研究所の到着 合流
学校編での矛盾点を改善しました。
屋上 夜を越しにて
坂橋学人→別の人
大毅Side
しばらく歩き、悲惨な街を横目に、俺たちは研究所に到着した。
「ここだな。ひどいことだ・・・」
研究所の入り口には数えきれないほどの人が血を流して倒れていた。
ほとんどが頭や体が吹き飛んでいて、動く気配はない。
「気持ち悪くなるから早く行こうぜ。」
そう言ってマスターが先に入り口に入る。
「そうだな。」
俺たちはそれに続くように中に入った。
・・・・・・・・・・
「ここがホールか。広いな。」
坂橋は構えていた銃を下ろしてそう言った。
「ここに仲間が来るはずだ。しばらく待ってくれないか?」
「そうだな。少し休みたいしな。」
そう言って高橋が座り込む。
つられて俺もその場に座り込んだ。
「なぁ、ここまで来ておいてなんだが、どこを調べるつもりだ?」
俺は彼らにそう聞いた。
すると坂橋が口を開く。
「ここが感染源なら、ここに何か感染を止めるなにかがあると考えてな。しらみつぶしにってね。」
俺は悩んだ。今までで一番悩んだ。
本当のことを彼らに伝えるべきか。
しばらく黙っていると、高橋がこちらを向いて話してきた。
「どうしたんだ?話せないことでもあるか?」
「いや、そういうわけでは・・・」
言葉に詰まっていると、入り口の扉が開く音がした。
「もう来てたのね、お父様。そっちの人は?」
血だらけになった優がそこにいた。
「ああ、こっちの人は自衛隊の坂橋でこっちが高橋だ。で、こっちの堀の深い人はマスターって呼んでやってくれ。」
俺は肩を叩いて彼らを紹介した。
「よろしくな。」「よろしく。」「よろしく頼む。」
「ええ、よろしくね。あたしたちの自己紹介は・・・」
確かに人数が多いため覚えるのが難しいかもしれない。
「大丈夫だ、全員教えてくれ。」
・・・・・・・・
「なるほどな、特にリーダーとかがいるわけじゃないのか。」
坂橋は自己紹介を一通り聞いた後にそう言った。
「リーダーなんて必要ないのよ。協力できればそれでいいの。」
優は突っぱねたようにそう言った。
「それもそうだな。それで、そろったわけだがどこに向かう?」
坂橋が俺たちに聞いた。すると優や加寿の視線がこちらに移る。
「お父様。まだ言ってないの?」
「え?あ、あぁ・・・」
やっぱり、隠し通すことは無理らしい。
俺は深呼吸をして、坂橋たちの方を向いた。
「俺は、この会社の社長だ。今回の事件、俺の責任でもある。こんなウィルスを作らなければ、こんなひどい結果にはならなかった。」
俺がそういうと、みんなが黙り込んだ。
しばらく沈黙が続いた後、マスターが口を開いた。
「わかった。とりあえず今の責め合いはなしだ。とりあえず原因を探ろう。」
動揺を隠せない声で、そう言った。
「仕方ない、こんなことになってから責めても何にもならないからな。」
つづいて高橋がそう答える。
「なら、決まりだな。行こう。」
そして坂橋が立ち上がり、歩き出した。
「みんな、先に行っててくれ。俺は後から行く。」
いきなり加寿がそう言って仁王立ちした。
「かっこつけか?やめとけよ。」
冗談交じりにそう言うと、加寿は微笑むだけだった。
「わかったよ。みんな、行こう。あとでな、加寿」
「あぁ、後で。」
そうして俺たちはホールを後にした。
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加寿Side
「わかってるぞ。出てこい。」
俺は受付のカウンターに向かってそういった。
「ばれてたのか。勘の鋭いやつめ。」
残念そうに言いながら、冬馬がカウンターから出てくる。
「お前も適応者になったんなら、力はあるんだよな?」
指をポキポキと鳴らしながらそう問う。
「そう、かもな。やったことないからな。」
冬馬はそういうとニヤリと笑い、俺の周りを歩き始めた。
俺は反時計回りに回り、重ならないように話し始める。
「そうか、ならちょうどいいんじゃねえか?この間は邪魔が入ったからな。」
「ああ、是非とも。どっちか死ぬかもしれないけどな。」
冬馬がそう言った瞬間、俺はこらえていた笑いが爆発した。
「アッハハハハ!当たり前だろ?どっちかが死ぬまで終わらせねえよ。」
俺は自分の口角が上がっていることを自覚しながら大きな声で言った。
冬馬もそれに応じるようにニヤつきをする。
「わかってるじゃねえか、なぁ?いくぞ。」
俺と冬馬は歩みを止め、向き合った。
俺が構えをするのと、冬馬が瞬発的に俺に向かってくるタイミングが、ほとんど一致していた。
To be continued.................
次回予告
冬馬と加寿が再会し、決戦を交わす。
二人の決戦の結果はいかに・・・!?




