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俺の友達の話シリーズ

殺人自動車

作者: 尚文産商堂

こんな車の話は、聞いたことがあるか。

まあ、ずいぶん昔の話だ。


数十年前、ある人が、強盗に車を奪われた。

その際、頭に怪我を負い、数ヶ月後にその怪我が元で亡くなった。

強盗はその後捕まり、強盗殺人として裁判を受け、無期刑を受けた。

車は証拠品として、一定期間警察署に留め置かれたのちに処分ということになった。


大型の証拠品だったため、屋根がついている屋外のスペースで、見張りをつけて保管していたんだ。

ある夜のこと。

その車が急にエンジンがかかり、そしてハイビームへライトをつけて、急発進したんだ。

監視員は、止めようと思って前に立ちはだかったんだが、車は猛スピードで突っ込んできて、仕方なく脇へ飛びのいたんだ。

その時、老人が車に乗っているように見えたんだが、その人は、その強盗に殺された本人に見えていていう話さ。

この車は、後に近くの川に頭から突っ込んで大破しているのが見つかった。

そして、車の周りには、なぜか強盗犯の血がべっとりとあったそうだ。

同時刻、強盗犯は、車に何度もはねられたような跡を残して、死んでいるのが発見された。


あとで気づいたことなんだが、その日は、その人の命日だったっていう話だ。

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