7話〜学園祭前日、妹ちゃんの襲来!?〜
私の名前は舞冬……女の子っぽい名前だからずっと好きじゃなかったけど……今とてもこの名前で良かったって思えてる
というのも私が女の子になってしまったから
数日前に風邪を引いて処方された薬を飲んだら、急に身体がぼっと火照ったと思ったら女の子になっていた
私、これからどうなるんだろう……
私たち3人が食器屋さんから出てアパートの方へ歩き出そうとしていると……
駅の方から私達を見つけ、にこにこしながら私たちの方に走ってくる女の子……私の妹、柊舞夏の姿があった
舞夏「やっぱりこころちゃんだ〜!」
こころ「舞夏ちゃん!久しぶり〜!少し背大きくなったんじゃない?」
舞夏「こころちゃん久しぶり〜!ほんと?!」
かすみ「こころん、この子って……?」
こころ「あぁ、紹介するわね…この子は舞冬の妹の舞夏ちゃん」
舞夏「舞夏です、いつもお兄ちゃんがお世話になってます」
かすみ「おぉ〜礼儀正しい〜」
こころ「んで、この子は私と舞冬の同じクラスの夢川かすみちゃん」
かすみ「よろしくぅ!」
舞夏「よろしくお願いします……ってお兄ちゃんは?」
こころ「ま、舞冬は…その…」
舞冬「………」
舞夏「お兄ちゃん、メッセージ送ったのに反応無いし電話も出ないんだけど……ってこころちゃんこの子は?」
見つかっちゃったか……まぁ見つかるって思ってたけど
こころ「こ、この子はその……友達って言うか……」
舞冬「もう、いいよこころ……私から言うから」
こころ「えっ?」
私は舞夏の前にたった
高校入学する前は男だったから目線が同じくらいになってるのがすごい違和感でしかない
舞夏「こころちゃん……この子って……」
舞冬「久しぶり……私が舞冬だよ……舞夏」
舞夏「えっ……まふゆ……お兄ちゃん……?」
舞冬「うん……」
何言われるか分からないけど……私は逸らしていた目線を舞夏の方に向けた
すると舞夏は私の姿を見て固まっていた
舞夏「………」
舞冬「えと……舞夏……?」
舞夏「こ、こんな可愛い子がお兄ちゃんなわけないじゃん!」
舞冬「まって!ほんとなんだって!これには色々あって……!」
こころ「舞夏ちゃん……この子が言ってるのはほんとなのよ……」
舞夏「えっ……ほんとにお兄ちゃんなの……?」
かすみ「そうだよ〜、この子はまふゆん!舞夏ちゃんのお兄ちゃんだぞぉ〜」
舞夏「うそ……お兄ちゃんが……女の子になってる……」
舞冬「まぁ……そんな反応になるよね……」
そう言うと舞夏が近づいてきて……なんとスカートをめくってきたのだ
舞冬「ちょっ?!あんた何すんのよ!?」
舞夏「えっ……女の子のパンツ履いてる……」
舞冬「そりゃそうでしょ!じゃなかったらここまで身長縮んでないって!」
舞夏「お兄ちゃん、ほんとに女の子になっちゃったんだ……」
舞冬「詳しい話はアパートでするから舞夏も着いてきて」
舞夏「う、うん……」
舞冬「その前にみんなで晩御飯の買い出しに行くからあんたも手伝いなさい」
そういうと舞夏はきょとんとした顔をする
舞冬「……?どしたの舞夏?」
舞夏「…お兄ちゃん料理できるの……?」
舞冬「あんたが思ってるよりはできるわよ?」
かすみ「まふゆんの料理美味しいよ〜!」
こころ「そうね、心配しなくても美味しいわよ?」
舞夏「へぇー……」
舞冬「よし、あんたの好きだったお兄ちゃんのオムライス作ったげる」
舞夏「えっいいの?!」
舞冬「そうすれば舞夏も少しは信じてくれるでしょ?」
