脱出 そして避難へ
加寿Side
「はぁ。やっと一息つける。」
車に乗ってちょっとしたころ、大毅さんはやっと喋った。
「どこへ向かおうとしてるのかしら?」
その優の問いに俺が答える。
「キャンプだ。帰って飯でも食おう。」
「ま、まだお腹はすいてないわ。」
そういった次の瞬間、優のおなかが鳴った。
「体は正直らしいな。まぁ、我慢して偉かった。もう大丈夫だから。」
「うぅ・・・」
そう言って優が下を向く。
「でもまだ時間はかかる。おそらく迂回しないといけなくなるな。前を見てくれ。」
大毅さんにそう言われ、前を見ると、いくつの車が横向きに倒れていて、進むのは不可能そうだ。
「ここから迂回?道はわかるのか?」
「まぁ、何とかなるさ。このナビはあのキャンプ付近を示している。」
「そうだったのか」
「ああ。」
「そういえば気になったのだけれど、いつから加寿とお父様が仲良くなったのかしら。」
「え?」
二人の言葉が重なった。
「まぁ、協力しないといけないからな。仲良くしておくことに越しておくことはないだろ。」
「お父様、焦らないでいいのよ。」
「あ、焦ってないぞ。」
この男、何かを隠してる。
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真奈美Side
大毅さんと加寿さん、それに又木さんがここを出発してから結構な時間がたってる。
みんな心配になりながら、三人、いや、四人の帰りを無事に待っていた。
「まだ帰ってこないね。」
美結さんとポーカーをしながら、そうつぶやく。
「そうだね。まぁあの人たちなら何とかなるよ。あ、フルハウス。」
「だといいけど。負けたし・・・」
三十分ほどやっていけど、いまだに勝ててない。
相当運が強い女の人らしい。
「あ、ちょっと待っててね。すぐ戻る。」
「うん。」
そういって美結さんはキャンプを出た。
「暇になったなぁ。」
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美結Side
「はい。」
『現在位置を教えろ。そこは圏外だぞ。』
「今北キャンプです。救助に来てもらえませんか。」
どうやら学校についたときのメンバーからの無線だった。
『学校にいた生存者は』
「キャンプにて待機中。仲間のうち二人が探索に出ています。」
『現在位置確認完了。私たちのいる場所からやく一時間で到着する。待機せよ。』
「了解。」
そうして私は無線を切った。
「さて、と。ポーカーの続きでもしようかな。」
真奈美の所に戻ることにした。
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真奈美Side
「ただいまー。電話してきたの。友達とね。」
「友達は生きてるんだ。」
「まぁね。しぶといやつだから。」
そう言っている美結さんは心なしか嬉しそうだった。
「そういえば真奈美ちゃん。」
「んー?」
次のカードゲームの準備をしながら、美結さんの呼びかけに反応する。
「ここに、救助が来るの。一時間後。」
「え・・・」
あまりにも突然の報告に、手に持っていたカードが床に散らばった。
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加寿Side
「もう着くけど・・・なんだありゃ・・・」
キャンプにつくと、入り口に軍用車、中には戦闘機のようなものが止まっていた。
「救助が来たっぽいな。降りよう。」
俺は優のいる後部座席に行き、ドアを開けた。
優がゆっくりと降りてきて、俺の手をつかむ。
「ゆっくりでいいからな。」
優にそう言って、兵士のいる入り口に向かった。
「君たちが学校にいたっていう生存者かな?美結から聞いたよ。」
「な・・・」
「まぁまぁ落ち着いてくれ。違うんだ。救助しに来た。とりあえず中に入ってくれ。」
「分かった。」
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中に入ると、三機の大型戦闘機に、このキャンプの住人が乗り込んでいた。
「真奈美は・・・」
真奈美の姿を探すが、見当たらない。
「お疲れ様。真奈美を探してるのかな?」
後ろから声をかけられたので、振り返ると、美結がいた。
「おお、美結。真奈美はどこだ?」
「もう乗り込んでるよ。優と真奈美、大毅と加寿ね。」
「了解。んで、誰がこの救助を?」
「それは・・・たまたま通りかかったところを助けてもらったの。」
「なるほどな。」
少し腑に落ちないが、しょうがないと思った。
______だって、この女は嘘ついてる。
「行こう。もうここには戻れない。準備は万全に行くぞ。」
大毅さんがそう言って、自分のキャンプに戻った。
俺はもうすでに用意は終わっているので、乗り込むように歩き出す。
「行こう、優。」
「ええ。」
ようやく、一息つける。
そう思うと、心が躍りだした。
噛まれた腕が、少し痛むが・・・。
To Be continued....................




