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魔王の目覚め4

・・・しばらく平和な数日が過ぎた・・・・。








「どうなるんだろうな・・これから・・・」


「あの深紅の・・に狙われたということだろう?」


「王宮を破壊されたのであって・・・国をほろぼされたのでは無いと


いっても・・・・・女王陛下はお亡くなりになったと言うし・・


・・・女神にもっとも愛された国では無かったのか!・・・


威信は地に落ちた・・・滅びたと同じだ・・・・」


小屋の外で止める者も無いまま不安を口に出す兵士達を


怯えきり一人として外に出てこようとしない家々を


窓のカーテンの隙間からルナは覗いていた。


ふと薄暗い部屋の中を振り返ると、もうすでに中身は冷えてしまったで


あろう器が御盆の上に置いてある。


そっとその手に持った銀の、その重みよりも重く感じるブレスレットと


愛用の剣をギュッと胸に抱き締めた。














「姫様の様子はどうだ?」


「シアリス様!・・・・ルナ様は・・・やはりお部屋から


1歩もお出にならず・・・。」


一つ頷くとシアリスは3度程ノックをした後しばらく待ったが


返事がなかったので―失礼します―と小さく呟いて


扉に手をかけた。




「・・・・ん!?・・・・どうぞ、ご一緒にお入り下さい。」


後ろを振り向き、扉から少し離れた所で立ち止まる影に声を掛け




「姫様、エーティルのリュクシス皇子がいらっしゃっています。」


そう言って掌でどうぞという様にリュクシスを促した。




「いえ・・・・私はここで・・姫、私は国に帰ります。


・・・・距離としては遠くなりますが、姫と一緒に過ごせた事は


忘れません・・・一生


・・ご多幸を遠くからではありますが祈らせて頂きます。」




「皇子は兄皇子と一緒に祖国に戻られるのです。


他国の皇子を長々と引きとめて置く訳には行きませんので・・


このような状態の時・・・ですし・・・」


ルナの返事が無いのにとりすましたシアリスの顔が少し崩れる




「・・・・俺は・・・姫様を信じているから・・・


ずっと俺は、姫様の強さを、資質を信じてた・・・今も信じてるし


ずっと信じる・・・・それは俺だけじゃ無いと思うけど・・。」


そこで一呼吸置き口調と表情を元に戻すと


少し驚いた様な兵をさておき言葉を続ける。




「・・・・・4、5日中には・・ここを出払い


エトナ領に身を寄せます・・・そちらに宰相もいらっしゃいます。」




「・・・・・・」


「・・・・・・・」


「・・・・・それでは姫・・・失礼致します。」


頃合と見たのかリュクシスが一礼をして


部屋に背を向け立ち去りかけたその時、




「・・・・皇子・・・・・シアリス・・・」


搾り出すような小さな声が薄暗い部屋の奥から聞こえて


一斉に顔を向けた。

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