プロローグ / オレ、ナビゲーター
自分も何か書いてみたいと思い、踏み入れてしまった。
初投稿なので(いいわけ)
変更とかいっぱいあると思うよ。
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プロローグ /オレ、ナビゲーター
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どこだろう、ここは。何もない空間?いや、目が開いてないのか・・。かなしばりってやつか?というか寝てたんだっけ?
違うよ
・・・・・・・・いや、そう、違う。そうだ思い出した。俺はそう・・
ゲームをクリアした。
ゲームをプレイしてたんだ。バカみたいな高難易度で、理不尽なゲームをずっとやって。そして今日、ようやく無理難題な魔神を倒すことができたんだ。
・・・・・・・・・
ゲームの名前は S D。内容もまるでバランスが崩壊しているようなゲームだった。
そんなゲームをどうしてクリアまでやれたんだっけ・・。きっかけは、そう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんなゲーム、どうしてクリアまでプレイしたの?
「どうしてって・・・、このゲームのエンディングをみたかったからさ。ハッピーエンドでもバッドエンドでもなんでも。この世界の行く末を見てみたいって思ったから・・かな?」
そう・・ここまで面白かった?
「面白くなかったら、もう、やめてるよ。自慢じゃないけど、開始1分でゲームやめちゃうこともあるんだよ?でも気に入ったゲームは最後までやりたいんだ。
このゲームはやりがいもあったし、面白かったよ。何より製作者の本気みたいなのが見えたね。
・・・ていうか君だれ?ここが待ち望んだエンディングなの?」
ちょっとがっかりする。
エンディングは見せてあげたいんだけど・・もう一回、クリアできる?
「何それ・・そんな嫌がらせみたいなループするゲームなの?というかゲームなのに会話できるんだね?
・・魔神直前までなら何回もやったし、できるんじゃないかな・・」
魔神討伐は1度しか成功していないし少し自信がない。
いつの間に・・・思い出していただけだったのに。会話になっていたんだろう・・
ほんと!?じゃあ、君にお願いするね!僕を助けて、そして魔神を倒して世界を救って!
「ちょっと待って、こっちの質問まだ答えてもらってないんだけど。君はだれ?」
僕?僕はミスト。君がやったゲームの主人公かな?ちょっと違うけど・・
「・・なんで疑問形なの?」
ミストは確かにゲームの主人公の名前だった。ゲーム内で変更はできない。ゲーム内で彼女に対する説明はない。というかゲームのあらすじとか導入などといった
大事なものがあらかたなかった。唯一あったのは彼女の目的、魔神を倒すということだけだった。
そんな中、ゲーム内での作りこみはすごかった。まずNPCはそれぞれ別々のパターンで生活を始める。
冒険に行ったり、村で生活をしたりという一定の周期のようなものがあれば、病気になったり、町を出たり、あるいは戦争を始めたりなどといった、何か、がきっかけで
行動を起こすことなどもすべてのNPCに細かく設定されていた。
そんなに作りこんであるのに、導入はいきなりスタートだから。かなりのギャップに驚いたものだ。もちろんギャップした順は逆だ。
陳腐なゲームかと思ったら、作りこんであった。キャラが最強かと思ったら最弱だった。いや逆かな?
