6 王都へ
王都まで行く間にロイ達から色んな事を教わった。
どうやら今までロイ達は、発明品など作って売っていたらしい。
それらを俺に紹介するのに凄くテンションが上がって各部屋を回るのに
ドアを開けずにそのまますり抜けたりする物だから
俺達が頭やおでこを打ち付ける事が何度も有った。
お陰で全部周り終わるまでに何度目から火花が出た事か!
でもそんなロイが子供みたいでとても可愛かった。
ん?
ロイが可愛い??
いや、俺が女っぽくなった分けじゃ・・・うんきっと大丈夫・・だよな。
そしていよいよ王都へ出発の日。
メイリからは、冒険者になるからと白をベースの濃紺の模様の入った可愛らしい
一部分素肌が見える服とミニスカートそして軽そうな薄手の生地で出来た
紺に金のライン取りされたローブを渡してくれた。
「メイリ有難う、でもこれ冒険者の服には、しょっと派手じゃない?」
「でも可愛いでしょ」
「だけど冒険者だよね。」
「女の子は、可愛くなくちゃダメよ」
うっダメだレイラと同じだ!
いやレイラがメイリの影響を受けたのか?
確かに俺もアニメキャラに着せるのならこんな服着せたかも知れないけど
自分が着るには、ちょっと恥ずかしい。
せめてもう少しスカートの丈が欲しい所だが無理だよな~。
「うっうん有難う。」
「気に入ってくれて嬉しいわ、その代わりその服の防御力見た目に似合わず凄いから期待しておいてね。」
ニコッと凄く嬉しそうにほほ笑むメイリ。
そしてロイからは、
「シフォンこれを持って行くと良い」
そう言って渡してくれたのがエメラルドグリーンの宝石の付いたネックレス。
「結界解除の指輪貰ったけれどこれは?」
「アイテムボックスだ。容量は、そんなに大きくないが大体家の一番小さい部屋位は、有る筈だ」
とっ言うと大体8畳位か結構あるな。
「ロイ有難う助かるわ。」
すると急にメイリが改まって
「シフォン、レイラ私達の願いを聞いてくれて有難う。
そして本当なら私達も行ければ良いのだけれど
残念ながらここから出られない。全て任せる事になってしまって御免なさい。」
そしてロイからも
「すまない俺のボディを宜しく頼む。」
そう言って頭を下げられた。
「ロイ頭を上げて大丈夫必ず取り返して来るから。ねっレイラ。」
「ロイ、メイリ必ず探し出して来るから待ってて。」
「「じゃ行って来ます。」」
王都まで歩いて1日確かにそんな遠い分けじゃ無いけど
二人で話しながら歩いて行くと更に短く感じた。
ガールズトーク等と言う物じゃ無かったけれどレイラと二人
時々頭を叩かれながら結構楽しい一日だった。
レイラとならこれからもう上手くやって行けそうな気がする。
うん。やっぱり可愛いは正義だ。
その日の夜王都近くまで来た所でアイテムボックスからテントを出し結界を張って一泊した。
翌朝は、いよいよ王都だ。
こちらへ来て初めての都市嬉しいけれどちょつと緊張するな。
翌朝王都の入り口に当直すると朝まだ早いと言うのに
既に多くの人や荷馬車が並んでる、早めに来たけど
俺達の番まで時間が掛かりそうだ。
王都の城壁は、思ってたより低く約5メートル位か?
300年前の戦争からそんなに大きな戦争も無かった事も要因なのかも?
やっと順番が来て警備にあたってる衛兵に自分の名前を告げ
ロイから預かった俺の身分証明になる小さなプレートを見せた。
見た感じ名前しか書いて無い様だけれど身分を証明する何か仕掛けが有るらしい。
レイラは、私の付き人と言う事で難なく無事王都に入れた。
最後に衛兵に冒険者ギルドへの道順を聞くと快く答えてくれてた。
衛兵と聞いて緊張してたけど優しい人で良かった~。
さあ。
これよりいよいよ王都だ~。