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殺したのは1

どど・・・ん!!




王宮の遠くの部屋から何かが爆発したような音がした。




「何?・・・・どうしたの!?」


火も風も水も地も・・・何種類もの精霊達がざわめいて


サラが宥めようとしても落ち着こうとしない。




キケン! キケン! キケン! キケン!




頭に覆い尽くされるその言葉




「落ち着いて・・・お願いだから・・・何が危険なの?」


強すぎるその思念に同調して混乱しない様にしながら


ふとサラはあることに気付いた




「ルナー!」


・・・・音はルナやカル達の部屋が


ある方向だった・・・・・














深紅の艶やかな髪を持つ青年が自らの居城に戻ってきた。




「用意をしろ・・・・近く花嫁を迎える」


暗闇の城に美しすぎる声が響く。




「は・・・」


頭をたれ言葉少なに答える男の方を見もしないで


城主は奥に進みながら闇の深淵を感じさせる


不思議な金の瞳をそっと細くし小さく微笑んだ。








「ルイド・・・・私の・・・ルイド・・可哀想な子」


外に響く雷の音も聞こえない様子で只女は、


閉じ込められた銀の美しい鳥かごの中でただ涙していた。


愛することも無いままに魔王との間に生まれた


最愛の息子を想って涙の雫を一粒二粒と床に落とした。














「ルイドー!!」


瓦礫の山となったサフラ城跡に切なくも哀しく婚約者を呼ぶ


サラの声が響く。




・・ルナ達の気配はまだ掴めないがルイドの気配を感じたのだ・・




月の女神の守護もっとも強くあらゆる魔物が入れないとされた


サフラ城の結界を内から破られ破壊の中心の近くに居た者は


ことごとく死に絶え離れていた者さえ余波で意識を失うものが


多数表れていた。




「サラ様!・・危のうございます!」


腕を掴み止めようとする周りの者を振り払う。


魔王の気を離れていたとはいえまともに浴びてふらつく意識を


叱咤し大切な人達を捜す。


(まるで、お父様とお母様が奪われた時みたい・・・


まさかルナやルイド達も・・)




「ルイド!・・・ルナ・・カル・・・ルイド?!」




唯一、感じ取ることが出来た色濃いルイドの気配を辿る。


サラは、気配に近付くにつれ別の不安が募ってきた


(ルイド・・・?)


破壊された力の痕跡・・・


(まさか・・・!)


何度も打ち消した答え、


父と母を殺したのは・・・




あり得ないと思った・・たとえルイドが魔族の血を


引くのだとしても王宮に何の苦もなく入れるほどの


薄さなのだろうと・・・・ルイドに理由は無い。


そう思っていた。


(でも・・・)


父と母の時、混乱してしまって自分は調べられなかった


しかし、今そこで破壊の力の中心で倒れているのは








ルイド・・・だった・・・

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