やったことはないんだ。そのゲーム。僕はできないから・・
プレイが?クリアが?やったことないってプレイしてないってことか。なんか複雑そうだね。
「いいよ。もう一回ぐらいクリアしてあげる。でも君はどうして会話できるの?」
えっ!そこから!?そんなの子供でも普通にできるでしょ?ふふっ変な人。
あれ?これゲームだよね。変なのはあいつなのに。なんか俺が変な人にされちゃったぞ。
「君とは・・・」その時だった。
ごめんね。時間がきたみたい。むこうの僕にもやさしくしてねっ。
「ちょっと待っ・・」
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「・・・っと待って!」
そこで目が覚めた。いや目が開いた方が正しいのかな。今までのやり取りをはっきりと覚えている。
「ここは・・・、はじまりの場所だな」
いつものゲーム開始地点、森林の中だ。
違和感もあまりない。さっきのやり取りでなんかいろいろ違和感がありそうな感覚に襲われる。
「なんだろう・・・なんかこう何か違うな・・」
辺りを見渡して、そう言った。
言葉にできない違和感がすごく気持ち悪かった。
「とりあえず、現状確認だな」
システム画面を開く。同じ・・じゃなかった。目立つところに新しいコマンドが増えていた。
「説明?いまさらゲームの説明なんかする気かよ」
とりあえず起動してみる。すると一人の博士のような恰好をしたおっさんがでてきた。
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おっさんは詳しく現状を説明していた。説明していたんだと思う。
「あっ?なんだって?」
はっきり言って理解が追い付かなかった。
はぁ・・。おっさんがため息をつく。
お?なんかムカっときた。そしてなんだか一つスッキリもした。
「あんたも会話できるのか?」そう、謎がひとつ溶けたような感じだ。だが現状が謎だらけで気持ち悪いったりゃありゃしない。
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「つまり、あれだろ。あんたは博士で。俺は、もう一回魔神を倒せばいいんだろ。わかってるよ。」とりあえず、自分が分かっていることを話した。
あれ?つまりおっさんの話は一切理解してないんじゃない?
「そうだが、それだけじゃない。わかってないようだから重要なことだけ言う。」と一度大きく拍子を開けて誇張するように言った。
「君には彼女・・・ミストのナビゲーターとして動いてほしい。つまり助言者だな。ゲームには自動補助AIシステムがあったじゃろう?
あれを使うと彼女が目を覚ます。君は危険な時や、魔神を倒すのに彼女の力が不足しているときに手を貸してやるだけでいい。
それか、今後一切自動補助AIシステムを使わないかだ。」
「おお今度は理解できたぞ。つまりあれか、追加機能ってやつか、自動補助システムを使わないとなると何年、何日かかるかわからないことになる。
使わない手は考えにくいな。」
このゲームは律儀に現実時間と同じ時間経過を行う。自動補助AIシステムを使えば、食事などの生活や、目的地方面に移動したり、簡単な戦闘、回復も省略できる。
はっきり言って必須機能に近かった。
「ん?やはり理解してなかったか。自動補助AIシステムを使っても省略はできないぞ。言っただろう仮想世界に来てもらったと思っていいと。
ここは、いわばゲームとは違う現実だ。君の体感速度を変えることはできるが、もうリセットはできないんだ。大事にしてくれたまえ。」
あぁ・・、なんか理解してなかった部分が、ちょっとずつ晴れていくと同時に別な何かが襲ってくる。なんか砂漠を抜けたと思ったら雪山にきたような?
なんか眠くなってきたな。寝たらすっきりするかな・・そういやずいぶん長いことゲームをやってる気がするな。ん?ゲームじゃないだって?
「寝るのか?だったら、自動補助AIシステムを起動するんだな。ミストが目覚めて行動を開始する。まぁ初日だ。大きな問題は起こらないだろう?
