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84 外から見れば早すぎる

 いくぶん焦りを感じながら進むヨシユキ。

 しかし、それを見てる他の者達は違った考えを持っている。



「早いな」

 先に進む速度がだ。

 外から見ればヨシユキ達の進む速度はおそろしく早い。

 後から追いかけてるから有利、というのはある。

 しかし、それを入れても異様に早い。



 普通、多くの探索者はある程度のところまで潜って停滞する。

 程よく稼げるところで順当に金を稼ぐためだったり。

 自分と怪物の強さが拮抗して、そこから先に進めなくなったり。

 他にも理由は様々だろう。

 ただ、何にしてもどこかで足を止める。

 それ以上先に進めないという時がやってくる。



 ヨシユキ達にはそれがない。

 時に歩みが遅くなる事はある。

 だけど、それも一瞬の事。

 淀みが見えたと思ったらすぐに動き出す。

 そのように見えていた。



 ほぼ停滞しないで先に進んでいる。

 それだけ上手く運営がされてるという事だ。

 全体的にレベルを上手く上げている。

 だから先に進んでいける。

 ヨシユキの案内があるのも大きいだろう。



 だが、どれだけ道に詳しくても、それだけで先に進めるわけではない。

 出て来る怪物を倒せるだけの強さが必要だ。

 それも備えてるから止まる事が無いのだろう。



 それが旅団全体に及んでいる。

 先に進む者は、手にした魔力結晶を下にまわしてレベルの底上げをはかる。

 レベルの上がった者達は先に進んで、より魔力のこもった魔力結晶を手に入れる。

 そうして手に入れた魔力結晶を、ヨシユキにまわしていく。

 ヨシユキは優先してレベルをあげて、他の者達を先導していく。



 更に新人も優先して受け入れている。

 それがまた後続を作る事になり、全体の厚みになっていく。



 全ては上手く機能している。

 入り口付近から中盤までを広く長くおさえている。

 さすがに最前線までは到達してないが。

 それも時間の問題に見えた。



「うかうかしてられん」

 追い上げられている。

 最前線を競う上位の探索者達はそんな焦りを抱いていった。

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