彼氏のためなら[私]3
「大丈夫?」
声を掛けられ
上を向いた・・・
[誰だっけ・・・]
!
サッカー部の人だ!
「隼人の彼女さんだよね?話聞こうか?」
「大丈夫です。」
「なんか相談あったらいつでも連絡して」
彼はメモに番号を書いて私に預けた・・・
「じゃあ!」
不意に手を振りそうになった
どおして私が手を振るだけのことを
拒むのか・・・
それは、彼氏という人がいながら、
他の男の人とかかわるのが、
少し気が引けるのだ・・・
帰宅し、真っ先に携帯を開いた。
〔新着メール1件〕
!
恐る恐るメールを開く。
先輩だ・・・
《明日、放課後話があります。会えますか?》
《はい。どこで待ち合わせにしますか?》
いつもなら、遅れて返事が来る。
でも、今回ばかりは違った・・・
すぐに返事が来る。
《5:30にGビルのエントランスで。》
《分かりました。》
いつも通り、
朝、起きて用意をすぐに済ませた。
学校が終わり一人Gビルに向かっていた・・・
先輩が先に着いていた・・・
「・・・・・・よっ・・・!」
私は一礼する。
・・・・・・・・・・・・
沈黙の中、私は重い口を開いた。
「話って何ですか?」
「・・・」
「もしかして、私の事嫌いになっちゃった?あはは・・・」
「嫌いになる訳なんてない!!」
「じゃあ・・・」
「・・・え?」
「じゃあ何であの女と腕組んでたのよぉ・・・ううう」
「っつ!アレは違う!」
「何が違うのよお・・・。もう辛いよ・・・」
「ごめんな・・・。辛い想いばっかさせて本当にごめんな・・・」
どおして謝るの?
「何で・・・」
「え?」
「なんで謝るのお・・・ううう」
頭の中が真っ白になった―
え・・・
気付いたら自分の家のベッドの上だった・・・
・・・
置手紙・・・
《話はまた今度にしよう。ゆっくり休めよ。》
どおして優しくするの?
!!
携帯が震えた・・・
[知らない番号・・・]
ピッ―
「もしもし・・・」