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洗脳されていた聖女、暗黒教団に攫われ闇の聖母になる⁉

「「ミーヤミーヤ・ライクライク……ミーヤミーヤ!」」

「「母よ! 偉大なる闇の母よ……!」」


……え? 何⁉

ここはどこ⁉ う、動けない……⁉


ガッチガチに縄で縛られていた。

もう、結び目が漁師とかマタギしかできない感じのやつ……あと、ほら、ボーイスカウトとか。


くっ……とにかく(ほど)ける気がしない!


周りは薄暗い洞窟……?

黒ずくめの邪教徒達が、祭壇の上に吊された私に平伏していた。


何だろう、この、そこはかとない既視感……。

この人たちの格好、シンメトリーに置かれた邪神像は……まさか。


「あれ……?」


これって……さっきまで私が読んでた小説に酷似しているんですが⁉


たしか、暗黒教団に攫われた聖女ユーフェミアが、闇の母になれと迫られるシーン。


必至に拒む聖女を、主役である大聖堂のイケメン聖騎士が助けに来る。

そして、無事、王国に帰還した時、全ては教皇の仕組んだ罠だったと知るのだ。


ちっ、あのゲスい教皇め……思い出しただけでイラつくわ。

聖女は聖女で凄い力持ってる癖に抵抗もせず、暗黒教団と繋がっていた魔女だと糾弾された挙げ句、ギロチン処刑されちゃうし……。


ってことは……だ、駄目じゃん!


このままじゃギロチンにっ⁉

ていうか、これが現実かどうかもわからないけど……。


でも……どうしよう?

