19 帝都へ
前回の更新誤字脱字報告有難うございます。
今回結構多くて恥ずかしい。
やっぱり投稿直前に大幅に書き直しは、ダメですよね~。(汗)
では、気持ちを切り替えてこれからも宜しくお願いします。
一週間後冒険者ギルド前に集合したサザンクロスの風のメンバーと俺達3人の為に
何とギルドが馬車まで用意までしてくれた。
それに帝都の地方都市マスタチアまで五日分の食料やその他必要品を詰め込んでいる所
サザンクロスの風のリーダーマーザスが近寄り
「シフォンの方の荷物は、良いのか?何も積み込んで無い様に見えるが。」
「あっ私達これが有るから大丈夫です。」
そう言ってアイテムボックスのネックレスを見せる。
「これは?」
「アイテムボックスのネックレスです。容量は、小さい部屋一つ分位なんですけど。私達は、これで十分入るので。」
そこまで言うとジョイが突然俺を掴んで引きずりながら少し離れた所まで来ると。
「シフォン何を出してる!」
「何ってアイテムボックスですけど。」
「ですけどじゃない!」
「そんな物こんな人の多い所で出すんじゃ無い。」
「だって容量は、小さい部屋一部屋分位でそんなに大きく無いし。」
「十分大きい!普通は、その半分も無いし更に小さい物でもちょっとした屋敷が買えるぐらいの価値が有るんだ。
それを一部屋分も有るアイテムボックスなど出して盗まれたらどうするんだ。」
「そうなんですか?」
すると頭を抱えてため息をつくジョイ。
「良いかシフォン、ロイの所に普通に有る物でも価値の高い物は、沢山有る。
例えば今のアイテムボックスを皆が持って居れば馬車等で運ぶ必要がないだろう。
だからロイの所から持って来た物は、人目の付く所で見せびらかすな。」
「分かった、ジョイこれからは、気を付ける。」
「ああそうしてくれ。」
出発直前早々怒られた。
先行き不安大丈夫か俺。
そして馬車まで戻るとマーザスから
「最近ジョイが生き生きしてるのは、シフォンのお陰か。」
「え~私ジョイから叱られてばかりんですよ。」
「可愛くてしょうがないんじゃないか?」
「それだったらもう少し優しくしてくれれば良いのに。」
そうしてちょっと脹れてみた。
するとアハハハと大きな声で笑うと
「そうだな。」
その言葉と同時に優しく頭を撫でられた。
うん悪く無い。
何故だろう、以前 『白石 雪弥』として生きてた頃は、こういう事されたらイラッっとしてたのに
今は、何故か嬉しかったりする。
以前とは、何かが違う気がするがそれが何かは、分からない。
それから荷物の積み具合を確認するマーザス。
するとハックから。
「何時でも出られぜ。シフォンちゃ~~ん、レイラちゃ~ん、お待たせ~。」
ハック見た目に寄らず結構軽そうだな~。
でもその方が気を使わなくて良いかも。
馬車の馭者は、キリングス比較的無口で今まで一言二言位しか話を聞いて無い。
馬車の荷台には、俺の左隣にレイラ右隣には、シトラル、やっぱり2人一緒に並ぶ事は、出来ないらしい。
そして反対側には、マーザス、ハック、ミュ、シャーリの順に並んでる。
早速ハックから
「ねえシフォンちゃん達は、皆付き合い長いの」
「私とレイラは、冒険者になる前からずっと一緒にそしてシトラルは、まだ付き合いは短いけど私の先祖様と縁があるらしくて今回一緒に行ってくれる事になったんです。」
そのシトラルの名を聞いた時ギン!
