出発 第一の難関
優Side
大襲撃戦を潜り抜けて、いよいよ私たちは学校から出ることになった。
「長かったわね。最初に市街地のどこに行くのかしら?」
「もちろん洋服からだろ。こんな血まみれじゃ気持ち悪い。」
「みんな用意終わったかー?」
「私はいつでもいいわよ。」
「うちもー」
「私もです。」
「俺もだ」
「よし、じゃあ行くか!」
そう言って私たちは岡見高校を出発した。
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岡見高校を出て五分ほど、私の家が見えてきた。
「お父様、家に寄りたいのだけど・・・」
私が家に戻りたい理由は、缶詰が家に残っているのと、着替えたいから。
今よりましな服にはなれると思う。
「いいぞ。こいつらを倒してからな。」
そう言うと、私たちの周りに感染者が現れた。
数的には十二体ほど。ナイフで対応できるクラスね。
「気を付けて!油断したら死ぬよ!」
真奈美がそう言いながら一番手前にいた感染者をナイフで切りつけた。
しかし当たったところが鎖骨だったため、跳ね返ってしまう。
「うわっ!」
その反動で真奈美は倒れてしまった。
感染者が真奈美に向かって歩き出す。
噛みついてきそうになったところで、加寿がやってきて、そいつの頭に飛び蹴りを食らわせる。
「真奈美!大丈夫か!?」
加寿が真奈美に手を伸ばす。
「ありがと。助かった。」
真奈美は加寿の手を取る。
その姿を眺め終わった私は、意識を感染者に向ける。
気づけば感染者は私の近くに寄ってきていた。
「こいつっ!早い!」
美結さんがほかの感染者の相手をしている中、私は目の前の感染者の目をめがけてナイフを突きつけた。
そのナイフは脳のあたりまで通ったようで、感染者は力尽きた。
返り血を浴び、もともと赤く乾いていた制服にさらに赤が深くなる。
周りにいた多くの感染者は、みんなのおかげで数を減らしてきていた。
ふと、目の前に加寿が現れて、近くにいた5体ほどの感染者が頭を無くして倒れた。
「・・・え?」
私はその光景に唖然とした。
「これで全部か・・・楽なもんだ。」
そう言って加寿は最後の一体を蹴り飛ばし、追い打ちとばかりに踏みつける。
蹴り飛ばされた時点で死んでいた感染者は、踏まれたことで原形をとどめない形になっていた。
「すごいわね・・・・」
私は思わず感嘆の声を上げてしまう。
「力の乱用だぜ。疲れた。」
そう言って加寿が指を鳴らす。
指を鳴らしている加寿は、誰よりも赤く染まっていた。
「さて、優の家に行こう。風呂が使えたら風呂に入りたいな。」
「使えるかもしれないわよ。まだ、ね。」
「だといいな。」
そう言って私は自分の家に入った。
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加寿Side
俺は初めて女子の部屋に入った。
優の家はかなり整理されていて、住みやすい環境だったことが想像できる。
「早速だが、ここで休むことにしよう。まずは優から風呂に入ってくれ。」
「そうね。そうするわ。」
そう言って優が風呂にはいった。
俺はその間、かろうじて生きている電波を使って、ニュースを見ていた。
その中に、驚くべきニュースがあった。
『自衛隊、感染開始前の80パーセントが死亡確認。政府は法律を無くす考え』
「は・・・・?」
To Be continued...............




