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1 プロローグ


数ある中より見つけていただき感謝申し上げます。


さて、少し作者のお話となります。


この度、処女作を執筆するにあたりまず初めに謝罪を申し上げます。



私は産まれて数十年、本から遠ざかった人生を歩んできました。今回、この小説家になろうに出会う前までは小説なんて読もうなどと思う事もありませんでした。

それがたまたまこのサイトに出会い、作者様方の素晴らしい作品をいくつか拝見し感動を覚えました。


小生、こういう類のものに関して、生粋の”思い立ったらやらないと気が済まない”タイプですので突発的な思いつきで執筆しております。



その為、誤字脱字、文章力、構成力など作品に必要な要素を一切持ち合わせて無く。。

それに付随した知識も皆無となります。


これを機に0から1にスキルアップ出来ればと思っておりますが、直ぐに出来るほど器用でもございません。



どうか素人が作る作品として、広い心で応援していただけると幸いです。



作者 もこ



                  プロローグ




「はぁ…どうしてこうも力の差が理解出来ないのかね」



そう溜息を漏らすと向かってくるモンスターに向け、手に持っていた人顔程のスプーン状の網目が付いているような

珍しい武器を目に見えない速さで振り切った。同時にバシュッと音が聞こえ、モンスターはダイヤモンドダストの如く

青色にキラキラと散らばり消え去った。



ここは王都スタンドリバーと第三の都市ブループラムを結ぶ主要道。

丁度中間辺りに位置した木々が生い茂る湖畔近くで、青年はすまし顔のままブルースライムを退治した。



「てか…これ俺がやらなくても良くね!?」




そんな言葉を吐く彼は、ハムラグ・ハイジマ。





特に目立つ立ち姿でも無く、いわゆる”普通”に見える青年。

地球で例えるならば、電車と言う人を運ぶ乗り物に乗っていても乗客Aとして登場するかのような普通な彼。



そんなハムラグは、この世界”ムサタマ”で冒険者として活動している。




「ハムラグ様…今日は護衛ありがとうございました。こちらが依頼料の3000タマになります」


「冒険者協会には任務完了で報告しておく。またいつでも依頼をしてくれ。」



ブルースライムを討伐した後も出てくるモンスターをそつなく退治し、無事依頼主の商会前まで護衛が完了し今日の任務を終了する。



このムサタマでは、一般的な平均月収は15000タマくらいであり1回で3000タマは非常に魅力のある仕事なのだ。


本心であれば何一つ被害を出さなかった事を理由に依頼料をドS根性で釣りあげても良かったがグッと抑えつつ

極々普通なビジネス対応で依頼主へ別れを告げた。

冒険者協会に報告をした帰り道、ふと空を見上げると雲一つ無く綺麗な星が無数に広がる時刻になっていた。



「もうこんな時間か。腹も減ったが…タマも入ったし。とりあえず帰って酒でも飲むか」



そう呟くと、大袋を肩から担ぎ第三の都市ブループラムにある自宅へと早々戻り仕事の疲れを麦芽酒で癒す。

やっぱり5000タマで100%守ってやるから、5000タマ払えと言うべきだったと若干の後悔を妄想していたが

その日は疲れもあり、麦芽酒を飲み終えると直ぐに寝床についた。



そんな寝静まった深夜に…



「受注了解しました。納期は来週までに何とか…申し訳ございません。早急に対応します。そこのエラーは…」



「てめぇ!おい!ハイジマ!どうなってんだ!お前なんていくらでもクビに出来るんだからな!!!」




地球にはどうにも理不尽に打ち勝てる者は早々少なく、例外なくハイジマもその一人である。


「クッソ!!!あの野郎!!一回〇して、目の前で笑いながら牛丼食ってやりてー。」

「もう知らん!今日は飲んで帰って、朝までゲームしてやる!!!!そうでもしないと収まらん!!!」



そう喫煙所で一人声に出し、仕事帰りになっても怒りが収まらなかったハイジマ。

いきつけの居酒屋に入ったが怒りのせいでいつもより多めのビールを飲んだせいか思いの他効いてしまった。

最寄り駅につく頃には意識も朦朧とするレベルになっており、ホームにつく頃にはよぼついた足取りであった。



「やっぱ、あいちゅ!くそぉ!!!〇…ヒック!〇してやる…ヒック!」

そう電車を待っていると



「???なんだあれ?なんか光ってる?それにデカい汽笛の音?うわぁ眩しい!!!!」


キーーーー!ドンっ!ギギー!と電車が何かに当たって急ブレーキがかかる音がした。

その瞬間大勢の人が集まり周りを囲ってるが本人はこの状況を知る事も無く。。。



「あれ?確か俺線路に転がって落ちたハズ?でも記憶がそこから無いんだが…ここどこだ?」



気が付くと辺り一面を白い光が照らし天国と言われる異界にでもいるような…そんな空間にハムラグは飛ばされていた。



そんな状況を整理する間もなく後方より、何やら独り言のような声が聴こえてきた。

声質から男性の、それも年配系のどこか優しくも威厳のありそうな声をしている。

もっぱら人がいる空間では無いと瞬時に判断し自然と耳を傾ける。すると…



「すぐに魂を送ってやらにゃいけんのぉ。数百年に一回、極稀にわしのところに彷徨う魂…どうにかならんもんかのぉ…」



状況がほとんど理解出来ていないハムラグだが唯一分かった事は、人がいない空間に老人らしき”奴”が

まるで講釈を垂れるような口調で何かを呟いている現実だけだった。



「なんだかよくわからねーし、へんな爺さんしかいないこの状況…漫画か何かか?」



そんな独り言を言いつつハムラグは状況を整理したいのでその爺さんに話かけてみる。



「すみません…あの??」



「……………………」



「……………………」



「聞こえてねーのか?耳が悪いのか??」




は?こいつワザとやってんだろ!真冬の日本海で寒中水泳でもやらせて、俺は船の上で熱燗飲みながら笑顔で罵倒してやりーてー!