とりあえず、この場をどうにか切り抜けなければ。


この邪教徒達をどうにか丸め込んで……。


「あの……すみません」

「いえ、何としても我が暗黒教団の母になっていただかなくては……」


信者は手の平を私に向け、頭を振った。

眉間に皺を寄せて難しそうな顔をしてはいるが、たぶん何も考えてないタイプだ。


「ええ、ですから、あの……」

「聖女様のお立場は重々承知しております! ですが、我々にも事情が……」


悔しそうに唇を噛む信者。


「は、はい、ですのでね……話を……」

「聖女様には何がなんでも司教様の病を癒やしていただき、世界各地に身を隠す暗黒教徒達の母となっていただくべく……!」


熱弁を振るう信者に、私は声を荒げた。


「――やるっつってんでしょうが! 時間がねぇンだわ!」

「ひぃっ⁉」


ビクッとなる信者達に、にっこりと微笑みかける。


「だから、私、暗黒教団に入ります」

「「おぉ……うおおおおおぉぉーーーーーーっ!!!!」」


湧き起こる歓声に、私は蓑虫みたいに吊されたまま「ストップ!」と声を被せた。


「さっそくですが、皆さん良~くお聞き下さい。この後、大聖堂の聖騎士が私を助けに来ます、みなさんでは絶対に彼には勝てません。ですので、逃げるのです」


「な、何と……⁉ さっそく邪神様のご神託が……⁉」

「さすがは闇の母だ!」

「なんという母性……」


「ま、まあ、どのように受け取って頂いても構いません。とにかく、一刻も早く私の拘束を解き、ここを出るのです!」


「……よし、全員、クライ帝国へ逃げるぞ! 急げ! 撤収ーっ!」


「ったく、誰だこんなに固く結んだのは!」

「ナイフを使え、ナイフをーっ!」


一糸乱れぬ統制で、信者達は驚くべき速さで帰り支度を済ませる。

やはり暗黒教団ともなると、闇の集会所を移すことなど日常茶飯事のようだ。


なんと、邪神像も紙で作られた折りたたみ式で、背嚢に入れて持ち運べるようになっていた。なんか効率的……。


「よし! 忘れ物はないなー⁉ 行くぞ!」

「行きましょう、聖女様!」


私は小さく頷き、信者の手を取る。

洞窟を出て、導かれるまま森の中を走った。


一体、これからどうなってしまうんだろう……。

私はそんな不安に襲われながらも、ギロチンを免れたことに安堵していた。



    * * * *



――数時間後。

聖騎士率いる救出部隊が洞窟に駆けつけた。


「聖女さまぁーーっ! この聖騎士アルフレッドが来たからには……あ、あれ?」


だがすでに、洞窟はもぬけの殻だった……。



    * * * *



逃亡から三日目。

ついに国境を越え、隣国クライ帝国へ入国した。


道中、優秀な邪教徒達のお陰で私には傷ひとつ付いていない。

それどころか、常に体調を気にしてくれるし、食べ物の好みまで合わせてくれて……本国のエンジェリンでさえ、こんなに気遣ってもらったことがなかった。

大切にされるって嬉しいよね……。


そんなわけで逃亡は成功し、私は帝都にある暗黒教団本部にやってきた。

出迎えてくれた教団幹部らしき髭面のおじさんに案内される。


「へぇ……結構、立派な建物なのね」

「ははは、いくら貧しい国とはいえ、教団本部くらいは立派なものをと寄付が集まりまして」

「ふぅん」


小説の中では描写が無かったな。

そもそも暗黒教団に聖女が入信するルートなんて存在しないのだが……。


「さ、司教様がお待ちです、こちらへ」


大きな部屋に通されると、邪神像に頭を垂れる黒ずくめの男がいた。

足音に気付いたのか、男は祈りをやめて振り向く。


「おぉ、あなたが聖女さま!」

「ん?」


な、な、なんだ、このイケメンは……⁉

正規ルートの聖騎士アルフレッドの比ではない!

あまりのことに膝が笑ってしまう……。


光沢のある長い黒髪に、同じ黒い瞳……白く毛穴レスな肌。

か、顔……()っ! 完璧かつ全人類理想の具現化なんですが――⁉


「報せを聞いて驚きました……まさか、聖女様が我が暗黒教団に入信してくださるとは……!」

「あー、まあ、そのー……」


何これ、めっちゃ恥ずかしいんだけど……!

眩しくて直視できないっ!!


「聖女様? どうかなさいましたか⁉」

「い、いえ、なんでもありません……」


はうっ……の、覗き込まないでっ!


「あ、申し遅れました。教団の司教を務めております、ハデスと申します」


胸に手を当て、会釈をするハデスさん。

綺麗な髪がサラサラサラーって流れ落ちる。


こ、こんなキャラいたっけ⁉

うーん、小説には出てこなかったけど……。


「よ、よろしくお願い……します、ハ、ハ、ハデス様……」

「なんと⁉ 私などハデスで結構です、聖女様……あ、聖女様とお呼びするのも変ですね……。では闇の母、ダークマザーとお呼びするのはいかがでしょうか?」


――⁉


「お、オホッ、オホッオホッ! ダ、ダークマザー……⁉」


思わず咳き込んで死にそうになった。


「大丈夫ですか⁉」

「い、いや、それはやめておきましょう、その、じゃ……邪神様に不敬ですので……」


私は心配そうにするハデスに手を向け、息を整える。


「ダークマザーはさすがに、ちょっと攻めすぎかなと……」

「……そうですか? んー、そうおっしゃるなら仕方ありませんが……」


よし、ここは先手必勝!


「――どうか、私のことはリコとお呼びください」

「リコ様……変わった名ですね? たしか聖女様はユーフェミアと仰った記憶がありましたが」


「え、ええ、それは過去の名……私は既に邪神様にお仕えする身ですので」

「も、もしやお告げが……⁉」


どうしよう、お告げなんてないけど……。

とりあえず私は明言せずに、フッと思わせぶりに笑みを浮かべた。


「そうでしたか……。いやはや、さすがはリコ様ですね。私など生まれてからずっと祈りを捧げておりますが、いまだこの身に神託が降ったことはございません……」


もの悲しげなハデス。

表情の破壊力が高い……!


「い、いや、これは体質というか……その、ハデスのせいではありません!」

「そうでしょうか……いえ、困らせてしまいましたね」


スッとハデスが私の前に跪く。


「え……」


キラキラとエフェクトが掛かったような美しい顔。

直視=即死といっても過言では無い。

そんなイケメンが私を見上げ、そっと私の手を取った。


「――このハデス。生涯をかけてリコ様をお支えすることを誓います」


手の甲に軽くハデスの唇が触れる。

や、ヤバい……い、生きてて良かった……!


「よ、よろしくお願いいたします……」


――あ、思わず返事しちゃった。


こうして、私は流されるまま暗黒教団の母となった。



   * * * *



「リコ様、リコ様――ハデスです」


ドアをノックする音。


「ん……ハデス? …………ハデス⁉」


天蓋付のベッドからガバッと飛び起きて、夢じゃなかったんだと自覚する。


高級ホテルなんて目じゃない……。

洗練された調度品、見たことも無い美しい装飾が施された部屋。


教団が用意した闇の聖母の部屋らしい。

控えめに言っても最高すぎる……!


「リコ様?」


ノックが続く。


「あ、はい! 起きてます、どうぞ!」


「――失礼いたします」


扉が開くと、爽やかな笑みを浮かべたハデスが入ってきた。


「おっと、これは失礼しました! すぐに人を呼びますので、お召し物を……」


ハデスは慌てて私から顔を背ける。

耳が真っ赤に染まっていた。


も、もしかして……照れてるの?

ぐはぁっ! 何これ……!


ヤバいよヤバいよ! このままじゃ沼る!

ハデス沼から帰ってこられる自信がない!


