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探索 浮かばないアイデア

ちょっとだけ遅れました。すみません。


お楽しみください!

優Side

「加寿、生きてるかな・・・」

真奈美が不吉なことを言う。加寿はなんだかんだ言ってタフだから、死んでるってことはないと思うのだけれど・・・

この状況下ではそう断言できない。

「生きててほしいわね。彼は頼りがいがあるわ。」

「ちょっと抜けてるけどね。」

「そこも、加寿らしいってことよ」

「ははっ。確かに。」

私たちは歩きながら、そんな会話をしていた。少しながら余裕を感じていたのかもしれない。

加寿が、生きているかもしれないという余裕が・・・。

_____

「加寿のいそうなところ、全部調べたのにいないねぇ。」

「そうね。女子トイレに女子更衣室。職員室も調べたのに痕跡一つも残らないなんて・・・。」

「調べた場所が悪かったのかも。加寿は確かに変態だけど、こんな状況じゃそんなこと考える余裕ないか。」

言われてみればそうかもしれない。先入観から加寿の好きそうな場所を探したが、確かにいなかった。

「じゃあ、男子トイレなのかしら?」

「そういうことじゃないって。もー、優は時々抜けてるよね。」

真奈美は私の言葉を冗談だと受け止めたようだ。

「そうかしら?だとしたら・・・」

「怪我してて、保健室かもしれない。とりあえず、行こう。」

_______

「忘れてた・・・」

「これじゃ保健室には行けないわね・・・ほかの通路もないわけだし・・・」

私たちは一番大事で悲惨なことを忘れていた。

保健室へ行くルートはすべて、シャッターが閉まっていたり、崩壊していて、とても通れる状態ではないことを。

しかし、こんな通路から、加寿は保健室にはいなさそうだ。

「ほんとにあいつ猫みたいだね。自分が迷惑かかると思って姿消すとか。ばかみたい。」

「しょうがないわよ。それがプライドなのかもしれないわ。保健室にもいないとすると、廊下でうずくまってるのかしら。」

「ええ?そんなことある?」

私の案は、ほんとに信憑性に欠ける。こんな感染者にあふれた学校で廊下にいるなんて考えにくいし、廊下にいるくらいなら教室にいるかもしれない。

でも、私の直感がそう言っていた。

「私の勘、ね。探してみる甲斐はあるかもしれないわ。行きましょう。」

「そうだね。動かないよりはましかも。」

____

数多くの感染者を相手にして、私たちは疲弊していた。

「こんなに・・・相手してたら・・・持たないわ・・・」

倒しても、倒しても、奴らは起き上がってくる。

急所である心臓、腹を狙っても、何事もなかったかのように起き上がってくる。

どうすれば・・・

「優!頭狙って!」

真奈美にそう言われ、真奈美を見る。

真奈美は、感染者の頭に、どこで拾ったのかわからないほど大きな鍋をぶつけていた。

意外と力を入れているようで、感染者の頭はぐしゃぐしゃになってしまった。

「なるほど、頭ね・・・」

「優!前!」

真奈美に言われて前を見ると、奴が今にも襲い掛かってきそうなほど近くに来ていた。

「嫌っ!」

無意識に頭に蹴りが炸裂した。

その一撃が重くかかり、奴は倒れて動かなくなった。

「優!なにそれ!」

「無意識よ!それよりもこんな数相手できないわよ!」

「そんなこと言ったって、囲まれてるし!」

「こうなったら・・・真奈美!こっち。」

私は真奈美を呼んだ。

 作戦としては、窓から飛び出て、そのあと下の階の窓に移る。

ハイリスクでリターンが少ないけど、やるしかない。

「一か八かよ。私についてきて!」

「えっ!いやあああああ!!!」

窓を割り、空へ浮く。

ここは四階、落ちたら骨折で済めばましなほうだわ。

真奈美の手を握ったまま、窓の枠に片手でつかむ。

この時点で私の腕は限界を迎えていた。しかし、これしかやる方法はない・・・!

「真奈美!足につかまって!」

「うん!」

真奈美に足につかまってもらい、両手を使えるようになる。

真夏の夜、暑いはずなのに寒気がする。

手は震え、涙が止まらない。

でも・・・

「私は、やるしかないのよ!」

窓を再び割り、両手でよじ登る。

「優!うちはどうしたらいい?」

足につかまってる真奈美が私に聞く。

「足を上げるから!枠につかまって!」

「わかった。」

真奈美は華奢に見えて、実はとても力がある。

数分くらいだったら、枠につかまれると思う。

「もう少し・・・痛い!」

私は割れた窓の破片に手をかけてしまった。

血が出る。しかし私はすでに登り切っている。

「真奈美っ!大丈夫?」

「うん。何とか。ありがとう。」

傷は思ったより深く切れていた。しかも広がっている。

こんなんじゃ・・・

「優!手から出血が・・・これはひどいな・・・どうしよう。」

目の前がくらくらする。真奈美もパニックになっているようね。

こんなんじゃだめ・・・どうにかしないと・・・

ついに立つことも困難になり、倒れこむ。

「優っ!」

「真奈美・・・バッグから・・・救急箱取って・・・手当・・・お願い・・・」

「わかった!死なないで・・・!」

真奈美がバッグから救急箱を取り出す。

目の前が暗い・・・。

「待ってて。すぐ終わるから!」

真奈美が開いた傷を抑えてテープを張る。これで出血はおさえられたようね。

その上からガーゼをして、包帯をする。これだけやれば出血も止まる。

「ありが・・・とう・・・痛い・・・」

「もう大丈夫だよ!少し休もう。」

「そうね・・・」

_________

「行きましょう。迷惑かけたわね。」

動けるようになって再び加寿を探すことにした。

「迷惑だなんて思ってないよ。大丈夫?何かあったらすぐ言ってね。」

「ありがとう。もう大丈夫よ。」

しばらく歩き、廊下に座り込む人影が見えた。

「ねぇ、あれ加寿?」

「多分・・・大丈夫かしら。」

私たちは走り、座り込む人影に近づく。

「加寿ね。」

「よかった。起こそう。」

眠っているようだった。私は声をかける。

「バ加寿!加寿!起きて!」

「バ加寿って・・・加寿!」

思いがけずバ加寿と言ってしまった。恥ずかしい。

「うっ・・・優に、真奈美・・・?」

加寿が、起きた。

「やっと起きたわね。加寿。」


_______________

会話を終わらせて、私たちが次に向かう場所は、

「とりあえず屋上行くか。道中は任せろ。」

「相変わらず頼りになるわね。馬鹿なのに。」

「おいおい、一言余計だぜ。お・じょ・うさん。」

「っ・・・!」

加寿に馬鹿にされながら、屋上に行くことにした。

屋上前の階段についた私たちは、屋上への階段を上り始めた。

To be continued.....................



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