表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
復仇者達は黒き月を見て嗤う~Ultor Risus~  作者: 兎狩 禮
1章 復仇の始まり~Ulciscere, foetus motus est
2/8

1話 異世界へ







......て......






..............い......






何か聞こえる。

死後の世界には神官でもいるのだろうか?

気になった僕は片目を開いてみる。


そこは白い天井、というか白い空が広がっていた。


ああ、無事僕は死ぬことができたのか......


最初の感想はそれだった。


しかし、その幻想は目の前にいつの間にか立っていた女性にぶち壊された。




「ようこそ皆さん、私の世界ベルディアノスへ!私の名は慈愛の女神レーリンと申します。」




神々しい雰囲気をまとった彼女は一息にそう述べた。

皆さんと呼ばれていた......僕のクラスメートたちは絶叫するもの、怒り狂うもの、歓喜するもの弐分かれた。




......なんだと?ということは僕もあいつらも死んでいないしということか?

いや、あの爆発なら骨粉すら残さずに焼き尽くす威力の爆弾だ。失敗したわけではないだろう。

と、いうことはだ、あの自称女神の言っていることが本当なのだろうか?

ならばこれは異世界転移か...僕もラノベを読みすぎたのだろうか?


そんなことを考えているとクラス1のイケメン、東條が女神の前に歩み寄っていった。


「女神様、”私の世界”とはどういったことでしょうか?」


東條の問いを聞いた女神は微笑みながら、


「言葉の通りですよ、トウジョウさん。貴方達は元居た地球とは違う異世界に来たのです」


と答えた。


「...あちらの世界に戻ることはできるのでしょうか?」


「いいえ、貴方達はあちらの世界で一度お亡くなりになられているのでそれはできません。」


「...全員ですか?」


「はい」


女神の宣言それは生徒たちの阿鼻叫喚を招き、中には嘔吐する者もいた。


この展開にはあの葦原でも顔面蒼白になるほどのもののようだ。


「ですがご安心ください、貴方達の魂を私が地球の神から譲り受けここに召喚しました。ですのであなたたちは生きています。」


「では、なんで女神様は私たちを召喚されたのでしょうか?」




顔面蒼白になってそのイケメン顔が台無しになっている東條の質問は核心に至る質問だったらしい。

女神の顔が真面目な顔に急変した。


「貴方達をここに召喚したのはこの世界に蔓延る混沌を取り除いてもらうためなのです。今、下界には様々な混沌が襲い掛かっています。中でもこの地図の北部で復活した魔王はいずれ強大な力を持ちこの世界を破滅させてしまいます。私が対処できれば良いのですが、私は下界のものには干渉できないので貴方達を召喚させていただきました。どうか勇者となりこの世界を光に導いてくださいまし......」


女神に悲痛そうに語られて多くの生徒たちは感涙し共感していた。

女神もその様子を見て涙しながら頭を下げている。


......僕は勿論なんとも思っていない。


なぜかって?ああいう話は絶対に裏があると思っているからだ。

裏というのは......そうそう、例えば頭を下げた女神の顔があまりにも愉快そうに笑みを浮かべていたりするようなことだ。




「皆さん、ありがとうございます!ではこちらにいらしてください。ここで貴方達の能力を測ったあと自動で下界にランダムで転送させていただきます。安心してください私の加護を施してありますので低いことはありません。皆さんが成長すれば下界における最強クラスを陵駕するようにしてあります。私にできるのはここまでですが、どうか私のセカイを守ってください!」




......まあ、死ねなかったのは気に食わないが、一応この世界にも興味はあるから行ってみるとしよう。



そう思いながら先ほど言われていた魔法陣のほうへ向かう。


中心に立つと魔法陣は光りだし、僕はその光に飲み込まれていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