№ 2 反撃
№ 2 反撃
【1日目】
ポリスカー 2台に分乗して学校へ向け出発すると突然無線が入って来た。「誰か聞いてる?アンよ!今病院の屋上にいるの、誰か助けに来て!!」キャシーが無線を取る
「キャシーよ!アン無事なの?ラルフはどうしたの?」、「キャシー助けて!」、「アン、聞いてラルフはどうしの?」、「ラルフは”奴等”に噛まれて…うぅぅ、病院の中は携帯電話も無線も使えないから屋上に逃げて来たの…」「分ったわ!アン、今の場所は安全なの?」、「大丈夫、出入り口は1か所しかないし扉は鎖と手錠で封鎖しているわ」
「今、教会の救助が終わった所よ これからエミリー達と迎えに行くから安心して」、「分った… だけど此処には”奴等”が大勢いるから気を付けて、それと病室や部屋に避難している人達も大勢いるから…」生残りは彼女だけではないのか… 良かった。
「無線で聞いた通りこれから病院へ救出に向かうわ、アン以外にも生残り居るみたいだから出来るだけ速やかに脅威を排除する」、「「了解!キャシー」」
数分後、病院の駐車場に着くと”奴等”が徘徊している それと緊急車両用駐車スペースにポリスカー(Jeep Cherokee XJ)が止まっている これ以上外部から”奴等”が侵入しない様に駐車場の門を閉鎖する
教会を出発する前にエミリーとスティーブには暴徒鎮圧用の装備に着替えて貰った。キャシーが理由を説明して装備も22口径で統一している。(予備の銃は.45ACPや9mm)
キャシーが「打ち合わせ通り最初に駐車場に居る”奴等”を排除、その後敷地内に居る”奴等”を排除して建物へ突入する では掃討開始!」、「プス、プス、プス」、「パシ、パシ、パシ」と静かな攻撃が始まり3分程で駐車場の”奴等”の排除を完了して引き続き敷地内の”奴等”の排除に切り替え20分程で敷地内の”奴等”を排除する事が出来た。
屋上から手を振って合図しているアンに無線で連絡して屋上から”奴等”の位置情報を貰い掃討の効率を上げる
病院の敷地内には大学と企業が共同で建てた研究施設棟が何棟か在るが そこは問題無いみたいだな 窓からスタッフが笑顔で手を振っているし出入口に設置されているインターホンで確認したら侵入者は居ないとの事だ
いよいよ院内に突入だ、打ち合わせを確認して進む先ずは1階ロビーの制圧と…「2人一組で制圧する!私とショーは右(東)、エミリーとスティーブは左(西)、中央の安全を確保し速やかに西側、東側の防火シャッターを降ろし脅威の削減を図る」「「「了解」」」1階中央は待合室に受付兼ナースステーション、西側に診療室と検査室、レントゲン室、処置室、東側は人口透析室、薬局、薬品保管庫、看護師の更衣室や休憩室がある
1階中央に突入すると東側は防火シャッターが既に下りていたので全員で進路上の”奴等”を排除しながら西側の防火シッターを下し”奴等”を殲滅してロビーを確保、そして2階へ向かう、1階のロビーから少しづつ慎重に2階への段を上がると2階はロビーの東西どちらの防火シャッターも下りていて東側の防火シャッターの前に数体の”奴等”がシャッターを叩いて居たので後ろから頭部を掃射して排除する
防火シャッターが閉まっているので窓から身を乗り出して東側を確認すると子供達と看護師や医者が窓から手を振ってきた。
「良かった無事だった」と言葉を漏らすキャシー、そう言えば反対、西側の防火シャッターにはゾンビが張り付いてなかったな。
西側は大人の入院患者や人工透析患者用だが窓から覗くと防火扉の向こう側には”奴等”と成った患者や看護師、十数体が徘徊している。
先ずはアンの救出、2階から屋上への階段を上り踊り場から上を覗くと扉を叩く2体の”ゾンビ”が居た一体は患者でもう一体が保安官助手の姿だった。
彼がラルフだろう…キャシーやエミリー、スティーブが動揺しているので俺が背後からラルフの頭部を狙い引き金を引いた「プス!プス!」と響く音と共に扉を叩いて居た二体の”奴等”が階下へ転げ落ちる。
扉の前に来てキャシーが「アン!周辺の安全を確保したわ!扉を開けて!」「分った今開けるから」カチャカチャと手錠と鎖を外す音が聞こえ扉が解放されアンがキャシーがに抱きついた。
「誰にも連絡とれないから全滅したと思ってた…」(涙目)、「そーね、彼が来なければその通りになってたかもね…、アン、ショーよ」
