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104 最後の日

誤字報告有難う御座います。

今後も気を付けて行きますが

もし気付かれた誤字脱字等ありましたら

報告して頂ければ幸いです。


今後とも宜しくお願いします。



冒険者学校の卒業式当日教官室で今まで見た中で気付いた事等を伝え

改善の提案をした後校庭で校長の話を生徒全員で聞くらしいので

私達も校庭に出て校長の話を聞いていた。


『何で偉い人の話は長いんだろう?』

本当何時もそう思う。

もういい加減時間が過ぎてる気がするけどまだ終わる気配が無い。

ここの生徒も大変だ。


今日この学校には、私と勇者様含め全員がこの学校に来ている。

その中で最近気になるのが勇者様とアリサの関係。


実はミナトが洞窟の中に閉じ込められた時ミナトが無事出て来た事が嬉しくて

ついミナトに抱き着いた事から始まった。

その私の姿を見て居た勇者様が私に走り寄ろうとしている時

エスティアとミラエスに止められ。


「なっ何をする!僕は行かなくてはならない!放すんだ!シフォン早まるな!」


「勇者様お待ちください。白銀の魔女様は今大事な所なのですよ。それを邪魔してはダメじゃないですか。」

そのミラエスに続きエスティアからも

「シフォンはもう大人なんですからあの位許してやっても良いじゃないですか?」


「煩い!2人とも!僕は兄としてシフォンを守らなければならないのだ!放すんだ!放せ~!」


その時突然2人に腕を放されて転んだ勇者を見て。

ミラエスから

「勇者様~。白銀の魔女様今良い所じゃないですか。あんな感動的な場面滅多に見られませんよ。」


「それが許せんのだ~~!シフォン離れろ~!」


「全く駄々っ子みたいなんだから。」

そう言うエスティア達の様子を見て居たアリサが思わず笑いだしたそうだ。

そして最初の言葉が


「勇者様可愛いです。私はもっとお固いお方だと思って追いましたが。

あんなに楽しい人だったんですね。皆の知らない所を見られて得した気持ちになりました。」


「「確かに楽しい・・・あってるかも知れないが・・ちょっと違う気がする」」


エスティア達の思いとは別にそれからと言う物何かと勇者の側に居る事の多くなったアリサ。

勇者も満更ではない様で笑顔が絶えなくなっていた。


お陰でシフォンは最近ミナトとの穏やかな日々を過ごせていた。

この日もミナトと一緒に冒険者学校を卒業した生徒達を見送っていた。


その生徒の中からイズミを見付け近寄ると何故か彼女は男性用の冒険者服を着て居るのに気づき

今迄普通の女性の服を着て居たのに急に何故?


彼女に聞けば

「冒険者は男も女も関係ないでしょう。だからこの格好から始めます。」


でもきっとそれだけじゃない筈一つ思い当たるのは。

ミナトへの思いを自分なりにけじめをつけるつもり?

