仲間
初戦から2日後俺に1通の通知がきた。[大森拓斗さん、次はチーム戦です。私がランダムで4人チームを組みました。あなたたちで協力し、150チームで戦いあい生き残ってください。]なるほど、150チームのなかで1位になればいいのか。なかなかの長期戦になりそうだな。
そしてチーム戦のルール説明を赤い壁紙のはってある部屋で聞いた。そしてメンバーの発表。ここで頼もしいやつがこなければ詰み。たのむぞ。
俺とチームになったのは、杉村ジュン、鴨先努、上坂真衣。
全チームメンバーがそろったら司会のテラが指をパチンとならした。すると視界がまばゆい光に包み込まれる。
「それでは、いってらっしゃーーい」
目が覚めるとそこには緑に囲まれた大自然が広がっていた。そこにはジュン、努、真衣の姿が。
「それじゃあまず自己紹介しようぜ。おれは杉村ジュンっ、フェンシング日本1位っ。よろしくなっ!!」
「・・・ボクは鴨先努、趣味でハンティングをしていた。・・よろしく・・。」
「私は、上坂真衣。空手をやってたよ。よろしく。」
(こいつら強い。それにくらべて俺は・・・。)
「俺は大森拓斗。料理部部長だったくらいかな・・。よろしく!」
「それにしても寒くない?」
ケータイをみると18:48。どうしよう。野宿はきついな。
「・・あの洞窟なんてどうですか。雨風も防げるし・・」「そうだな。そうしよう」
そして俺たちはその洞窟にはいった。だがとても暗くてなにも見えない。そこでケータイを見るとなんとアプリがもう1個解禁されていた。どうやら物をコインで交換できるそうだ。コイン残高は200。マッチや小麦、武器など様々なものと交換できるそうだ。とりあえず生き残るために4人で相談し、マッチ、小麦20キロ、毛布、包丁、衣類、鍋、飲料水、食塩、豚肉を指定し交換ボタンを押した。するとドスンという音とともに目の前に希望の品が置かれていた。
「まずは腹減ったから飯作ろうぜっ」「あぁ、そうだね」俺はマッチで火をおこし落ちている木枝に火をつけた。
そして、なべに豚肉をいれて焼いて塩で味付け。
もぐもぐ。「うめえーっ!」「・・美味・・」「おいしい!」
意外と好評だった。割とうまくて感動してる。
ー22:35ー
「もう眠いねー」「もう寝るか」「おやすみっ」
交換した毛布にくるまった。今日はいろいろ忙しかった。
洞窟の中にはちりちり燃える火の音が響いていた。