手当たり次第に
加寿Side
とりあえず水は止まった。これからすることは、緊急時の貯蓄倉庫から非常食を見つけ出すことだ。
「みんなで探索したほうが安全なのはわかっている。」
大毅が言い出した。
「だが、効率としてはかなり悪いほうだ。優は武術が使えるし、加寿は圧倒的な力を手に入れている。ここは手分けして探索しよう。」
「確かにそれは名案ね。」
「そうしよう。真奈美は?」
「いいよ別にー。優と一緒なら。」
「決まったな。じゃあ、俺と加寿、優と真奈美で別れよう。俺たちは非常食を持っていく。真奈美と裕は使えそうなものを屋上に持ってきてくれ。」
「わかったわ。じゃあ集合は屋上ってことね。」
「そうなるな。」
俺が口を出さなくとも、勝手に話は進んでいく。
「わかった。じゃあ、解散ね。」
「くれぐれも気を付けて。怪我だけはするなよ。」
「ええ。行きましょう真奈美。」
「はーい。」
そうして、俺たちは解散した。
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「倉庫に行くとは言っても、どこにあるか分かるか?」
大毅が俺に問いかける。
どこかでチラッと見たことがある気がした。
「多分、外だと思う。あとは鍵が必要だから、一回職員室に向かったほうがいいな。」
「そうか。職員室は確か、ここを右に曲がったところだっけか。」
「そうだな。奴がいないか注意だ。」
曲がり角で、顔を少し出して様子を見る。
「いるか?」
「一体だけ。ちょっと待っててくれ。」
忍び足で向かう必要もないため、普通に歩いて近づく。
そして奴の頭にアッパーを食らわせる。
その瞬間頭が吹っ飛び、血しぶきが飛ぶ。
「よし。来ていいぞ。」
俺がそういうと大毅が歩いて向かってくる。
「ここか。職員室。」
「そうだな。多分奴らがたくさんいる。」
「確かにな。」
そうして俺たちは職員室に入った。
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優Side
「真奈美。どこに行こうかしら?」
「うーん、一階に何かありそうだから、一階行こうよ。」
一階には確か、図書室、工業棟の電気室、倉庫、グラウンドなどがある。
私たちは、一階に向かうことにした。
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「待って、階段にいる・・・」
「待っててくれるかしら?倒してくるわ。」
階段の手前に、一体の感染者がいた。
ナイフを取り出す。
忍び足で近づき・・・
「はぁっ!」
ナイフでうなじを切る。
その一撃でハタ押し切ることができなかったけど、首はかなり深く切れて、あとは蹴りを入れるだけで外れるほどになっている。
「はっ!」
さらに頭に蹴りを食らわせて、階段から突き落とす。
声を上げる間もなく、奴の頭は外れて、踊り場には血だまりができていた。
「すごいね・・・あっという間に倒しちゃった。」
「加寿のほうがすごいわよ。」
「まぁそれはね・・・」
「行きましょう。一階を早く調べて、役に立つものを手に入れましょう。」
「おっけー!」
私たちは、階段を下りた。
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加寿Side
「職員室、やっぱり量がいるな。」
「仕方ない。全部俺が片付ける。」
「じゃあ俺はここを見張っておくよ。頼んだぞ加寿君。」
「ああ。終わったら言う。」
「了解だ。」
職員室には、十体から十二体の感染者を確認できた。
片付けるのは容易だ。
まずは一番手前にいる奴に頭突きを食らわせる。
「フンっ!」
そうすると奴の頭は砕け散った。
その音に反応してか、感染者が俺のところに集まってきた。
いまさら噛みつかれてゾンビにはならない。
そう考えると気軽に倒すことができる。
一番近くにいる奴に、跳び蹴りを食らわせる。
頭が吹っ飛び、勢いのついた体が後ろにいた奴の全身に当たり、全身が砕け散る。
楽しんでいる自分がいる。
残りの感染者は、拳を振り回して片付けた。
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「終わったぞ。」
外で見張ってる大毅に声をかける。
「鍵をとってきてもらってもいいか!?こっちも相手中だ!」
扉の外ではさっきまでいなかった感染者の声がする。
ここは俺が速く鍵をとる必要があるな。
俺は鍵があるところへ走った。
「どれなんだ・・・?」
鍵が多くあり、どこの鍵なのかが書いてある板はあるのだが、かすれていて読み取ることができない。
そこで俺は、全部持っていくことにした。
「よし!大毅!今行くぞ!」
俺は扉を開いた。
「うわ・・・なんだこれ・・・」
扉の外では、何十体もの感染者が大毅に向かっていた。
大毅はそれをナイフで対応している。
「この数は相手にできない!行くぞ!」
大毅に向かってきている近い一体の頭を吹き飛ばし、俺たちは外の貯蓄倉庫へ急いだ。
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数時間後 屋上にて
加寿Side
俺たちはいろいろあったが、うまく非常食を持ち出すことができた。
優たちは、通信機を人数分見つけることができたそうだ。
「やっぱり総合高校でよかったな。なんでもある。」
「治安は悪かったけども。いまはもっと悪いけど・・・」
確かに平和だったころの学校は、治安こそは悪かったものの、そこそこの陰キャライフを満喫していた。
だが、今はみんなと協力しなかいけない。
それは頑張ろう。
「みんなお疲れ様。おなかもすいたから、飯にしよう。」
そう言って、俺たちは久しぶりの飯を、初めてのメンツで飯を食った。
To Be continued.............................
加寿が強いとか言わない(小声)




