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感染した世界で ~終わりの始まり~  作者: 印旛二号店
崩壊した町 そして元凶へ
47/68

市街地 地獄絵図

加寿Side

大毅さんと合流できたので、俺たちがかつていた市街地へ向かうことにした。

「美香、ゆっくりでいいからな。」

牧人が美香に肩を回して、ゆっくりと歩いている。

俺たちはそのペースに合わせて歩いている。

「正直言わせてもらうと、そのペースじゃ四時間間に合わないぞ。」

「仕方ない・・・なら。」

牧人は美香を肩車した。

「え・・・牧人・・・」

「こうするしかないだろ?我慢してくれ。薬を飲めば少しは良くなる。」

「うぅ・・・」

美香は顔を赤くしている。

「さ、走るぞ。」

俺は小走りを始めた。

それに合わせてみんなが走り始める。

「これなら、間に合うだろ?」

俺は誰かに問う。

「あぁ。間に合う。」

誰でもよかった。

仲間を失いたくなかった。

大毅さんのその言葉を聞き、俺は走る速度を上げる。

・・・・・・・・・・・・・

「はぁ・・・はぁ・・・」

何とか走って市街地についたが、着くころにはみんなの息が絶え絶えで、休まないと動けないほどになっていた。

もっとも、俺は感染してるので疲れてないが。

「美香に、奇跡は起こらないのか・・・どうか・・」

牧人が空に願う。

俺みたいな耐性があれば、だが。

「奇跡はおこるわよ。絶対に。」

「あぁ。そのとおりだ。」

市街地の様子は以前よりも悪化しており、車は焦げて真っ黒になり、あちらこちらにはまだ火の手が回っていた。

「不吉だな・・・。」

以前のきれいな街と比べると、真っ黒になっていて、不吉に思えてしまう。

「ここで待っててくれ。俺は風邪薬を探してくる。」

「気を付けてね。」

俺は、この黒く焦がれた街を探検し始めた。

・・・・・・・・・・・・・

「此処の薬局は・・・お?」

感染拡大の影響か、ほとんどの薬局にある薬は、とうに盗まれていた。

しかし、11軒目にしてようやく、目当ての薬局を見つけることができたようだ。

「探そう。どこにあるんだ?」

俺は商品棚を片っ端から調べ始めた。

時間にして約12分、ようやくこれだろうという風邪薬をあらかたリュックにしまった。

「よし、行くか。」

そして俺は薬局を飛び出し、路地を走り始めた。

・・・・・・・・・・・・・

優たちの所に戻ると、文字通り地獄絵図が広がっていた。

「くっ・・・!なんて数だ!」

「優!美香ちゃんをおねがい!」

「分かったわ!」

優たちを中心にして、どこから現れたかわからない感染者の大群が押し寄せていた。

「優!大毅さん!大丈夫か!」

優と大毅さんの姿が見えた。

優は美香を連れ出していて、大毅さんはその後ろで感染者の相手をしていた。

「この野郎!」

俺は後ろにいた感染者に裏拳を食らわせ、優と大毅さんの所に向かった。

「この数・・・相手できそうにないぞ!」

「逃げよう!真奈美と牧人もこっちに!」

「ああ!」

「分かった!」

真奈美と牧人も感染者の山を何とか潜り抜け、俺たちのもとに来ることができた。

「はぁ・・・はぁ・・・ここじゃ・・・ダメだ!」

「俺についてこい!抜け道がある!」

そう言って大毅さんは大通りを走り出した。

「まってくれ!」

俺たちはそれについて行った。

もちろん、感染者も連れて。


???Side

「ほんとにこれでよかったんですか?」

「いいのいいの。せっかくの生存者で、仲良くできたんだけどね。」

「そうですか。私も社長にこんなことするのは不本意なんですがね。」

「まぁ、私もだよ。冬馬くん。」

「まぁ、後を追いましょう。美結さん。」



To Be continued............................

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