救出 そして襲撃
大毅Side
「優・・・大丈夫か・・・?」
「えぇ。もう準備はできたわ。」
「そうか、じゃあ、脱出だな。」
俺たちは、優を救出することに成功した。
無事に、とは言えないが。
・・・・・・
「なぁ、大丈夫だったのか?」
加寿が優に問う。
「恐ろしかったわ。私が覚えてる風景は、すべてが真っ白な部屋に一人だけでいたわ。」
「それは・・・」
「襲われたし・・・大変だったわよ。」
「ほんとに・・・すまなかった。」
「大丈夫よ。お父様も、加寿も責任はないわ。危機管理能力のなかった私のせいよ。」
「・・・」
優の言葉に、返す言葉が見つからなかった。
「仲間を失うのは嫌だ。それは加寿も俺も同じだ。だから、これからは気を付けよう。」
「そうしましょう。」
「さて、そろそろこの場所から出られるぞ。しばらく真っ暗な道になるから、気をつけろよ。」
「分かった。優、俺の肩、使っていいぞ。」
そう言って加寿が優の手を取る。
それを見て、優が加寿に取られた気がした。
まぁ、仲がよければそれでいいんだが。
「ん。ありがとう加寿。」
「ゆっくり行こう。焦る必要はない。」
「そうね。そうしましょう。お父様もそれでいいかしら?」
「あ、あぁ。それでいい。」
俺たちは、再び真っ暗な道を歩き始めた。
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???
さっきは殺されかけた。
俺は死んだように思った。
あの衝撃のストレートを食らった時は、死を確信したが、何とか生きてた。
ふらつく足を何とか進め、禁断の部屋に足を運ぶ。
「この・・・野郎・・・」
俺は、感染者の集まる、禁断の扉を開けた。
「ヴヴヴヴ・・・」
多くの感染者の声を聞き、俺の意識は再びなくなった。
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加寿Side
「なぁ・・・何か聞こえないか?」
耳を澄ませると、かすかにうめき声が聞こえてきた。
それは一体ではなく、おそらく何十体といる数だろう。
「走るぞ!優、しばらく我慢してくれ!」
そう言って俺は優をお姫様抱っこした。
「えっ・・・」
優が唖然としているが、そんなことを気にしている暇はない。
全速力で走る。
「ヴヴヴヴヴヴゥ・・・」
その感染者は改造されているのか、走ることができた。
「くそ・・・!早い!」
走って五分ほど、梯子がかすかに見えたので、それにつかまる。
「優、頑張ってくれ。」
優をはしごに乗せ、俺が下にいる感じになった。
「見えない・・・怖いわ・・・」
そう言いながら優がゆっくりはしごを上る。
「大毅さん、先に行ってくれ!足止めする!」
「っ・・・!大丈夫なのか!?この数だぞ!」
「何とかなる!行け!」
俺ははしごを飛び降りた。
「加寿!?」
優の声が聞こえたが、あとは大毅さんに任せる。
「頼んだぞ、加寿。」
耳元で、そう大毅は言った。
・・・・・・・・・・・・・・
「クッソ・・・何も見えねえ。」
暗闇だが、音だけでどうにか聞き分けることにした。
一応フェアだ。
「こいつ・・!」
はしごにいた何体かの感染者をまとめて蹴りで倒す。
まだ何体もの残りがいて、俺一人では対応できない。
不意に、腕に痛みが走る。
「なんだ・・・!」
感染者が俺の腕を噛んでいた。
幸い耐性を持っているので、そいつを振りほどき、足でそいつの頭をつぶした。
「生きてる・・・!」
「おい!加寿!もういいぞ!上がってこい!」
大毅さんにそう言われたので、急いではしごを上る。
「くそっ・・!最後まで足止めしやがって・・・!」
一体の感染者が俺の足をつかむ。
俺は腕を振りほどき、また一歩とはしごを上る。
登り切ったころ、大毅さんがまた声をかける。
「疲れてるかもしれないが、外にもいるんだ。急ぐぞ。」
「了解。」
俺は立ち上がり、優の手をつなぎ走り出した。
・・・・・・・・・・・・
「見えたぞ!車に乗れ!」
優を後部座席に座らせ、俺は助手席に急ぐ。
大毅さんは運転席のドアを開けたまま、残り弾数の少ない銃を撃っていた。
「行くぞ!つかまれ!」
大毅さんは車に乗り込み、エンジンをかける。
車は急発進し、動きだした。
「シートベルトしておけよ。加寿は優のシートベルトを締めてくれ。」
「了解。」
俺は優のシートベルトを締めてあげた。
「ありがとう・・・。なんか悪いわね。」
「気にすんなって。おなかすいただろ?」
「なら、帰ろう。キャンプへ!」
To Be continued.....................