「数十分前に臨時の保安官助手になった。ショーだ!アンよく頑張ったな」と握手する「アンよ!宜しく」「アン、これから建物内の奴らを排除するが大丈夫?」、頷くアン「ラルフが死んで…、1人では多勢に無勢、それに弾薬も無かったから…」、「そうか…、銃や弾薬は大量に持って来ている」そう言って予備の銃と弾薬をアンに渡す
「それじゃ一度パトカーに戻って装備を整えてからラルフの敵討ちだ!」頷くアン、それからパトカーに戻ってアンの再度装備を整えた後 2階に居る”奴等”から排除する事となった。
2階に着いて西側の防火シャッターを数十センチ上げて中から出て来る”奴等”の頭に2発ずつ撃ちこみ止めを刺す作業が続く
防火シャッターの隙間から出て来る”奴等”が居なくなったので扉を全開して廊下や部屋の中に居る”奴等”を1部屋ずつ掃討する 鍵が掛ってる部屋が何部屋か有ったのでノックして声を掛けると返事があった。 この区画にも生存者がいたのか… 医者と看護師、数名の患者が避難していた。
「もう少しこの場所で隠れていて建物(2階と1階)を完全に制圧したら迎えに来るから」と声を掛け 次は1階だな!階段を下り1階西側の防火シャッター反対側に奴らが集まって居る”奴等”がシャッターを叩いて居た。
2階と同じ手順で作業(排除)を始める 防火シャッターを数十センチ上げ這い出てくる”奴等”の頭部に2発撃ち込み止めを刺す。
同じ作業を東側でも行い1階の安全を確保、最後に地下に降りると防火シャッターの前が何やら騒がしい 確か地下は倉庫と死体安置所や検死室だったが… その後20分程かけて地下の”奴等”の殲滅を完了、ボイラー室に隠れて居た技師と看護師を無事確保した。
駐車場に出ると沢山の死体袋が並べられている「もう直ぐ冬だから暫く屋外に置いていても問題ない筈よ 学校の救出作戦が終わったら皆で埋葬しましょう!」(少し悲しげなキャシー)
その後、俺達は3台のポリスカー(Jeep Cherokee XJ )に分乗して学校へと向かう、学校の駐車場へ到着すると敷地内に十数体の”奴等”が徘徊している
小学校側の出入り口扉が閉鎖されているが高学年(中学高校)側は運動場に”奴等”が侵入している
パトカーを運動場へ入れボンネットやドアにライフルを置きマットやクッションを間に挟んでライフルを委託、徘徊している”奴等”に狙いを定め射撃を始めた。
数分で屋外の”奴等”排除が完了したので中学高校側の建物にへばり着いてる”奴等”を狙い「プス、プス、プス」「パシ、パシ、パシ」と射撃を開始する建物周りの”奴等”が排除出来たので窓越しに中は大丈夫かを確認すると保険室に2体(生徒と警備)居るらしい、襲われた生徒と噛まれた警備員だが様子が変だと感じた保険医が2人を閉じ込めたと話した。
実はこの学校10年程前、隣り街から逃走して来た銀行強盗が学校に逃げ込み生徒多数を人質に立て籠もり少なくない被害を出した経験から学校のセキュリティーレベルが異常に高い、正面のドアや非常口は鋼鉄製で1階の窓は鉄格子付で全て防弾仕様になっている 内部は監視カメラと区画毎に防火シャッターや区画扉で仕切る事が出来る等、大型パニックルームとして被害を最小限に抑える工夫が随所に成されている
学校は問題無いだが町の安全確保が出来ていない事と付近の安全もまだ確保出来ていないので教師や生徒達に安全が確保されるまでもう暫く学校に止まる様指示した。
町の中央を東西に貫くメインストリートだが西に出た道路は南西方向へと100km以上の無人地帯が続き、その先に少し大きな街がある、東に向かう道の数十キロ先には数千人規模の町とその先には数万人規模の町があり、その先に十数万人規模の都市、そしてその先には数十万人が暮らしている州都が在る 応援を要請した郡や州からの連絡は、まだの様だが… 何か嫌な予感がする
「キャシー、東側の道路を封鎖しよう!」「どうして?」「今回の事件この街だけの出来事じゃなかったらどうなる?」「まさか…、アメリカ中で同じ事が起こって居ると言うの?」「最悪、そう考えて行動しないと不味い、運が良ければこの町だけの不幸、或いはこの地域(郡)だけ、そうでなきゃこの州だけ…、キャシー、最悪を考えて最善を尽くそう」「そうね、もしもの事を考えて備えとかないといけないわね」「それでこの町の入口付近にトラックの荷物、積荷の載せ替えが出来る施設が在ったな。そこのコンテナや設備を使わせて貰う」
「皆聞いて今から街外れのトラックの休憩所に向かう! 最悪の事態を想定して橋を通行止めにして町を外部と封部して これ以上”奴等”が侵入するのを阻止する!」、「「りょうかいキャシー」」