Outbreak_準備
一日二話更新したのも久し振りですね。
頑張ります
高橋Side
武田も死に、この先生きれる保証もなくなった今、周りは絶望していた。
しかし、俺はまだ、あきらめていなかった。
「感染症が広まったとき、それを抑えるワクチンもできるってことだろ?今もうそれは制作中なのか?」
俺は、坂橋に歩きながら問う。すると、少し考えながら坂橋が答えてくれた。
「俺もよくわからないんだが、報道によると一ヶ月弱でこの暴動は治まるって言ってる。どうやら今回の事態を甘く見ているようだな。」
「そうだな。その通りだよ。」
悔しそうな顔をしながら、マスターが言う。
少し震えながら拳を握るマスターは、とてもかわいそうだった。
「何年も続けた店を潰し、よく来てくれた顔見知りの常連も一人死んで、それで一ヶ月弱で事態が収まるなんて・・・信じられねえよ。」
マスターも、武田の死を悲しんでいた。
もしかしたら、俺以上にかもしれない。
独り言のようにつぶやいたマスターに、坂橋が言った。
「嘆く気持ちもわかる。俺も横にいた仲間が食われちまったからな。冷静な判断なんかできるわけないんだ、こんな状況にされちまえばな。それは報道側もそうだろうな。だから、いまの情報はまともに受け止めないほうがいいぞ。」
納得できる説明だった。
混乱している現在だ。すべてが正しい情報なわけがない。
つまり、希望もまだ見えないってことだろう。
「ネガティブになるのも仕方ないな。目の前で仲間が死んだらな。でも、こうなった以上それは当たり前なんだって割り切らなきゃ生きてけないからな。」
坂橋がはっきりそう言った。
その言葉に俺たちは目覚めた。
「そうだな。裏切りに似てるようで、まったく違うからな。俺たちで、頑張ろうぜ!」
「ああ。そうだな。」
「その意気だ。原因を究明するぞ!」
俺たちは足早に安全地帯に向かった。
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「ここだ。階段を下りるぞ。」
しばらく歩いて着いたのは、地下に続く階段だった。
「地下シェルター?」
「それに近い感じだな。中は小部屋になってて64人まで中に入れられる。」
そして坂橋が扉を開けた。
「な・・・なんだこれ・・・・すげぇ・・・・」
「これは絶句だぜ・・・よくできるな・・・・」
目の前に広がっていたのは、外とあまり変わらない開放感だった。
天井には空の絵が描いてあり、ホールであろう場所は光源のおかげであまり暗さを感じない。
とても落ち着いた雰囲気が出た場所だった。
「最終手段なんだ、ここを使うのは。」
「最終手段?なぜだ?こんなに快適なのに・・・」
「これを見ればわかる。ついてきてくれ。」
そういって坂橋は再び歩き出した。
「かなりまずいんだ、ここも実はもう持たない。」
坂橋は奥にある重そうな鉄のドアを開ける。
「うっ・・・何だこのにおい・・・」
扉を開けた瞬間、むせかえるような腐った臭いがあたりに充満した。
「ここが酸素の供給場所だ。花をはじめとする植物の酸素からシェルター内に循環させていたんだが、最近誰も手を付けてないこともあって水が腐り、植物が枯れてきているんだ。」
俺たちが思っているよりまずい状況だった。
「持ってどれくらいだ?」
「そうだな・・・・二週間だ。だから俺も二週間後に本部に行こうって言ったわけだ。」
「なるほどな・・・計算されているわけか。」
二週間でできることは、武器の確認と、筋トレくらいだと考えた。
それだけでも、かなり違うだろう。
「そういうわけで、時間はあまり残されていない。二週間を有意義に使うようにしろよ。」
「わかった。」「了解だ。」
「では、部屋に案内しよう。ここからはそんなに遠くないからな。」
俺たちは再び坂橋について行った。
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「ここだ。二人で一部屋になるから少し狭いかもしれないが、我慢してくれ。」
「了解した。じゃあ、二週間後だな。準備しておくよ。」
マスターが坂橋に向けてそう言った。
「ああ。元気にな。そうしないと作戦失敗だ。」
少し名残惜しそうにしながら、坂橋が扉を閉める。
「マスター、武器の準備から始めましょう。」
「そうだな。」
俺たちは、本部へ向かうための準備を全力で始めた。
To Be continued...............................
そろそろOut Breakは終わります。




