師匠の思い
大丈夫力貸そうか?
私は自分がどこまで出来るか頑張ってみたいんです。
師匠は見ていてください。
本当に大丈夫?無茶はしないでね。
ここは私一人でもやれるって証明します。
あなたはあの子をよく知ってるんですか?
魔法の技術を教えたくらいですよ。私は。
あの子のやる気や根性はあの子が元々持ってた
才能ですから。
名前をまだ名乗ってませんでしたね。
私は灰木幹葉っていいます。
あの子は私とは師弟関係とか。先輩後輩とか
言い方は色々ありますが。
こことは違う日野春町という所から来ました。
そうなんですね。遠い場所からわざわざここに。
なるほどそうなんですね。
旅をしててあの子を偶然みつけて。声掛けたら
憧れられて流れ的にここまで来たと言う所です。
当時は困惑しましたよ。急にあなたに助けて
もらって。あなたに恋をしました。
だから私を弟子にしてくれって。
初対面なのに。この子は変わってる子だ。
もし。私が助けなければ別の人に感情輸入してたん
だって。ここが故郷だって聞いて、
見守りも兼ねて訪れる事にしたんです。私。
だからあの子一人でも生きて行けるなら、
そっとここから立ち去ろうと思うんです。
あの子は立派な魔法戦士になれるって。
若いうちに実績があれば。活躍出来る事間違い
ありませんから。
私からの卒業試験だと思い、付き合ってあげて
ください。ここを守れるほどに強いと彼女に
分かられてあげられるように。
あの子に自信をつけてあげて欲しい。
それが私が託す言葉です。