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一人じゃない2

「今はそんな時じゃ無いと思います」


「・・・・うん・・でも確かめておこうと思って


・・・確かめてと言うか、


聞きたいなって思って・・・元気になれるから。」


シアリスは一つ息を吐いた・・・呆れたのじゃなくて


そんなこと言わせられるのか自分は、と言う溜息。




「・・・まあ・・・いや・・それは好きですよ


私の主はずっとルナ様です。・・・


正直言うと私は、主・・というか


ルナ様が可愛くてしょうがないだけですけどね」


下を向いたルナの頬が薔薇色になっていく。




「カイルも、恋愛感情はサラ様に持っているけど


はっきり言ってお二人に、


サラ様とルナ様個人に忠義心を持ってますよ


・・じいや宰相も・・結局私達は主、女王というか姫というか


に関わらず可愛いんですよ・・・だから、笑顔を見せて


甘えてくださいよ・・・?」


覗き込んだシアリスに返って来た瞳は涙を溢れさせながら


微笑していた。




微笑んでくれる、甘えてくれるそれだけで


もう、シアリスは胸がいっぱいになった。
















深く頷くとふとそうしているうちに何かに気が付いたように


シアリスは、静かに扉に向かうと勢い良く扉を開ける。


現れた物に苦笑を浮かべながらルナの方を振り向いた。




「・・・・ほら・・私達は


こんなにもルナ様が可愛いんだから」




するとこれ以上無いほど真っ赤な顔をして


立ち聞きのような真似をしてしまった自分を恥らっている


カイルの姿があった。


その様子はいつものように口元は一文字


表情は硬かったがいつものクールさが何処かに吹き飛んで


しまったかのように焦っているのが分かった。




「・・・・も・・・姫様。・・・申し訳ございません!」


恥らいすぎた後今度は青ざめている。


蒼白な顔をして腰の剣を抜き取って床に置き


今度はマントを外して正面に置いた。


さらに、自分は深く頭を垂れて床に伏せ




「姫様の話しを立ち聞くなどと・・・恥知らずのことを


してしまい・・言い訳の言葉もございません


つきましては、近衛の地位を返上し・・・・」


深く反省している、しかも騎士を辞めて自殺でもしそうな様子に


あっけにとられていたルナは、ようやく状況を理解して慌てて


カイルの元に走り寄ると腕を持って引っ張った。




「カイル!・・・カイル、立って!


カイルが居なくなったら私は困るよ!


カイルは、私を心配してくれたのね・・・・ありがとう。」






カイルを立たせた後ルナは部屋に振り向いた。




「・・・やっぱりそうだった・・・正解だったね・・・」


まっすぐシアリスの瞳を見上げてそう言う。




「・・・私は一人じゃない・・・本当だ・・・


姉上は・・哀しいよ・・・でも、皆大好きだから


皆と一緒に頑張らなきゃって思った・・・


それ、やっぱり正解だったね!」








そんな中リュクシスは一人


下を向いていた。


自分は、それでも兄と共に


国に帰らなければならない人間なのだからと・・・


そう思うのだった。

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