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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約5年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

旅する鴉とリナリアの旅団

作者:百黒
 この世界は、幾度も文明を失っている。

 初めは金の時代。全てに満たされて尚利便を求める時代だった。
 次は銀の時代。足りないながらも穏やかな時代だった。
 次は銅の時代。何もかもが試行錯誤の時代だった。
 繰り返し、繰り返し、その度に失われていく技術は朽ちて新たな時代の外殻に埋もれて地の底に眠った。
 過去の時代の残滓を調べ、探り、失う度に過去へと繋ぐ人の意地汚さのなんと素晴らしいことか。
 生きとし生けるものが揺るがす天秤の傾きを楽しむように、その都度世界には形而上から災禍を齎された。

 金の時代には開闢を告げる獣を。
 銀の時代には人非人を。
 銅の時代には幻想の技法を。

 そして、今。
 鉄の時代と人々が呼ぶ世界で、鴉に扮する少女が旅を始める。
 幼い頃に奪われた大切な人を探す中で、幾多の出会いと別れを繰り返す。
 これは恋を追い続ける少女と、その仲間たちによる救世の物語。


 そして、世界と神に挑む男の物語。
さらば強者、ようこそ弱者
2020/04/25 21:40
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