そんな事を心で思いつつも、ここは下手に出ないとと理解し少し声量を上げて呼んでみる。




「おい!くそじ…じゃなくて、すーみーまーせーーーん!!おじいさん聞こえてますかぁ??」




まるで捜索現場にいる隊員さんのような大きさで呼んでみたが一向に返事が来ない。

絶対に真冬の日本海で泳がせてやると心に決めたハムラグだったが、その爺からまた声が聴こえた。

イライラ頂点だったが耳を傾けると



「そもそもじゃ…わしが神なのに…はぁ~…数百年に一度とは言え、面倒じゃの…」


「わしは、神じゃって…創造者が作業するなど…面倒じゃのぉ」



なんだこの何処ぞやのブラック企業のふんぞり返ってる〇長見たいな思考のク〇じじい!!!!

二人しかいない空間でここまで馬鹿にされて、ハムラグの沸点が最高潮に達した。



「絶対こいつを日本海に突き落とす前に、一発プロレスラー並みのビンタ食らわせてから…

 いや!やっぱアラスカに変更!!!シロクマに相手させよう!!」



そう決意し、爺さんの前に歩いて行き正面に立った。その一瞬で声が漏れてしまった…



「ゼ!ゼウス!?!!!!!!!?」



ハムラグがそれなりのボリュームで声を漏らすと、想像してなかったのか更に大きな声が爺さんから返ってきた。



「なんじゃぁ????お主何故わしが見える!!!それよりわしはゼウスでは無いわぁぁぁ!!!」



ゼウス?も少し解釈がズレている気がするが気にせずそれよりも

目の前にはあのビッ〇リマ〇チョコでおなじみ、お菓子の”ヒ〇ギス”のような螺旋状の杖を付いた

誰が見ても”神”と呼べる風な見た目をした、そう!あのゼウスそっくりな爺さんが声を張り上げていた。



そんなゼウスを見たハムラグの思考は更に潜り込んでしまう。神も同様ありえない事態に困惑する。



「ゼウスが何故目の前に?コスプレのイベント会場かここは?」


「何故こやつはわしが見える?おい小僧!わしは神じゃ!見えるのか?」



お互い事の理解が追いついていないようで、全く嚙み合っていない。



「おい小僧!神の事を無視するとはこの背信者が!!聞こえとるんか!!」


「でも俺は飲んで帰りだったよな?ん~わからん。そんな事より…ゼウス!シカトすんなよ!!!きーこーえーてーまーすーかーー?」



こんなやり取りを数十分程度続けてようやく、お互い状況を理解?した。それから更に数時間が経過した。

途中、神と一般人の会話にしては信じられない罵詈雑言が繰り広げられてはいたが…お互い納得せざるを得ない状況で収束した。



要約するとこうだ。


ハイジマは前世で電車に轢かれて命を落とした。本来なら魂があるべきとことに返って全てが閉じるはずだった。

しかし数百年に一度程度、魂だけ行くべきところでは無く神の間に彷徨う事がある。

これは、生前神への信仰が非常に強く、混じりっけない精気が神の気配に引き寄せられてしまう。

その都度、神は本来向かうべき方向へ修正するが、何故かこの男の魂は、意思をもって神を認識する事が出来た。



そもそも”魂”とは肉体とは独立した精気な部分であり、会話や思考などは肉体を通じて意思疎通を行う。

その為、肉体が無い魂が物体を見える訳も無く、喋れる訳も無い。それでもこの男は、現世の違う神と勘違いをしている。



神に対しての顕れは、この魂から感じられないのにも関わらず神の間に彷徨っている事だけでも理解が追いつかない上に、

魂が神に触れるなど”創造者(神)のルール”には適用されない事だったのだ。


極めつけはそれを理解した上で、創造者である神に向かってこの男はこう言い放った。



「神のくせに、人の話も聞かねーんだな。こっちは必死で声かけてるのにシカトしやがって。あれな!真冬に海で泳ぐまで許さねーからな!!」



神を信仰する者はあっても、神に暴言を吐くドS根性のある人間は後にも先にもこの魂だけだろう。

人間は格にも成長する生き物である事は創造者として理解していたが、わしを見るだけに留まらず暴言までとは。。。


そういう神だが、実際には暴言も人と話す事も経験が無かった為、神ですらどうしていいかわからないほど困惑していた。

そして、そんな神が冷静な判断も出来ず決定したと言わんばかりこう告げた。




「そんなに悪態つかんでもいいじゃろ…神のわしが泣きそうじゃわい。お主には特別転生でチート能力を付けて世界に返すんじゃから

 目は笑いながら、閻魔みたいな事いうんじゃあ無い。閻魔の方が可愛げがあるくらいじゃ。」


「もうそろそろよかろう。これでも神なんじゃ。ゆっくりこの世界を見るだけの存在なんじゃから作業なんてさせんでくれ」


この神の一言を最後に白い光の空間からすーっと意識が飛び現実に戻ってきた。




「はっ!夢か…こんな風になるなんてな、、、あのゼウス…次会ったら真冬のアラスカ行き決定な!!」



そういうと窓から心地よい風が身体に伝わり、朝日が心地よい暖かさを感じさせてくれる。



「まぁ…今日も適当に世界を救いますか…」



普通の見た目な青年の一日が始まる。



そう彼の名は”ハムラグ・ハイジマ”



神に悪態をついて生まれ変わった、チート付随のドS冒険者。

後に、世界が彼によって変化していくなど誰一人予想出来ない物語なのである。。。


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