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戦闘 因縁対決

加寿Side

「くっ・・・!俺の速さに追いつくとは、進化したもんだな。」

冬馬のあまりの速さに、俺は驚き、つい雑談を交えようとしてしまう。

しかし冬馬はそれに答えることはなく、すぐに振り向き次の一撃を加えようとしてくる。

俺の腹を狙ったその一撃は、惜しくも当たることはなく、横に避けた後にカウンターを決めようとした。

「甘いですよ、加寿さん。」

冬馬はそれを見越した上の行動なのか、カウンターを決めるための右手を掴み、勢いをそのままにして吹き抜けの天井めがけて投げつける。

「なんて怪力だ・・・!?」

いくらおれでも、天井から一階まで落ちると即死してしまう。

俺は天井を蹴り、最上階である8階の吹き抜けの廊下に着地した。

それを追いかけるように壁走りで冬馬が吹き抜けを走ってくる。

「なんだあいつ・・・!?」

人間離れした、いや、もはや人間ではないとはいえありえないほどの身体能力だ。

ついに一回から俺のいるところにたどり着き、走っていた勢いを俺に飛び蹴りで乗せようとしてきた。

「っ!甘い!」

「ふっ・・・!」

俺は隙だらけのその攻撃をかわし、再びカウンターを決める。

彼の足を掴み、近くにあった柱に叩きつける。

「ぐあっ!・・・やるじゃないですか・・・」

柱は砕け、がれきの下に冬馬を投げ飛ばす。

しかしすぐに立ち直し、顔めがけてパンチを繰り出してきた。

「がっ・・・」

あえて額で受け、相手に隙を出す。

額で止まった拳を掴み、渾身の力で捻じ曲げる。

「あああああああぁぁ!!!!」

さすがに痛みが強すぎるのか、冬馬が悲鳴を上げる。

悲鳴と同時に、骨がボキボキと砕ける音がした。

十分腕が動かないほどまで曲げた後、怯んでいる彼に思いっきり膝蹴りを顔に当てる。

「うぐっ・・・」

「わかってるんだよ。まだ動けるだろ?動けなくしてやるよ。」

俺は恨みを込めてうずくまっているそいつに言った。

冬馬はゆっくり立ち上がり、弱弱しい一撃を俺にめがけて食らわせようとしてきた。

利き手を潰し、力を出せなくなった状態で彼に勝算はすでにない。

俺はもう片方の手も同様に潰した。

同じように悲鳴をあげ、ついに立ち上がることができなくなる。

俺は冬馬の胸元を掴み、持ち上げると、にらみながらこう言った。

「お前には、絶対に死んでもらう。お前を殺しても後悔はない。」

「本当にいいのか・・・?俺がワクチンの唯一の情報を持ってるんだぞ・・・」

「必要ない。外道の研究者はこの世に不要だ。」

俺はそう吐き捨て、持ち上げたまま吹き抜けに連れて行く。

そして、顔を気が済むまで殴った後、手を放し、蹴り飛ばして八階から突き落とした。

「これで生きてたら、今度こそ息の根を止めてやる。」

独り言のようにつぶやき、後ろを振り向こうとしたとき、背中から衝撃を受け、俺も八階から落下した。

落ちて最後に見た光景は、吹き抜けに立つ、見慣れた女の姿だった。


To Be continued...........








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