① 発端
以前、完結した短編「真説 竹取物語 第零章」のラストで、「この続きを知りたければ、図書館または書店へ。」と書いたものの、それでは些か無責任だったと思い直し、独自の解釈のまま、続きを書くことにしました。興味のある方は、是非どうぞ(>ω<)
昔、昔、或る惑星に、突然空から、緑色の細長い物体が飛来しました。
ソレは、田舎のとある里山にある、竹藪の真ん中に突き刺さり、薄暗い中で明るい光を放っていました。
近くで暮らしていた老紳士が、たまたまその前を通りがかって、ふと何だろうと気になり、歩みを止めて注目してみました。
すると、その細長い竹にソックリな物体が、真ん中から半分に割れました
物体は内側から発光しており、中には、幼い少女が、入っていました。
そして老紳士が、その少女を抱き上げると、その下にはたくさんの黄金が入っていました。
老紳士は黄金を回収し、その子を妻の元に連れて帰りました。
ずっと子宝に恵まれず、質素な暮らしをしていた老夫婦は、突然裕福になり、その子を我が子として育てることにしました。
不思議なことにその少女は、たった3ヶ月程で、すれ違う男たちが誰もが振り返るような、年頃の美しい娘に成長しました。
そしてその少女は、自らを「カグヤ」と名乗りました。
その少女には秘密がありました。
それは、今は無き他の惑星…二ビルで育ったせいもあり、この星の住人と比べて、腕力が異常に強いことでした。
そしてやっかいなことに、少女の出身惑星ニビルの掟では、❝自分より強い者を伴侶にしなければならない❞ということが決められていたのでした。
しかし彼女は、一目でこの星の住人たちが、自分より遥かに腕力が劣っていることを見抜きました。
それなのに次々に求婚しにやって来る男たちに、彼女は頭を抱えてしまいました。そして色々と知恵を絞った結果、彼女は一計を案じました。
それは、彼女にとっては易易と成し遂げられる事、しかしここの住人にとっては、難題となりうる条件を出し、その条件をクリアできた者を伴侶にするという、苦肉の策でした。
もうそうでもしなければ、クマとでも結婚しなければならなくなりそうでした。さすがの彼女も、それだけは避けたかったのです。
一見してここの住人には、無理難題に見える課題にも関わらず、果敢に挑もうとする若者が次々にやって来ました。
まず最初にカグヤの元にやって来たのは、石作皇子という公達でした。
彼女は彼に、❝仏の御石の鉢❞を探して持って来るように要求しました。
彼は大和国十市郡の山寺に行き、似た鉢を見つけて、カグヤの元へ持って行きました。
しかし、すぐにそれが、良く似た別物だということが分かりました。




