表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
128/208

ショートショート■Dive into

ショートショート3本同時アップです。1/3本目。

 こめかみにがんがんと響く鼓動の向こうから、低い囁きが耳に届く。

 

「怖い?」

「大丈夫」

「ペースが速すぎたら言って。君に合わせる」

「……ほんとはちょっと怖い」

「ダイビングと同じだ。深呼吸して。ちゃんと息ができるって分かるから」

「私、最初のオープンウォーターで漂流しちゃったんだよ」

「大丈夫だ、バディ。僕は絶対に君を置いていかない」

「絶対に?」

「絶対だよ。だから――余裕があれば楽しんで」

 

 水面にエントリーした時のような混乱に襲われて思わず握ったこぶしを、上から包むように握られる。促されてこぶしを開くと指と指が絡まる。大きく深呼吸をする。

 

 大丈夫。バディはここにいる。私はここにいる。そして――潜っていく。

 

end.(2010/03/24)

舞踏会で誰もいないフロアに出て行く時とか、婚約記者会見の直前とか、スカイダイビングの初降下とか、あるいはもっとプライベートな時間とか、お好みのシチュエーションで。


次が2/3本目。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