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《変な先輩》  作者: 雪
6/6

《変な先輩6》

WBCがアツい。

そして先輩がウザい。


先輩は自称野球好きのソフトバンクファンなのだが、完全なるニワカ野郎だ。


そのニワカ野郎が僕にこう話しかけてきた。

「ジャパンの1番って誰と思う?」

おそらく侍ジャパンの打順の事なのだろう。

てか、ジャパンって…と、郷ひろみが脳裏に浮かんできたがいちいちツッコミを入れてるとキリが無いので僕は我慢した。


朝の野球ニュースで「1番はヌートバーが有力」と聞いていたので「ヌートバーやない?」と答えた。


すると先輩が「ヌトバー?いやいや、相手チームの話しじゃなくてさ…日本代表って意味わかります?」と呆れたように僕に言った。



(ほー、さてはこいつ、ヌートバーを知らないな。)

と悟った僕は、呆れられた仕返しをすることにした。


「先輩はイチローの名字って知っとる?」

優しい僕は野球を知らない人でもわかるであろう問題を出題した。


トンチンカンな苗字を答えて欲しかった僕の期待を先輩は軽く越えてきた。いや…超えてきた。

「いやいや、イチローに苗字とかないって…知らんと?」



ヌートバーを他国へと追放し、イチローから苗字を取り上げた、その日の先輩は無敵だった。

そして僕も何故か先輩に完封された気分になった。間違ってるのは向こうなのに…。



次の日、ペッパーミルパフォーマンスをしながら僕に近づいてくる先輩を無視しながら、僕はその横を通り過ぎた。

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