舞夏「てか私の好物知ってる時点でお兄ちゃんだって信じるよ…?」
舞冬「……それもそうね」
舞夏を含め4人でアパート近くのスーパーに寄り、必要な食材を買ってアパートに帰宅した
ー舞冬の部屋ー
舞冬「ふぅ〜帰ってこれた〜」
かすみ「お、お邪魔しま〜す」
舞夏「ここがお兄ちゃんの部屋なんだ……」
こころ「いつ見てもシンプルよね〜」
舞冬「いいでしょ別に……あ、こころ炊飯器持ってきてくれない?」
こころ「えっあんた持ってるでしょ?」
舞冬「4人分作るから…ちょっと足らないかなって思って」
こころ「そういう事ね、ちょっと持ってくるわ」
舞冬「うん、お願い……2人はテレビでも見ながらゆっくりしてて〜」
かすみ&舞夏「はーい」
こころは部屋に炊飯器を取りに行き、私は晩御飯の準備を始める
…………1時間と数十分後……
舞冬「おまたせ〜できたよ〜」
舞夏「!待ってました!!」
こころ「すごいいい匂い〜」
かすみ「すごい美味しそうだね〜」
舞冬「じゃあ、食べよっか」
【いただきます】
みんなで晩御飯を食べ始める
今日の晩御飯は舞夏の大好きなオムライスです
舞夏「ん〜っ、美味しいっ!」
舞冬「ほんと?よかった」
かすみ「まふゆん!すごい美味しいよ!」
こころ「ほんと美味しいわねこれ」
舞冬「みんなの口にあってよかったよ」
舞夏「お兄ちゃんってオムライスだけは美味しかったんだよね〜」
舞冬「そんな舞夏はお兄ちゃんの作るオムライスが大好きなんだもんねー?」
舞夏「い、いいじゃん別に!お兄ちゃんのオムライス美味しいんだもん」
かすみ「舞夏ちゃんってお兄ちゃん大好きなんだね〜」
こころ「そうね〜、小さい頃からずっと舞冬にくっついていたわね〜」
舞夏「こ、こころちゃん!?」
舞冬「小さい頃の舞夏の夢ってなんだっけ?確かお兄ちゃんのおよm……」
舞夏「わー!わー!」
私が言おうとしてた言葉を舞夏は赤くなりながら遮った
こころとかすみちゃんは微笑ましい顔で舞夏を見ていた
舞夏「もう!なんでそんな恥ずかしいこと覚えてるかなー」
舞冬「これでお兄ちゃんだってわかったでしょ?」
舞夏「分かったけどー……どうしてそうなったの?」
私は女の子になった経緯を事細かく舞夏に説明した
ー少女説明中?ー
舞冬「……って事なんだけど」
舞夏「……そんな漫画みたいなことあるの……?」
かすみ「現に起きてるからね〜…私も見たわけじゃないけど」
こころ「私も、何かが割れる音聞こえたからすぐに駆けつけたら女の子になってたから直接見たわけじゃないけどね」
舞夏「お兄ちゃん…すごい漫画の人みたいじゃん」
舞冬「いや、嬉しくないからね?……それと舞夏」
舞夏「ん〜?なぁにお兄ちゃん」
舞冬「この事はお母さんとお父さんには黙っててほしい……」
舞夏「えっ?なんで?」
舞冬「年末には帰るから…その時に話したいことあるって言ってあるからその時まで黙ってて欲しい……お願い」
私は舞夏に向かって頭を下げた
舞夏はどんな顔をしているか分からないけど…次の返答でそれがよくわかった
舞夏「……いいよ、黙っててあげる」
舞冬「…ほんと?」
舞夏「そのかわり!」
舞冬「そのかわり……?」
舞夏「今日からお姉ちゃんって呼ぶね?」
舞冬「ふぇ?」
こころ「あら、いいわね〜」
かすみ「まふゆんいいな〜、私もお姉ちゃんって呼ばれたい〜」
あまりの驚きに私はしばらく固まってしまった
え…?、そんなんでいいの…?
