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豆腐のきもち

作者: 藤山さと

豆腐のきもちを想像してみた


くつくつ くつくつ


土鍋の中で煮られる豆腐


くつくつ くつくつ


土鍋の中で揺れる豆腐


水分をおびた白いそれは


まるで新種の生き物のようだ


柔軟に揺れ動き 


水面から時折顔を出す



半分に切っても尚


崩れることなく その場で揺れ動いている


半分に切ってもだ


未だに立ち続けるとは


なんと素晴らしいことか


自分ひとりじゃ立ち上がれないことばかりの


わたしよりも よっぽど格好良いものだ




何かをなくしても 


一本の芯を持ち続けられる人間でありたい


そういう人間に わたしはなりたい




なんて。

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― 新着の感想 ―
豆腐の気持ち、というタイトルに惹かれました。半分に切っても、揺れ動きながらも、立ち続ける姿は印象的ですよね。 締めくくりの三行が心に響きました。読ませていただき、ありがとうございます。
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