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俺と妹

自分の気の向くままに書いている素人小説です。

拙いですが、少しでも読んで頂けると、嬉しいです。

氷の剣(あいしくる・そーど)!!!」

炎の魔物(ふれいむ)を幾つもの氷剣が貫く。

貫かれた炎の魔物(ふれいむ)は、蒸発するかの様に露と消えた。

流石(さすが)、クルトお兄様!!!」

リリムがすかさず抱き付いてくる。

俺は、そんなリリムの頭を撫でてやる。


リリムは、俺の妹だ。

クォーター獣人で、猫耳と尻尾がある。

俺とは、腹違いの兄妹だ。

俺は、両親共に人間だが、リリムの母親は、獣人の血を引いている。

ハーフ獣人なのだ。猫系の。


これが、今の俺の日常茶飯事だ。

俺とリリムは、一緒に旅をしている。

旅に出たまま帰らない、親父を探す旅だ。


リリムは、基本的に、物理攻撃系である。

剣士(ふぁいたー)なのだ。見た目の愛らしさとは裏腹に。

背中に大剣を担いでいる。

本来は、素早さもあるのだが、今の装備は攻撃力重視だ。

その内、軽さもあって、破壊力もある、リリム向きの良い武器が見付かるといいのだが…。

RPG(げーむ)のハヤブサの剣、とか、某国の国宝の草薙の剣のような。


来る日も、来る日も、魔物(もんすたー)との戦いだ。

「はぁぁぁッ!!!」

リリムが大剣を振り払う。

魔物(もんすたー)の群れが、スパッと上下に分断された。

「よくやった!!!」

俺は、すかさず、リリムの頭を撫でてやる。

リリムの耳が嬉しそうに動く。

リリムは、頭を撫でられるのが、大好きなのだ。


こんな生活がもう2年も続いている。

魔法で魔物を一掃するのは爽快だが、時には、深手を負うこともあった。

基本的には、生きるか死ぬかの世界なのだ。

こんな生活が始まるようになった契機(きっかけ)は…


元々、俺には、家庭があった。

子供はおらず、妻だけの2人暮らしだったが、

慎ましく、穏やかな生活だった。

俺の本来の名は、神木(かみき)(りょう)と言う。

大企業ではないが、そこそこ大きい中小企業に勤めていて、

高給取りでは無いが、まぁまぁ良い給料を貰っていた。

だが、ある日…俺は、突然、この異世界に飛ばされたのだ。


最初は…何が起こったのか、理解出来なかった。

気が付くと、そこには、心配してずっと看病していた妹の姿があった。

勿論、こちらの世界の妹、である。

妹が言うには、こちらの世界の俺は、ずっと意識がなく、

生死を彷徨っていたのだそうだ。


最初は、何もかもが理解出来なかった。

まるでRPG(げーむ)の世界に迷い込んだ様だと思った。

何故なら、妹には、猫耳があって、尻尾も生えていたのだから。

そして、義理の母、妹リリムの母も、また同様だったのである。


リリムの母は、名をダリムと言う。

その義理の母(だりむ)から、この世界の理を教えてもらった。

この世界には創造主(かみ)がいる。

そして、創造主(かみ)が総ての法則(るーる)を作るのだそうだ。

この創造主(かみ)-つまり(かみ)だが、実在するんだとか。

だが、神はこの世界には干渉せず、法則(るーる)のみを司る存在なのだと言う。

何故、実在するのかが分かるかというと、神は時々、降りて来ることがあるのだそうだ。

神々の世界からこの世界へと。

その時には、選ばれし者に神託を下すのだという。


そんな世界で、俺は、クルトと云う名の魔術師として、生きてゆくことになった。

俺は、異世界から来た存在だが、この世界の俺(くると)は、元々、この世界に存在していた様である。

どうやら、理屈は分からないが、俺の人格が、クルトの人格に上書きされた…らしい。

だから、俺は、元々あったクルトの人格がどうなったのか、とても興味があるのだが、

未だに、その件については、本当のところが分かっていない。

そして、同様に、元の世界に戻る方法も…。


だが。

その鍵を握っているのが、どうやら俺たちの親父だという事が分かったのだ。

何故なら…親父は、どうやら、神から直接、異世界の扉に関する神託を受けたらしい。

そして、どうやら、その神託により、旅に出たらしいのだ。

さらに、その後、親父を探す旅の途中で、俺たちは知ることになる。

創造主(かみ)が異世界の存在であるということを。

気が向いたら、更新していこうと思っています。

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