「誰か! リコ様のお着替えを!」


ハデスは部屋を出て声を上げる。


すぐにメイド服を着た可愛らしい巻毛の侍女がやってきて、私の着替えを手伝ってくれる。


「申し訳ございません、リコ様。もう少しお休みかと思いまして……」

「そんな大袈裟よ~気にしないで。あなた、お名前は?」


改めて侍女はペコッと頭を下げた。


「はい、私はアンナっていいます! よろしくお願いします!」

「アンナね、これからよろしくね」


「はいっ! 一生懸命がんばりますっ!」


ふわぁ~、可愛らしい女の子って何か癒やされるなぁ~。

着替えが終わって、アンナとお喋りしていると扉をノックする音が聞こえる。


「――リコ様、お着替えはお済みでしょうか?」


「ええ、終わりました」


ガチャッと扉が開き、ハデスが入ってくる。


「おぉ……リコ様、本日も何と神々しいお姿……」


ハデスが目をキラキラさせて私を見つめてくる。

ちょっ……それは心臓が持たないっ……!


この視線をどうかわそうかと考えていた、その時――。


「アンナ、なぜリコ様のお着替えが遅れたのかな?」

「あ、その……申し訳ございませんっ!」


アンナが深く頭を下げる。

え、何これ、雲行きが怪しいんだけど……。


「アンナ、私はなぜ遅れたのかと聞いているんだよ?」


顔は天使のようだが、ハデスの声には有無を言わせぬ迫力があった。


「ちょ、ちょっと、ハデス? アンナは私がもう少し寝ると思って、邪魔しないようにって……」


ハデスは私に笑みを向ける。


「リコ様、これはとてもとても大切なことなのです。我ら教団の母であるリコ様の起床……お目覚め、覚醒、アウェイク……その一日の始まりは、この世界の始まりを意味します……。それを自分勝手な憶測で持ち場を離れた挙げ句、リコ様をお待たせするなど決してあってはならぬこと……アンナに代わり、この私が責任を取っていかなる罰も受ける覚悟で……いや、いっそのこと、私がリコ様の起床をお待ちしていればいいのか? しかし、そうなると部屋を移さなくては……」


「す、ストップ! ストーップ‼」


「どうされましたか?」


キョトンとするハデス。

こ、この人……顔はとてつもなく良いが……とてつもなくヤベぇ人だ……!

今までと違う意味で心臓がパクパクいってる……!


「部屋は移さなくて大丈夫です。これからも起床はアンナに任せましょう」

「しかし……私なら一秒の狂いも無くお目覚めをサポート……」


「――大丈夫です!」

「そうですか……? なら、仕方ありませんが……」


ちょっと残念そうなハデス。

アンナは横で固まったままだ。


「では、アンナ。明日からはこのようなことがないようにね」

「は、はいっ! この命に代えましても、リコ様のお目覚めをサポートします!」

「うん、いい心がけだね。期待しています」


ハデスがアンナに向かって頷く。

アンナもやる気に満ちた目でハデスを見ている。


な、なにこれ……。

ちょっと過保護というか……大袈裟な気がするけど……。


「ところでリコ様、本日は……その、教団の信徒達に一言賜りたいと思っているのですが……お願いしてもよろしいでしょうか?」

「え、ええ、私でよければ喜んで」


挨拶くらいなら、本国でも毎日のようにやらされていた。

特に難しいことではない。


でも、暗黒教団でもそういうことをするのね……。

何だかとっても普通な感じがする。


「それはそれは、皆も喜ぶことでしょう! ありがとうございます!」

「そんなー、うふふ」


こんなに喜んでもらえると嬉しいな。

よーし、元気よく挨拶しなきゃ!



    * * * *



――暗黒教団本部内、祈祷の間。

重厚な扉を開くと、地鳴りのような声が漏れ聞こえてくる。


「「ミーヤミーヤ・ライクライク……ミーヤミーヤ!」」

「「ミーヤミーヤ・ライクライク……ミーヤミーヤ!」」

「「ミーヤミーヤ・ライクライク……ミーヤミーヤ!」」

「「ミーヤミーヤ……」」


広いホールは、黒装束に身を包んだ信徒達で埋め尽くされていた。


私とハデスが壇上に上がると、地鳴りのように響いていた信者達の声が消えた。

広間は恐ろしいほど、しんと静まりかえっている。


こ、怖いよ~……なんかみんな黒いし、思ってたのと違うんだけど……。


「ささ、リコ様、よろしくお願いいたします」


ハデスが広間の祭壇に手を向ける。


「あ、ありがとう……」


小さく会釈をしてから、私は緊張しながらも祭壇の前に立った。


「オホン……えー、初めまして皆さん、私はリコといいます。ご存知の方が殆どでしょうけれど、エンジェリン王国の大聖堂で聖女を努めておりました」


黒装束のフードで皆の顔は見えない。

だが、大人の中に小さな子供もいるのがわかる。

中には杖を付いたお年寄りの方もいらっしゃるようだった。


「そしてこのたび、私はこのクライ帝国の暗黒教団で皆さんと共にじゃ……邪神というか、その神を信仰する素晴らしさを共に学びたいという思いから、暗黒教団の一員となることを決意しました」


