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これからの計画 絶望の救助

優Side

どれくらい眠っていたのだろう。

とはいえ、まだ昼くらいだと思われる。

「ん・・・今何時かしら?」

私は起き上がってそう言う。

「起きたか優!えーっとな・・・午後二時だな。」

お父様がそう言って時計を見ている。

「ありがとう。真奈美、さっきはごめんなさい。」

「あ・・・いいよ大丈夫。」

あたりを見渡して最初に見えたのが真奈美の露わになったままのブラだった。

「着替えはないのね・・・」

「うん。しょうがないよ。」

それを見ている男は一人もいなかった。

「べ・・・別に誘惑しててピンクにしてるわけじゃないから!」

照れながら真奈美はそういう。それに加寿がこういった。

「べつにお前の体興味ないしなぁ。まだ優のほうが魅力ある。」

その一言に、全員が凍り付いた。

「は・・・?」

真奈美の怒りに満ちた声が聞こえた。

そのあと、20分ほどの口論になったのは、別のお話・・・。

_________

「だいぶ落ち着いたわね。」

「バカバカしくなっちゃった。時間の無駄だよこんなこと。」

「認めたくねえが事実だな。とりあえずまとめたことを話しておこう。」

冷静になった加寿に説明を任せることにした。

「とりあえず今は早く学校を出て、市街地に向かう。そこでなら資源も多く取れると思うし、真奈美の洋服も手に入ると思う。」

「お父様、この計画について何か質問とか意見とかあるかしら?」

頭の切れるお父様なら、何かアドバイスがあるはずだと思った。

「まぁ、悪くない計画だと思う。市街地なら確かに食料をはじめとする多くの物資の調達を望める。しかし、市街地に立てこもるのは愚策だと思うぞ。」

「それはなんでですか?」

「いくら資源があるとはいえ、所詮は奴らの徘徊する場所だ。市街地ともなれば、追い込まれやすいし、何よりも資源がなくなった場合が悲惨だ。」

「自衛隊の救助は望めないかな?せめて物資補給くらいは来ると思うんだけど。」

「可能性としてはありえなくない話だが、わざわざ人がいなさそうな場所に救援物資が落ちて来るとも思えない。何とかして自衛隊と話がつけられればその提案は通るがな。」

計画は、市街地に向かうで終わっていた。その後の計画については何もない。

「ってことは、立てこもるのには市街地は向かないってことですね。したらどこで・・・。」

「どこかにまだ生き残りがいるだろう。その人たちを探しつつ、比較的感染の進んでいない郊外に出るのがおすすめだな。」

「学校に物資を持ってきて立てこもるのは・・・?」

真奈美がつぶやく。

その考えも悪くはないと思う。

しかし、それはどう考えても二度手間になると思った。

「学校にこもるのは二度手間だ。わざわざ資源を調達しに行って、帰ってこれるかと言われたらその保証はない。非常にリスキーな行動だと思うがな。」

お父様が私の考えを代弁してくれた。

ただでさえ少ない仲間の中から、一人かけてしまうのは非常に痛手だと思う。

「そっか。確かに愚策だね。」

「とはいえ、だ。しばらくは学校にこもることになるだろう。」

お父様も、私たちの提案に乗ってくれたところで、またみんなでこの学校を探索することにした。

「あ、そういえば、これがあったわ。」

私はみんなにナイフを渡す。銃はとりあえず預かっておくことにした。

無駄弾を撃つわけにはいかないし、音が出てしまい、囲まれるリスクもあるから。

「じゃあ、非常食を探しに行くぞ。」

加寿の一声で、私たちは動き出した。

___________________

一方そのころ・・・

とある軍避難所

「大尉。新たな避難者です。どうやらがれきに埋もれていたみたいで、怪我がひどいです。」

「連れてこい。」

「了解です。」

此処の避難所には、運よく助かった約300人の命がある。

生後の人から還暦の人、90代の人まで多数だ。

今回もその運よく助かった一人だろう。

「大尉。連れてきました。」

「大丈夫ですか?」

「は、はい。ずっと瓦礫に足が挟まっていて、一人では歩けませんが・・・」

どんな人も、この大尉の目は騙せない。

大尉は気づいていた。この男、長谷川 大河の右肩の不自然な出血を。

「足はともかく、肩の出血は何だ?瓦礫が落ちてきてもそんな出血しないぞ。」

「それは・・・」

図星だった。

申し訳ないが、彼を避難所に置いておくことはできない。

「感染しているな。追い出せ。」

「了解。」

「待ってください!」

去り際、大河が声を上げた。

「せめて、これを使ってください。役に立てると思います。」

そう言って彼は大尉にずっしりとしたバッグを渡した。

「中身は銃です。ハンドガン、ショットガンにアサルトライフル。弾ももちろんあります。」

「いいのか?少なくとも適性があれば・・・」

「私はそんな奇跡の人間じゃないです。奴らになる前に死にますから。」

「申し訳ないな。気を付けて。」

そう言って、門を閉める。

最後に見た大河の表情は・・・・






笑顔だった。














To Be continued.........

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