舞冬「それだけでいいの……?」
舞夏「後は〜…そうだな〜…あっ、お風呂一緒に入りたい!」
舞冬「えぇ〜……」
こころ「せっかくだし、みんなで入る?」
かすみ「えっ…?!////」
こころが言った言葉に一瞬で顔が赤くなるかすみちゃん
まぁ無理もないよね…私とこころは1回入ったことあるけど……
舞夏「こころちゃんも一緒にはいってくれるの?!」
こころ「えぇ、いいわよ〜」
かすみ「ほ、ほんとに入るの……?////」
こころ「だって女同士でしょ?」
舞冬「私はもうこころには見られてるから全然平気なんだけど…」
かすみ「むっ……」
なぜだか分からないけど、むっとするかすみちゃん……なんか私に対してってよりこころに対してむっとしてる感じがした……
かすみ「わ、私も一緒にはいるっ」
舞冬「……?じゃあみんなではいろっか」
舞夏「やった!はやくはやく!」
こころ「そんなにはしゃいじゃってお風呂は逃げないわよ〜」
私たちはお風呂場に向かい、脱衣所で各々服を脱ぎ始める
私は人数分のタオルとかを用意してから服を脱いだ
舞夏「じー……」
こころ「…?どしたの舞夏ちゃん?」
舞夏「中学の時から思ってたけど……こころちゃんのっておっきいよね」
舞夏が見ていたのは胸だった…それを知ったこころは少し顔が赤くなる
こころ「そ、そうかな?」
舞夏「いったい何食べたらそんなにおっきくなるの…?」
こころ「普通のご飯しか食べてないけど…」
舞夏「へぇ……クラスの中でもおっきい方でしょ〜?」
こころ「そんなにおっきくないと思うだけど……」
かすみ「ほぇ〜?じゃあ、かっくにーんっ!」もにゅっもにゅっ♪
こころ「ちょっ、ちょっと!?かすみちゃん!?」
かすみ「こんなおっきいのぶらさげてておっきくないとは何事だ〜!」もにゅっもにゅっ
こころ「あっ……ちょっと……」
舞冬「へぇ〜……こころもそんな可愛い声出すんだね……」
前に揉まれたことあるけどその時は仕返し出来なかったから……こころのこんな声聞いたこと無かった
こころ「まっ、まふゆっ……見てないで助けてよっ」
舞冬「えぇ〜…?あんただって私と入った時たくさん揉んだじゃん?」
舞夏「うわぁ……お姉ちゃん…えぐ……」
こころ「それは……謝ったじゃんっ……ひゃんっ!」
かすみ「おぉ〜っこころん、いい声で鳴くんだね〜」
こころ「も、もう……やめて……////」
しばらく揉まれたこころは顔が真っ赤になっていた
かすみちゃんは満足そうな顔して私の方を見ていた
かすみ「あは〜、満足〜」
舞冬「そ、それは良かったね……」
かすみ「でもね〜まふゆんの身体が気になるんだよね〜」
舞冬「ふぇ…?えっ……ちょっ……」
かすみ「ふっふっふ……まふゆん覚悟〜!」
いきなりかすみちゃんが私に掴みかかろうとしてきた
私はすぐに動けず、後ろも壁だったので逃げれなかった
もにゅっもにゅっ♪
舞冬「い、いやん……」
かすみ「おぉ〜、まふゆんのも柔らかいね〜おまけに色っぽい声〜」
舞冬「か、かすみちゃんが揉むからでしょ!すごい恥ずかしいんだから!」
舞夏「お、お姉ちゃん……もうすっかり女の子なんだね……」
舞冬「だからさっきも言ったでしょ?……もう男の時の感覚無いって……んっ…////…っていつまで揉んでるの!?」
かすみ「え〜もうちょっと〜」
舞夏「……(お姉ちゃんのスタイル羨ましい……)」
かすみちゃんにひとしきり揉まれたあと、なんと舞夏にまで揉まれたのでした……なんで声我慢できなかったんだろ……めっちゃ恥ずかしい……
そのあとは、洗いっこなどしてお風呂の時間が終わった
かすみ「はぁ〜気持ちよかった!満足満足〜♪」
舞冬・こころ「つ、疲れた……」
舞夏「お、お姉ちゃん達……大丈夫…?」
舞冬「あ、あんたがそれ言うの……?人の胸あんだけ揉んでおいて……」
舞夏「だ、だって……お姉ちゃんの胸羨ましかったんだもん……」
舞冬「だからって揉みすぎなのよ……まだ揉まれてる感覚あるし……」
舞夏「ご、ごめんってば〜」
かすみ「あはは〜ごめんね〜?代わりと言ったらなんだけど私の揉む?」
パジャマ姿のかすみちゃんがそんな事言うものだから、私はかすみちゃんの胸の方をじっと見てしまった
かすみ「あはは〜まふゆん見すぎ〜」