その事を否定されたがきっとその理由の一つに違いないと思えてならなかった。


私がミナトに抱き着いて居た時り去ったイズミの事を考えるとそれがシックリ嵌る。

それなのに私に対して「親友候補の件考えておいて下さいね。」っと。


本当に面白い子だ。

彼女なら良い友達になれそうな気がする。

私自身も何れ親友と言える様な仲になれると良いと思える様なイズミ

親友候補か、その中の第一号として入れて置こう。


彼女達を見送ってから街中を歩いて居ると一軒の店が目に入った

その店頭に飾られていたネックレス。

同じデザインで5種類の石がそれぞれ一個付いて居る見覚えのあるそのネックレス。


「見てミナト、あのネックレス見覚え無い?」


「あれは確か悪魔のミレイユが守ろうとしていたリスファのネックレス。」


「5種類も有ったんだね。透明にグリーン、赤そして紫にイエロー、リスファのお父さんここで購入したんだ。」


「シフォンも買って行く?」


「リスファの大事な思い出だもの。私は良いわ。」


「そうだな。」


思いがけない所でそのネックレスを見付けそのリスファの事を思い出していた。

両親が冤罪を被せられ死刑になった不幸

『もし私が逆の立場だったらどうして居ただろう?』

そう考えるととても悲しい気持ちになっていた。


いやいや、それは別として折角最近ある程度勇者様がミナトと私を自由にしてくれているので

その今を楽しまなければ。


そう思い直し後ろでアリサと話をして居る勇者様をチラリと見ると

その後ろでは、シトラルとシャーリのカップル


『良し!チャンス!』


「ねえミナトもう少し他の店も周って見ない?」

そしてミナトと手を繋いでその場を黙って離れて行くシフォン。


そして人気のあるスイーツの店に入り

久し振りにミナトと 向かいあって2人きり。

「ミナト何食べる?ここのスイーツ美味しいって有名らしいわよ。

私はここのお勧めと紅茶にしようかな?」


「それじゃ俺もシフォンと同じお勧めと紅茶で。」


「私は新製品のスイーツと紅茶でお願いします。白銀の魔女様。」


「それじゃお勧めスイーツ2つと新製品1つに紅茶3つね・・・・エッ!」


何故か一人多い返事にその声の主を見ようとシフォンの隣の席を見るとそこには

ミラエスが何時の間にか実体化して座って居た。


「ミッミラエス!何故貴女がここに?」


「白銀の魔女様から美味しい匂いがして来たので着いて来ちゃいました。やっぱり美味しい物は

皆で食べた方が美味しいですよね。」


「美味しい匂いって貴女・・うう・・折角2人きりになれると思ったのに・・」


折角のミナトと2人っきりの時間が思いがけないミラエスの乱入に無に帰したシフォンの落ち込み様は

半端なかった。

うつ伏したシフォンを見てミラエスが


「白銀の魔女様!どうされました?スイーツもう来ますよ。」


「シフォン良いじゃ無いか、又何時でもチャンスはあるさ。」

ミナトの言葉に仕方なく頷き3人でスイーツを楽しみ店を後にした。


翌日ミリニシア神皇国のレド法王との謁見が有りやはりそこで話題になったのが

冒険者学校の今後の有り方や洞窟崩落事故の事だった。


「白銀の魔女殿貴女のお陰で我々だけでは気付かなかった事柄や注意点等も見つけられ

今後の学校の有り方に大きな前進を見る事が出来そうです。それの先日の洞窟崩落事故で

生徒を助けて頂き感謝いたします。お陰で一期生の中から死亡者を出さずに済みました。

本当に感謝する。そこで貴女の冒険者プレートに私の名前も入れさせて欲しいのだが宜しいだろうか?」


「有難う御座います。ただあれは私だけでなく皆の協力が合ったからこそ是認無事出られたので

私が助けた分けでは無いのです。」


「勿論皆にも礼はするがまず私の気持ちとしてそのプレートに私の名を刻ませて貰いたいのだそしてナリエスとの繋がりをより強くし今後とも良き隣人としてやっていきたいと思う。」


「有難うございます。有難くお受けいたします。」


そしてシフォンのプレートに4人目の名が刻まれる事になった。

そして引き続きレド法王からミナトに対し


「あの洞窟崩落事故でそちらの魔術師が大きな力を発揮してくれたとの事出来れば称号を与えたい所だが我が国民でない其方に私から直接与える事が出来ぬ為其方の活躍をオスター王に伝えて置く、

国に帰ってからオスター王より授かるが良いであろう。」


「有難うございます。有難く頂きます。」


その後勇者様や皆にもレド法王から言葉を貰い式典を経てからようやく解放されたシフォン達にとって

今回今までと違って大きな物を得た気がして居た。

少しだったが世界初の冒険者学校に関われた事、そして何よりイズミと言う元日本人と知り合えた事が大きかった。


『イズミか、又ミリニシアに来たら必ず会わなくちゃね。』


シフォンは彼女の事を考えると思わずクスリと笑みが零れるのが分かった。

「本当面白い子だったわね。」


そしてミリニシア神皇国を経ちナリエス王国へ向かうシフォン達だった。

ただ来る時と違い勇者の隣を歩く馬の上にはエスティアの代わりにアリサが居た。


代わりに馬車の中に乗ったエスティアから


「シフォンこれでようやく勇者様から解放された気がしますね。」


「そうね、あの二人このまま上手く行って欲しいわね。」


そんな話をしているとも知らず馬上では勇者とアリサが

馬車の馭者席ではシトラルとシャーリが仲良くしている姿が見られた。


『ムムム、でもこれってちょっとおかしく無い?私とミナトの場所が無い様な気がするんですが・・』


そう思うシフォンの気持ちを誰も知らず馬車はナリエス王国への帰って行った。




何時も読んで頂き有難うございます。

本日『男の娘って何』

https://ncode.syosetu.com/n0108ge

とコラボ最終日又コラボする予定では居ます。


次回は、もう少し上手く出来る様にしたいな。

頑張れねば。



これらは、同日更新又は前後日更新の物と同時間軸の物とする予定ですので

興味の有る方は、覗いて見て下さいませ。

今後とも『異世界で最高の・・』

宜しくお願いします。

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