第一章 オケアノス神の完成 記録1
はじめはギリシア神話の世界へ
「これで終わり!」 「ご苦労様ですプラチナ」 「早く帰ろう」 「その前に書類を作成しないと」 シュキオンはカバンから一枚の書類を取り出した 「えー面倒だよ」 プラチナは近くにあった岩の上に座った 「いけませんよ掟なんですから」 シュキオンは書き始めた。 「午後1:46 サンドラ周辺にて依頼No.42 サンドラ周辺の奇怪現象を成功と表示する 〔原因〕地下洞窟に生息する魔物によるもの 〔解決法〕魔物の退治 ギルドチーム オールシャン っと」 シュキオンは書き上がった書類をながめた 「終わったの?」 プラチナは近くにあった花をつつきながら言った 「終わりましたよ」 「じゃあ戻ろう」 シュキオンたちはギルド本部へと向かった 「ねぇ〜ここからどのくらいでつくの」 「んー…早くて2日くらいですかね」 「2日もー!」 プラチナは大げさに驚いた 「私が入った頃は1ヶ月経っても帰ってこれないことがありましたよ(笑)」 シュキオンは爽やかに笑った 「顔が笑ってないよ」 アイルはボソッと言った 「…」 「とりあえず早くいこうよ!」 そして数時間後… 「ねぇ、このあたり寒くない?」
「このあたりは海の神オケアノスがおさめる神殿がありますしね」
「オケアノス?」 「オケアノスとは、ギリシャ神話にでてくる海の神のことです。私の故郷でもあります」 「ヘエー」 「わかってませんね」 「うん、さっぱり」 プラチナは否定することなく言った 「あそこの神殿がそうですよ」 シュキオンを古い石造り白い神殿を指した 「ねぇ行ってみようよ!」 プラチナはシュキオンの服を引っ張った 「掟破り」 アイルはフッと笑いながら言った
「げっ、そうだった」 「大丈夫ですよ私がギルド長にある理由で許可をとってますから」
「本当に!」 プラチナは目をキラキラさせてシュキオンを見た 「え、ええ」 「じゃあ早くいこうよ」 3人は神殿に向かった 「うわーひろーい」 「プラチナ荒らさないでくださいね」 「はーい」 「そうしないと…私がひどい目に…」 「ねぇこの像は?」 「この像はオケアノス神ですよ」
「へぇー」 すると像が光り輝いて1人の女性が現れた 「久しぶり…シュキオン」 「どうも」 女性はシュキオンに抱きついた 「私のために帰って来たのね…デクレオスは一緒じゃないのね」 「デクレオス…懐かしい名前ですね。私もかれこれ数十年会ってません」 「そう」 「シュキオンその人誰?」 「この人は友人の…」 すると女性はシュキオンを引っ込ませた 「もったいぶらないの!私はオケアノス神の1人のノアルよろしくね」 「僕はプラチナ」 「アイル」 「彼らは私の仕事仲間です」 「仕事…じゃあひとつお願いしようかしら」 「別にいいですよ」 「じゃあデクレオスとアシルを捜してここに連れてきて」 つづく→