第一章 オケアノス神の完成 記録2
「あの…今なんと」 「だからデクレオスとアシルを捜してここに連れてきてちょうだい」 「一体何の目的で」 「聞きたい?」 「もちろん目的を知らないと仕事になりませんから」 「それは…」 「…」 「オケアノス神の全員で食事がしたいからよ」 ノアルの言葉に3人は唖然とした 「たったそれだけのためですか!?」 「シュキオン目的教えたのだから早く行ってきてね」 「…全く神使いが荒いですね」 シュキオンは小さくため息をした
「よろしくお願いね」 ノアルはそう言うと消えてしまった 「2人ともとりあえず本部に戻りましょう」 そしてシュキオンたちは再び本部に向かった 「や・やっとついた」 「では、私はギルド長のところに行ってきます」 「じゃあ僕はオケアノスについて調べる」 「オレも行く」 「アイル早く行こう!」 プラチナはアイルの手を引っ張って書庫へ行った シュキオンはギルド長のところへ行った 「失礼しますギルド長少しお願いがございます」 すると一人の青年がやってきた 「やあ!君が来るのが待ち遠しくてうずうずしてたところだよ」 「それはどうも」 「そんなにかしこまらなくていいよ、同い年なんだから」 「いいえ、私の癖です」 「そうだったね。ところでお願いって?」 「私の弟達の行方をご存知かと」
「わかった!しばらくしたらまた来て」 「わかりました、では」 シュキオンは部屋をあとにした 「まったくあの人はたいしたものだ」 シュキオンはブツブツ思っていたギルド長は最年少で昇進した人だ彼の名はクロム・オクスフォードシュキオンの昔のギルドチーム仲間だった そのころプラチナ達は… 「ねぇ、アイルはシュキオンのことどう思ってるの?」 プラチナは本を探しながら言うと
「とても尊敬してる」 「そうなんだ…あっ!この本詳しく載ってるみたいだ」 プラチナは一冊の本を持って降りてきた 「えっと…あったあった!オケアノス神とは、ギリシア神話の海の神で最高神ゼウスの裏切り行為によって魂を分けられてしまった…んー難しいな」 「シュキオンさんに直接聞けば」
「その方が速そう」 プラチナとアイルはギルド長室に向かった 「再び失礼します」 シュキオンはしばらくしてギルド長室を訪ねた 「遅いよ〜もうとっくに場所が分かったのに」 「それでどこにいるのですか?」
「えっとデクレオスはミケナイでアシルはトロイアにいるよ」 「本当に助かりました」 「いいよ、昔からのつきあいだから、神も大変だね特に君たちの神様は」 「そうですね、特に本体のノアルですね」 「彼も一緒だよ」 シュキオンは笑顔を返して部屋を出た 「シュキーオンわかった〜」 プラチナがシュキオンに飛びついた 「ええ、これから出発です」 「うん」 そしてシュキオンの兄弟捜しの旅が始まった NEXT→