プロローグ 未完成の家
プロローグの後はテンポ良くいきたいと思います。
よかったら試しに少し読んでみてください。
よろしくお願いします。
水野晴明、45歳。
職業、平凡なサラリーマン。
特技、特になし。
恋人、なし。
貯金、そこそこ。
趣味――
「YouTubeで見たものを真似して作ること」
料理動画を見ては料理を作り、
DIY動画を見ては家具を作り、
石鹸作り動画を見ては石鹸を作り、
気づけば家の中は
・手作り石鹸
・手作り椅子
・手作り棚
・手作り燻製機
・手作りピザ窯
などで溢れていた。
そして今、人生最大の挑戦をしていた。
「自宅を基礎から建てる」
もちろんプロではない。
ただの会社員だ。
だがYouTubeには神がいる。
「基礎の打ち方」
「柱の立て方」
「屋根の作り方」
世界中の職人が、惜しげもなく技術を公開していた。
晴明はそれを見ては真似し、見ては真似し――
そしてついに。
「よし……!」
屋根を乗せれば完成、というところまで来た。
「俺……やればできるじゃないか……」
感動していた。
45歳独身、人生最大の達成感だった。
次の日
屋根を乗せる作業を行うため、家の上で最後の確認をした。
「よしいける、さすが俺、やればできる。」
なんでここで調子に乗ってジャンピングガッツポーズしたかなあオレ。
バランス崩して転げ落ちる。
そんなに高くないはずの屋根から地面へ…意外と地面って遠いな……。
⸻
目を開けた。
空が見えた。
青かった。
「……死んだか?」
体を起こす。
周囲を見回す。
そこには――
石造りの街道と、馬車が走る世界があった。
次からは異世界のお話です。
今日はあと3話投稿します。