そもそも、邪神とか暗黒教団って名前がどうかと思うけど……。

てか、反応ないし……うーん、もう帰りたくなってきた……。


「えー、ですので、そのぉー誠心誠意ですね、力の限りぃー……」


どう終わらせようかとしどろもどろになっていると、スッとハデスが隣に立つ。


「我が師、我が友たちよ! 暗黒教団という不滅の共同体において、ここにいらっしゃるリコ様はまごうこと無き『闇の聖母』であらせられる! ――暗黒経典第十二条三項、『闇こそが我が母、我が心』にもあるように、リコ様を心の支えとし、いついかなる時も、暗黒教団の名に恥じぬ規律ある行動を心がけて欲しい! 以上、ダークマザー降臨の儀を終える――解散!」


え……なんか怖いんだけど……。

じゃなくて、ダークマザーやめようっていったのにっ!



皆がフードを外して帰って行く。

みんな笑顔だし、普通の人ばかりだった。

暗黒教団……んーなんか聞いていたイメージと違うけど?


いや、それどころじゃないわ!


「ハデス!」

「いやぁ、リコ様、本当にお美しい声、そしてその一点の曇りも無き決意表明! このハデス……あぁ、感極まっております……」

「あ、うん……それは、嬉しいんだけど……」

「何か?」


キョトンとした顔も良っ!

あー、もうどうでもよくなってきた。

ダークマザーでも何でもいいや……。


「いえ、何でもありません」

「そうですか、では少し帝都をご案内いたしましょうか」

「えっ⁉ いいの⁉」

「もちろんです、これからリコ様にはこの国で暮らしていただくのですから」


慈しむような目で私を見つめるハデス。

色々と問題もあるけど、この顔ならオールクリアよね。

それに、エンジェリンでの雑な扱いとは大違い。

嘘みたいに大切にしてくれるし……。

よーし! 私も頑張って皆の役に立たなきゃ!



* * * *



「どうでしょうか、エンジェリンに比べると見劣りしますが……負けないくらい、良いところもありますよ」

「うわ~、お店がいっぱい」


通りには色々なお店が建ち並んでいた。

パン屋さん、革靴屋さん、仕立て屋さんに、薬屋さんもある。


一通りのお店は揃っているようだ。

どこも活気があり、街の雰囲気はとても良い。


しかし、エンジェリンの王都に比べ、クライ帝国の帝都は発展途上感が否めない。

なぜだろう? 私は前々から疑問に思っていた。


帝国はエンジェリンの実に三倍の領土を有し、しかもその領土には魔導石の鉱脈まであると聞く。

魔導石の供給を盾にすればエンジェリンなど、ものの数秒で属国にできるだろう……。


資源、人口、領土……。

エンジェリンに劣る要素などないはずなのに、どうして?


「あの、ハデス……クライ帝国は都市開発に力を入れていないのかしら?」

「いえ、そういうわけではありません。しかし、最近は魔導石の需要も高まってましてね、いくら採掘しても追いつかない状況ですから、大半の人手はそちらに……」


「ふぅん……なら、かなり利益はあるのね?」

「いえ、魔導石の利益は殆どありません」

「えっ⁉ ちょ、なんで⁉」

「それは……値上げをしてしまうと、エンジェリンの民が困窮する恐れがありますので……」

「は? 馬鹿なの……?」

「も、申し訳ございませんっ! 何か私に……落ち度がありましたでしょうか⁉」


子犬のように恐る恐る顔を上げるハデス。

思わずキュンとしてしまったが、それはそれ――。

いまはそれどころじゃない!


「落ち度とかのレベルじゃなくて、なぜ自国の民の生活を優先しないの? 私が言いたいのは、この国は誰のための国なのかってこと、わかる?」

「ま、まさか……リコ様! 邪神様のご神託が……⁉」


ワナワナと震えるハデス。

いや、ちょっとそのリアクション、面倒くさくなってきたわ……。


ん? 待って……。私は闇の聖母……。

クライ帝国は暗黒教徒の国……。

ん? これって……。


「あのね、もしご神託が降ったとしたら……どうする?」

「もちろん! そのご神託に従うまでです!」


ハデスは曇りない目を向けてくる。


「わかったわ……その時は皆に報せましょう」

「おぉ……! ありがとうございます!」


ははーん、これは使える……。

せっかくこの国に住むんだし、もっと発展して楽しく暮らせるのがいいわよね?

よーし! そうと決まればっ!


こうして私はご神託を旗印にして、クライ帝国を発展させていく……つもり。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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よろしくお願いいたします。

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