ゲームの世界ではどうだったんだ?」
博士はそういうと俺に訪ねるように言う。
俺は答えをよぎらせ、寝てはいけないことを悟る。スタート地点で自動補助AIシステムを起動させれば100%死ぬ。俺がこのゲームではじめにやったことだ。
「つまり、俺はゲームの世界、異世界に連れてこられたってことでいいのか?」
「あぁ、その考えで問題ない。何度も言ってるだろう。だが、安心しろ。何度でも教えてやる。」
博士は正確には間違っているみたいな言い方をする。ホントはニュアンスがちょっとでも違うと訂正したいんだろうな。
違和感が一つ消えた気がした。夢の中の彼女はゲームであることを否定しているような気がした。
これが違和感の原因か。
「そういえば・・・」俺は一番気になっていたことを聞くことにした。
「ミスト?彼女は何なんだい?」俺は、ミストについて尋ねることにした。
「何って。・・・・・・う~ん。君の補助といいたいところだが、君が彼女の補助だな。」博士は長い時間考えた割にはよくわからない答えを言う。
「なんだよそれ。」
「彼女だけでは魔神は倒せない。そこで君を彼女の中に私が呼んだ。君は魔神を倒したはずだ。君には今の状態はゲームとほぼ同じ条件の内容のはずだ
メニュー画面やら体の動かし方とか試してみろ」
そういわれて、俺は基本動作からチェックを始める。
ジャンプ、ダッシュ、魔法:メモライズ、スキル:変わり身
魔法;メモライズは少量のMPを消費する。地図の座標記憶魔法である。これ一つでは、単に現在地が記され、保存される。ゲームと全く同じ初期座標が記される。
スキル:変わり身は70%のスタミナをあらかじめ消費する。一定時間の間、攻撃を受けても衣服等を消費して攻撃を無効化できる。現在は衣服の代わりに消費できるアイテムはない。
この効果時間の間、変わり身を使用せずに経過すると70%のスタミナが回復する。常に展開していて問題ない技だ。
ただし、スタミナが3割しかないと移動がかなり制限される。このことを除いては。
衣服を消費するのはかなり分が悪くはなるが、ここの世界がゲームと同じならほとんどの魔物の一撃で殺されてしまう。衣服で守れるなら安いものだ。
「まぁ、スキルも魔法も使えるし、座標関連も問題なさそうだな・・だが、ステータスやっぱり、低いんだな・・」
そう、ミストのステータスははっきり言って一般人より低い。特に初期の最大MPなんてそこらの冒険者、一般人より低い。
「だからいってるだろう。同じ条件だってな。・・・代わりに」博士がそこまで言うと俺が口を挟んだ。
「技はほとんど揃っている。だろう?」俺は笑いながら言った。が、すぐに顔を変えた。
「ずっと疑問に思ってたんだ。なんでこんなにスキルや魔法は揃ってるのに、弱いんだ?」
「それは・・・・、彼女が弱いからだよ。強いのは君のおかげさ。」博士はまた考えるように言った。
「本当のことを教えないつもりか?」俺は、少し威嚇するように言い放つ。
「本当のことだよ。嘘じゃない。嘘は言わない。だけど君の頭はもうそろそろ考えることがいっぱいいっぱいだろう?複雑なことはまた今度にしよう。」
「で、話は戻すけど、彼女は起こすのかい?起こさないで全部君がやった方が早いだろうけど。」
そうだな。省略できないなら任せる必要もあまりないかもな。・・でも
「いや、起こすことにするよ。彼女と約束したし。」
そう約束をした。いや約束というより一方的にお願いされた。やさしくしてとか。・・・なんか誤解されそうだな。
「ミストと約束?いつの話だい?彼女はまだ覚醒してないはずだよ。」と博士が疑問的に言う。
「目を覚ます前だよ。そうとしか言えない。」
「へぇ・・・。・・・・そうかい。まぁ彼女を起こすなら私は一度消えたほうがいいな。3人で話すと彼女はさらに混乱するだろう。私と話したくなったらまた、システムから博士を選びなさい。
それと彼女は君の存在は知らないだろうし、君がいきなり話しかけたら混乱するだろう。だからしばらくは様子を見てあげるといい。・・・あぁあと、大事なことだ。彼女から体のコントロールを奪うときは
もう一度自動補助システムを切り替えればいい。くれぐれも頼んだよ。」
そういうと博士は画面から消えた。
説明の項目は博士を呼び出すに切り替わっていた。
っていうか彼女の体のコントロールを奪うって・・なんか彼女の意識は起こさない方がいい気がしてきたぞ
いろんなパターンが考えられるが、いい未来が見えないぞ。
でも起こすって言っちゃったぞ。
まぁ彼女の希望だし?大丈夫だろう…多分。そう考えると俺はおそるおそる自動補助AIシステムを起動させた。
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「君とは一杯お話をしたかったんだ。」




