市街地探索 奇跡と悲劇
優Side
とりあえず市街地についた。
市街地は非常に争われた跡が残っていた。
かろうじて空いている店の中を見てみると、商品棚で壁を作っていた痕跡が残っていた。
「これは・・・ひどいわね。」
加寿は食料を探しに行った。
その間で私たちはこの商店街付近を探索することにした。
「真奈美、離れないでくれるかしら?」
「あー、ごめん。気になるお店があったから。」
そう言って真奈美は図書館を見つめていた。
「本が読みたいってことかしら?」
「うーん、使える本がないかなーって。」
「じゃあ、探してみましょう。」
そう言って私たちは図書館に入っていった。
・・・・・・・・・・・・・・・
加寿Side
優たちと相談して、この付近を探索するようだ。
大毅さんと美結が組んで、今日泊まれそうな場所を探す。
真奈美と優が組んで日用品などを探す。
俺は一人で食料を集める。
「まだ残ってるかー・・・?」
とはいえこの状況だ。
食料を探すのは簡単ではない。
そこで俺はとあるコンビニに入っていった。
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コンビニの中は意外と綺麗で、商品も残っていた。
「こんだけ残ってりゃ一週間は持つか・・・」
「そうかもしれないな。俺はどうするんだ?」
レジのほうから男の声がした。
「ここにあるもの、少し分けてもらえないか?」
俺は交渉をする。
まぁ、もともとするつもりもないのだが。
「悪いが条件がある。」
「何だ。」
「お前、仲間いるだろう?」
「っ・・・!」
俺は不意を突かれ、言葉が出なかった。
「いるけど、何か?」
「その仲間の中に、井上優、井上大毅っているか?」
「・・・」
俺にはこいつを騙せない。
殺そうと思ったが、大毅さんを知っている以上殺すわけにはいかない。
「いるけど・・・」
「そいつを俺に渡せ。」
「それは無理だ。」
「なら食料も無理だな。あきらめな。」
「ちなみに、あんた。名前は?俺は加寿だ。」
「萩原 冬馬だ。」
「冬馬だな。わかった。伝えておくよ。」
そう言って俺はコンビニを出た。
「加寿・・・か。適性者だな。」
最後に聞いた言葉は、それだった。
「さぁな。あんたにはわかるだろ。」
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「あ、加寿。何かあった?」
交差点に差し掛かったところで、真奈美と優にあった。
「ああ。緊急会議だ。無線でみんな集めてくれ。」
「わかった。」
【こちら真奈美。緊急で会議を開始します。至急地図コード3の交差点に集合してください。】
・・・・・・
五分後、みんなが交差点に集合した。
「どうしたんだ。こんな場所に集めて。」
大毅さんが口を開く。俺はあのコンビニで起きたことを話すことにした。
「大毅さんと優にかかわることだ。さっき、萩原冬馬とかいうやつにあった。」
「・・・っ!」
大毅さんが狼狽えたのが見えた。
「その人はコンビニに籠城していて、食料を分ける代わりに大毅さんと優を差し出せと言ってきた。」
「そんな・・・・」
「食料は必要だ。しかし・・・」
大毅さんが話すのをためらっていた。
「ここまで来たら話してください。」
「あいつは・・・試作品のワクチンを打った。適性者だろう。加寿のような。」
「そうだったんですか・・・」
「あいつを敵に回すのは大変だ。俺たちで行って話を付けてくる。」
「了解しました。みんな、加寿について行って。」
真奈美が珍しく先陣をきってみんなをまとめようとしている。
仲間の間の空気は、非常に重かった。
To Be continued...................




