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一流宮廷庭師だけど別に仕事、魔法で3秒でできるし毎日暇。

作者: 鈴木衣毬

試用で書いたので短いです。

今日は俺の庭師としての仕事を話すんだったよな。俺は宮廷庭師。ここ、キレートヴァルツ城に専属として務めて3年になる。そして、俺はとてもデキる男だ。魔法がとても得意で、庭師としての仕事は大体本気を出せば3秒もかからない。本当に楽な仕事だ。いつもの仕事は大体城内の草取りや植木の剪定、女王陛下の大事にしている花壇への水やりや季節ごとの花の植え替えなどで、現状維持な仕事が多く特段変わったことはあまりしない。


しかし、ここの城の主、ヴァルツ陛下の意向によりここの庭には剪定するのに苦労しそうな背の高い木、そして数の多い花壇など世話のかかるものがとても多い。普通の庭師ならば魔法と手作業を駆使しながら作業をするレベルの難しさのため、結構手間がかかる。それも、100人で作業したとしても1ヶ月はかかるほどの仕事だ。


しかし俺が来てからその庭師の数はぐっと減ることとなった。というのもここに来てから3日目の時に庭師をまとめている1番上のやつと仕事の割り振りについて口論になり、無視して作業を行ったらあちらが折れて居なくなってしまったのだ。

どうしても従いたくなくてだいたい下を向いたまま、あるいは絶対にあちらと目が合わないように手と魔力を使って作業を進めた。

さらに数日後、その1番上に従っていた40人ほどの庭師が減った。

そいつらはそいつらであのまとめ役のことをとても信頼していて(宗教のようですらあったかもしれない程)、いなくなってしまってはと団子になってやめていってしまった。

その翌月には新たなまとめ役を基盤とした体制ができていたもののそいつは人遣いが荒く、それに嫌気がさしたやつも20人ほど辞めてしまい、挙句の果てにそのまとめ役のやつも辞め、最終的に30人くらいの人数にまで減ってしまった。ほんとつくづく馬鹿な集団だと思った。

この異様な従業者の減り具合は瞬く間に広まり、陛下にまで伝わって当時の城の内部はかなりピリピリしたものとなっていた。新たな庭師はどうやって工面するか、今度の女王陛下の花壇の植え替えはどうするのか。そんな焦っているような雰囲気をひしひしと感じていた。

俺は別にそういうピリついた雰囲気にあまりストレスは感じていなかった。

他人のこととかあまり意識しなかったし。

あの日も毎日の担当している作業を早々に終わらせ、木の下で寝転んでいた。

あぁ、暑くもなく、寒くもなく吹いている風が心地いい。休憩するには最高の場所だな。

瞼が重くなってきた……


ねぇ!に……おじさん!

ん、んん…


ねぇ、庭師のおじさん!

誰だ…?

眠気という文鎮に抗いながらゆっくりと目を開けた。ぼやっとした視界に人のような顔が映る。

ぅおっ、近。


おじさん、なんで寝てるの?他の人のお手伝いとかしないの?


今思えば純粋にほかの庭師が仕事してるのに寝っ転がってる俺を見て疑問に思っただけだったんだろうが、当時の俺は寝ぼけていたのもあって煽られているのだと思ってしまったんだろうな。


は?ガキには関係ないだろ。ほっとけよ。


で、でも、お仕事はちゃんとしないとダメ、だよ。


うるせえな!俺は俺の仕事分終わってんだよ、声掛けてくるんじゃねぇ!


う、うぇ、うっうわあああん!


子供を泣かせてしまった。いや、当時の俺はそこらの子供泣かせたくらいじゃなんとも思わなかったかもしれないが、その子供がまさかヴァルツ陛下の御息女だとは思ってもみなかったのだ。


ここまで読んでくださりありがとうございます。ハイファンタジー少し書いてみようかなと思いイントロ部分だけ書いてみました。

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