彼氏のためなら[私]最終話
「・・・もしもし・・・」
「あ!出た!」
「?」
「隼人の彼女さんだよね!」
「はぁ・・・」
「・・・!隼人が優子ちゃんの家まで優子ちゃんを運んでいった帰り、車にはねられた・・・」
「っつ!どこの病院ですか!」
「D総合病院!行ってあげて!命に別状はないから!」
「・・・はい!」
今の服の上にパーカを羽織り真っ先に駆け出した!
D総合病院に着いた・・・
「河原 隼人の関係者ですけど!」
「河原様なら、102号室におりますがどういう御関係で?」
「彼氏!私の彼氏!」
「ほらコレ!プリクラ!」
「と言われましても・・・。ご家族の方しか入れなくなっているので・・・」
「いいじゃないか」
「医院長!」
私はハッとした・・・
「!」
「峰岸優子さん・・・龍二から聞いておる・・・。」
[龍二?だれそれ・・・]
「ありがとうございます!」
2階にいるみたいだ・・・
「先輩!」
「あぁ・・・優子か・・・」
初めて名前を呼ばれた・・・
「優子に辛い想いをさせてたから、バチがあたったんだな。あはは」
「そんな・・・」
「え?」
「そんな事ない!」
「今日・・・お前・・誕生日だろ?だから、放課後、誘ったんだよ・・・」
てっきり忘れてた・・・
「3週間で完治するって!」
「遅くなるけど、そのときにプレゼント渡すよ・・・な?」
「ううう・・・」
「俺、またなんか、した?」
違う・・・違う・・・・!
「・・・がう・・・」
「え?」
「違う!」
「よかった・・・」
先輩は私を抱きしめた・・・
「で、どこ怪我したの?」
「あぁ・・・。腰・・・」
「ぷっ・・・あははははは!お腹痛い!」
「お前ー!あはは」
「3週間なんてあっという間だよ!」
「だな!」
「あ・・・あのさあ・・・」
「ん?」
「先輩のお友達で龍二って人いる?」
「あぁ・・・いるよ!黒髪で、背高い。」
「なんで?」
「私がこの病室に入れたの・・・龍二って人のおかげなの・・・」
「龍二いい奴な!」
「ねー!お礼言わないと!あ!毎日来るから!」
「おう!」
「・・・・・・・・・は・・・やと・・・とか呼んでみたりして。えへへ」
「もう!可愛すぎ!」
クリスマスも誕生日もずーっと2人でいようね―
これで、完結です*