舞冬「……かすみちゃんのもおっきいよね」
こころ「舞冬よりはおっきいわね」
かすみ「へへ〜ん!」どやさぁ
舞冬「むっ…」
かすみちゃんが胸を張っているの見てちょこっとムッとした私は何も言わずに胸を揉んでいた
むにゅう…
かすみ「ひゃんっ!」
舞冬「むぅ……これは私より大きい……」もにゅっもにゅっ♪
かすみ「ま、まふゆんっ……いきなり揉むのは反則だよぉ……」
舞冬「かすみちゃんが胸張ってドヤるのが悪い」
かすみ「えぇ……」
舞冬「それになんでブラしてないの?形悪くなっちゃわない?」
かすみ「私寝る時つけてると寝れなくて…いつもつけてないんだ」
こころ「そんなに寝づらくなるならナイトブラとかはどう?あんまり締め付けも無くて形も崩れないわよ?」
かすみ「ナイトブラかぁ……後で見てみよっかな」
舞夏「そういうアドバイスができるこころちゃんはナイトブラつけてるの?」
好奇心旺盛な舞夏はこころに質問していた
私は舞夏の胸を見る……少し膨らみはあるけど大きさは小さい……
こころ「私?私はつけてるわよ〜」
舞冬「こころはつけないで寝てたら形すぐ崩れそうだもんね!!」むすぅ
こころ「そんなに強調しないでよ……これだけおっきいのもなかなかに辛いのよ?」
かすみ「あはは…(あ、これまふゆんにとって胸の話は禁句だ……すごい根に持ってる……)」
なんだろう……女の子になって私より大きい子を見ているとちょっと羨ましいって思ってもやもやする
舞冬「どうやったらおっきくなるかな……」ぼそっ
舞夏「お姉ちゃん……今のままでも十分おっきいから心配しなくていいと思う……」
舞冬「えぇ〜……おっきい方がいいじゃん…舞夏だってちっちゃいんだからおっきくなりたいでしょ?」
舞夏「………」イラッ
私の言葉が舞夏の気にしている逆鱗に触れたのか涙目になりながら私の胸を力強く掴んできた
むぎゅぅ……
舞冬「い、いたいっ!ちょっと舞夏!?」
舞夏「……次、ちっちゃいって言ったら……お姉ちゃんの胸…剥ぐからね……?」
舞冬「ひぃっ……!ご、ごめん……」
舞夏「なんで女の子になったお姉ちゃんの方が胸あるのよー!?」ゆっさゆっさ
舞冬「うぁっ……ま、まなつ……!…や、やめ……」
舞夏が胸を鷲掴みにしながら体を揺らす
そのせいで視界がぐらぐらと揺れていた
気持ち悪くなりそうと思っていたら、揺れているのが止まりかすみちゃんに支えられていた
こころ「はいストーップ!いくらなんでもやり過ぎよ舞夏ちゃん」むぎゅっ
舞夏「んぐっ?!ん〜!」
かすみ「まふゆん大丈夫?」
舞冬「う、うん…大丈夫…」
舞夏「ん〜!ん〜!(離してこころちゃん!)」
こころ「だ〜め、少し反省しようね」むぎゅ♡
舞夏「ん〜!………(あ、でもこれ気持ちいいかも…)」
こころ「あらら、眠くなってきちゃった?」
かすみ「時間ももう22時だし早めに寝よっか〜」
舞冬「そうだね〜、まってて今準備するから」
そう言って私は布団を準備した…いつもこころが来ていいように1組だけは用意してあるのだ
舞冬「これでよし…と、こころ〜準備できたよー」
こころ「ありがとう、舞冬……舞夏ちゃん寝るよ〜?」
舞夏「……うん」ぎゅっ
こころ「甘えん坊だね〜……こっちの布団で私たち寝ちゃうわね?」
舞冬「うん、かすみちゃんは私と同じベッドになっちゃうけどいい?」
かすみ「うん、大丈夫だよぉ(同じベッド……すごいドキドキする……)」
舞冬「じゃあ、ベッドの奥の方でもいい?私明日の朝ごはん作るのに早く起きるから…」
かすみ「うん、大丈夫だよぉ」
舞冬「ありがと、じゃあ電気消すね〜」
そう言って私は電気を消してかすみちゃんと同じベットに入る……正直こころとも一緒に寝たことないから内心ドキドキする
舞冬「それじゃみんなおやすみ〜」
こころ「おやすみ〜」
かすみ「3人ともおやすみ〜」
舞夏「おやしゅみなさい…」
そうして私たちは、明日の学園祭に向けて就寝するのだったかすみちゃんがとなりで寝ているせいかドキドキしすぎて少しの間寝れなかったけど、いつの間にか寝てしまっていた
to be continued
お待たせしました
次回はいよいよ学園祭本番です
誤字脱字、感想等お待ちしております