表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冬野つぐみのオモイカタ ―女子大生二人。トコロニヨリ、ヒトリ。行方不明―  作者: とは


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/98

くらいへやで7 (Sノオモイ)

 静かな静かなくらい部屋。

 沙十美は一つの結論にたどり着く。


 考えた、考えた、たくさん、たくさん、考えた。

 だけど、どうしても自分自身が助かる術は思いつかない。


 自分に出来る事。

 それは、もう一つしか思いつかない。

 そしてそれが叶う可能性はとても低いのを、沙十美は十分に理解していた。


 だが沙十美は諦めない。

 奥戸からの言葉がそのきっかけだ。


 沙十美の渇望の力はとても強いと。

 いずれ奥戸達の糧になり一部になると。

 この言葉に沙十美は賭けることにした。


 こんな自分だけど、つぐみを助けたい。

 守りたい。

 その強い願いを。

 念いを込めて。

 今からそれを試してみることにする。


 沙十美は小さくある言葉を呟き始める。

 その呟きは。

 その念いはいつまでも、いつまでも続いていく。

 自分が消えてなくなるまで。


 ――この黒い水になってしまうまで。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