうが無難です。
関西では 関東の笑いがよくわかりません。
オチは?と言って関東人を追い詰めます。
関東人は落ちの必要性を感じていないようです。
大阪でオチのない話を長々とすると、ワシの貴重な時間を
どないしてくれるねん、と怒りだします。
関東ではそもそもオチの概念がありません。
話を普通にして何が悪い?です。
つまらないギャグを言ってドヤ顔をする関西人に対して
内心 どんな顔をして対応をしたらいいか悩むのが関東人です。
つまらないんだけど?と言えば関西人の逆襲が始まりそうなので
悩ましいところです。
大阪の人の 知らんけど。
関東の人からしたら何かをいうたびにラストに 知らんけど、
をつける大阪の人に対して、こう言うでしょう。
知らないのなら 黙っておけ。
詳細は知らないけど、とりあえず参加する、その
責任についてはとりたくないという便利な言葉です。
関東と関西に少し住みました。そんで表面的な感想を言って
みました。 知らんけど。