とばかりに睨みをきかすレイラ。
「シフォン、トイレ。」
「エッだってまだ王都を出て2時間位しか経って無いじゃんもう少し待ちなよ。」
「ト・イ・レ!」
今度は、少し大きめの声で騒ぎ出した。
しょうがないので。
「すみません、馬車止めて貰って良いでしょうか。ちょっと用事を済ませたいので。」
すると。キリングス から。
「今止める。」
止まるとレイラが
「シフォンも付き合って」
と俺の手を持って引っ張るので。
「すみませんちょっと行って来ます。」
とマーザス達に告げてから山の中に入って行った。
馬車が見えなくなるとレイラから。
「何でシフォンの隣にシトラルが居るのよ。」
とっ急に怒り出す。
「だって皆で馬車に乗るには、仕方ないじゃない。」
「あいつ私のシフォンの隣なんて許せない。」
あっこれヤキモチだ。
何となくレイラの言いたい事が分かった。
でも、どうしたら良いんだろう。
彼女いない歴16年自慢じゃないがこういう時の女性の扱い方は、・・・・
そこで思いついた。
此方に来るまで散々やって来たゲーム『恋愛シュミレーション』あれのスキルを活かすしかない。
ふっと思いついた方法。
そっと前からレイラを優しく抱きしめ。
するとレイラが
「シフォン何?」
「レイラこのまま聞いて。」
良しこの調子で。
「レイラが私を思ってくれるその気持ち嬉しいわ。大事に思ってる人から思われるなんてこんなに嬉しい事ないもの。」
これは、何故か素直に言葉が出た。
今では、俺にとってレイラは、無くてはならない大事な人だから、思ってくれるのは、本当に嬉しい。
レイラも大人しく俺の腕の中で話を聞いてくれた。
でも俺の腕の中のレイラの心臓の鼓動、身体の温かさが俺を襲う。
あっ!
俺も何だかドキドキしてきた。
やばい、雑念を捨てねば。
雑念!雑念!雑念!
少しの間雑念を払うのに必死になってると。
「シフォン、どうしたの?」
レイラから声が掛かり。
「ううん何でもない。」
うん何とか行けそうだ。
「レイラ貴方が思ってくれるようにシトラルも私を守ってくれようとしてるのその事を分かって貰えないかな?」
「あのトカゲが守らなくても私がシフォンを守るから大丈夫だよ。」
「でもシトラルは、」
ここまで言って又雑念が顔を出し思わずレイラをぎゅっと抱きしめてしまった。
しまった!
「あっ」
レイラから驚いた様な声。
「ゴメンレイラつい・・」
「ううん大丈夫。」
うっ何だか凄く優しい声。
レイラってこんな声出せたんだ。
ちょっと可愛い。
ここでもう一度気を取り直して。
「シトラルは、300年前のロイ達に負い目を感じてるのそれは分かる?」
「うん。」
「300年もの間ずっと悔やんで自分でもどうして良いか分からずここまで来てしまったの。その思いを
ロイの娘だと思ってる私を守る事で今度こそ悔いのない様に生きたい。そう思うのって私は、凄い事だと思うんだけどレイラは、それでもシトラルを許せない?」
そこで少し時間を置いて。
とっ言うより言葉が出なかった。
雑念・・・
「300年の時間って私には、分からないけど、とてつもなく長いその時間を
心に悔いを待ったまま生きるってとても辛い事じゃないかな?
私は、その悔いをここで晴らさせてあげたいの。レイラは、どう思う?」
「うん。分かった。トカゲが側に居る事許してあげる。」
「有難うレイラ、嬉しいわ。じゃそろそろ行こうか。」
「シフォン・・もうちょっとこのまま・・・」
「うん。」
ぅおレイラの節目がちの顔が凄く可愛く見える。
雑念・・・・
そうやって雑念と戦いながら。数分間そのままそこに居た。
その後馬車まで戻る頃には、今までの怒りが嘘の様に穏やかな顔。
いや、ちょっとデレっとしたレイラの顔がそこにあった。
は~心臓に悪い。
でもレイラがあんなに可愛く感じるなんて。
そこから又レイラが愛おしく感じる様になったのは、ここでは、秘密にしておこう。
馬車に戻ると。
ハックから
「レイラちゃ~んうん落ち着いたみたいだね。可愛くなったよ。」
とっ
言った瞬間
隣に座ってたミュからげんこつが飛び。
「コラ!こんな時に女の子をからかうんじゃ無い!」
って怒られてた。
その後も「だから未だに彼女が出来ないんだろう」と怒られてたが、
当の本人は、ケロッとしてたので毎回同じ様な事を繰り返してるんだろうな。
席に座ったレイラは、椅子に突いてる俺の左手の上に自分の右手を乗せ
さっきと違い照れくさそうにうつむきかげんで俺と反対側を見ていた。
レイラにぐずぐず言われてたシトラルは、静かに微笑んでいてくれた。
シトラル有難う助かります。
まずは、ここから馬車で5日の帝国の地方都市 マスタチアを目指す。




