研究所 暴動と責任
もう書くことなす
お楽しみください!
大毅side
おれは製薬会社インバの社長をしている。世界規模の会社のため、収入は安定していた。
俺の部下が、あんなミスをしなければ・・・・
ニュースを見て、すぐに事故が起きた研究所へ向かった。
入り口付近には警備員と、それを押しのけるような量の人たちが研究所に入ろうとしていた。
俺が研究所に入ろうとすると案の定、警備員が止めてくる。
「ここから先は立ち入り禁止だ。」
「製薬会社インバの社長、井上大毅だ。今回は俺の部下がミスをしたと聞いてな。」
そう言って証明書を見せると、警備員は悪い顔をして道を開けてくれた。
「すみません。通ってください。」
「ありがとうな。」
そんな会話を聞いていた一部の人が、大声で叫ぶ。
「これから社長が会社に入るぞ!追いかけろ!」
おれはマスコミから逃げるようにその場を後にした。
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「みんな無事・・・・ではなさそうだ・・・」
研究所内はひどい有様だった。すでに感染者に噛み殺された人が転がり、血が飛び散っている。
そんな惨状の中、一人、かろうじて生きている研究員がいた。
「冬馬!大丈夫か!」
彼は俺の作るウィルスのワクチン担当、萩原 冬馬だ。
かなり信頼できる部下で、幹部クラスの階級だ。
「大毅・・・社長・・・。すみません・・今回は・・・・取り返しが・・・つかない・・・」
「今回の暴動、お前が元凶か・・・?」
「いいえ・・・。隣で悲鳴が聞こえて・・・見てみたら・・・仲間が噛まれてて・・・」
わかっていたが思っていたより深刻な事態だった。明日は優も学校があるため、すぐに事態の収束を・・・。
そんなことを考えていると・・・。
「大毅・・・社長・・・・・・一つだけ、完成したワクチンが・・・あるんです・・・」
冬馬が、蚊の鳴くような声で言う。
ありがたい情報だが、このまま冬馬がこと切れてしまったら、ワクチンを作るのに時間がかかってしまう・・・。
「持ってきてお前に打てと、そういうことか?」
「流石社長・・・頭の回転だけ・・・はいい・・・」
このままだと冬馬は死んでしまう。
おれは急いでワクチン製造室へ急いだ。
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「どれだ・・・数が多すぎる・・・」
ワクチン製造室へ着いたが、作成したワクチンの種類が多すぎて、どれを持ってけばいいかわからない。
しかし一つだけ、異彩を放つワクチンがあった。
「こ・・・これか。禍々しいな・・・」
紫の瓶に入ったそれは、注射器を持ってないと使えないようだ。
しかし、注射器は様々なところにあるため問題ない。
注射器にワクチンを入れて、冬馬のところに走り出した。
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「冬馬!生きてるか!」
走りながら冬馬の座り込んでる姿が見えたため、声をかける。
目を伏せていて、出血もしているため、遠くから見ると生きているようには見えない。
「大毅社長・・・持ってきてくれました・・・か・・・」
「これだといいんだが・・・これか?」
そういって冬馬に例のワクチンを見せる。
「さすが・・・これですよ・・・さぁ・・・お願いします。ここに・・・」
そう言って冬馬は腕をまくる。
彼は少年時代から運動と女が好きで、筋トレをしてはナンパをしてという生活を続けていた。
今でもその生活は変わらないはずだった。
その生活習慣から、腕はかなり筋肉質だ。注射器の針が通るかも怪しい・・・。
無理やり針を刺す。
「っ・・・」
冬馬が痛がるが、無視してワクチンを入れ続ける。
「ありがとう・・・ございます・・・」
ワクチンを入れた後、冬馬は感謝した。が、しかし、
「社長は先にほかの人を助けてください。もうすでに外に感染者が出てしまった可能性があります。」
そう言って冬馬は俺の肩を押す。
「お前はどうするんだ。」
「いい実験材料になりますよ・・・俺はね・・・必ずお互い生き延びて、どこかで再会しましょう・・・」
冬馬と別れるのは惜しいが、ここに残っていても仕方ない。
優のことも心配だが、早急に事態の収束をする必要がある。
「わかった。必ず生きろよ。冬馬。」
「わかりました。さようなら・・・」
そういったのを聞いて、俺は外へ向かい始めた。
明日には、事態を収束させたいから。
To be continued.....................




