真夏の朝の探検 惨状
午前三時三十分頃・・・
優姫side
会議も終わり、みんなが眠りに入ろうとしたとき、屋上のドアをたたく音がした。
「来たわね。」
私はドアに向かい、ドアの窓を見る。
そこにいたのはお父様だった。
「お父様・・・」
ドアを開けて、お父様に抱き着く。
「すまない。少し遅れたけど、到着だ。」
「遅かったわね。でも、仕方ないわ。」
何せこんな状況、車もつかえないんじゃ時間がかかるわ。
「まだ寝てないのか?」
「えぇ。ずっと待ってたわよ。」
「そんな気を使わなくても・・・ありがとう。」
気になることがたくさんあるけど、とりあえず眠い。
「寝ましょう。肌に悪いわ。」
「そうだな。案内してくれ。」
・・・・・・
午前九時二十分頃
「ん・・・」
朝の強い日差しで目が覚める。
「痛・・・」
真夏の朝、汗をかいてびっしょりの私の制服と、昨日の夜の怪我が痛む。
お風呂に入りたいけど贅沢は言ってられない。
でも、入りたい。
「みんなは、まだ寝てるわね。」
寝ているみんなを起こすのは申し訳ない。
私は一人で、探索をすることにした。
・・・・・・
「薄暗い・・・」
朝になったというのに、校舎の四階は薄暗かった。
電気をつけようにも、ライフラインが止まっているのでつかない。
「これ、使えるかしら。」
足元に、懐中電灯が落ちていた。
「うーん?」
電源をオンにすると、ついたりつかなかったりだった。
「不安だけど・・・」
とりあえず無いよりはましだろう。
階段を下る。
「ひどい臭い・・・」
階段を下りきって踊り場につくと、死体の腐った臭いが鼻につく。
この暑さのせいで腐敗が進んでいるようだ。
さらに踊り場から下っていき、四階についた。
「暑い・・・」
校舎は薄暗いが、蒸し暑さがあった。
まるでサウナだ。
「これじゃ臭いはもっとひどくなるわね。」
文句は言ってられない。
私は四階の探索を始めることにした。
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四階 電気機械科 実習室にて
歩き回って、やはり武器の大切さを理解した。
弱い女と思われたくないので、武術をやっている。
さっきまでも武術でさばいてきたけど、やはり疲れる。
ナイフの一つや二つ、この教室にあるはずだ。
引き戸を音のならないように慎重に開ける。
「あれは・・・」
教室に入って一番最初に目に入ったのは、普通じゃ手に入らないようなナイフと銃だった。
銃はハンドガン、弾はまだ入っているようね。
ナイフに関しては未使用状態で三本ある。
「なんて都合のいい展開・・・」
そんな独り言をつぶやくと、後ろに気配を感じる。
「ヴヴヴヴヴゥ」
すぐ後ろにヤツがいた。
「はっ!」
私はヤツの腹めがけて蹴りをお見舞いする。
するとヤツはよろめく。
そこで今手に入れたナイフを手に取る。
「It 's very hot today. Unfortunately gone rotten(今日はとても暑いわね。腐ってしまってざんねん)」
少しカッコつけたかったから、英語で言ってみた。
英語と中国語、そして韓国語は話せる。
しかし、独学だ。
ヤツを蹴った衝撃で棚にあったものが崩れてしまった。
大きな音が鳴ったので、ヤツラが来てしまう。
私はこの場を後にした。
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大きな収穫があったので、屋上に戻ると、惨状が広がっていた。
「やめろ!来るな!うわああああああぁぁぁ!!!」
昨日会った人たちが奴らに食われている。
さすがにみんなは目を覚ましていて、襲い掛かってくるやつらに応戦していた。
真奈美と目が合った。
「優!助けて!」
悲鳴にも聞こえた声を聞いたら、体が動き出した。
一体に向かって走る。
「ヴウウウウウウゥ」
ジャンプして、頭に飛び蹴りをお見舞いする。
得意技の蹴りを決めたまま、落ちた衝撃を奴の頭で軽減する。
一体は死んだ。
見た感じあと四体はいそうな感じだ。
「これを使って!」
そう言ってみんなにナイフを配る。
私は自分のナイフを残して、そのナイフを奴らに向けて投げる。
そのナイフはまっすぐ向かい、頭に命中した。
残り約三体。
投げたナイフを取りに行くついで、一体の頭をつかむ。
そのまま床に押し付け、頭をつぶした。
残り二体。
一体が滑り込んだ私にのしかかってきた。
「うっ・・・!」
下半身が使えなくなる。
幸いナイフは手に入れているので、噛みつこうとしている奴の眼球にナイフを突き刺す。
そうすると口を開けたまま、私の頭の横に倒れて動かなくなった。
私はそれをどける。
最後。
走って奴に向かう。
「そういえば。」
ハンドガンを持っていた。
使ったことないけど、使ってみる。
スライディングをする。
奴の股の間を抜けるタイミング、顎を撃ちぬいた。
「終わったわね・・・。はぁ・・・。」
終わったと思い、膝をつく。
「優!」
真奈美が突っ込んでくる。
その後ろ、真奈美じゃない人影が写る。
まだ残ってたのか。
「真奈美!危ない!」
取り出したナイフが真奈美の胸にかかる。
制服が切り裂かれ、ブラジャーがあらわになる。
「あっ・・・!」
それで済んだならまだいいわ。
もうすぐそこに奴がいる。
ジャンプで起きて腹パンをした。
よろめいている間に、顎にナイフを決める。
「ヴヴウウウウウウゥゥゥ」
奴は、力なく倒れた。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
私も倒れた。
To Be continued..................................




