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74 生きるだけではなく、その先へ

 様々な者達から話を聞いていった。

 調子は良いのか、今はどうしてるのか。

 これからどうするつもりなのか。

 聞いていく事で、色々と分かってきた。



 誰もが余裕を持つことが出来た。

 戦い方の改善で、生存率が上がった。

 負担が減った。

 それで先に進めるようになった。

 足踏みしてる者達もいるが、それはヨシユキと接点の無かった者達がほとんどだ。

 ヨシユキに案内をしてもらっても、やり方まであらためなかった者達もいる。

 どうしても今までのやり方が変えられない者というのはいる。

 これはどうしようもない。

 責めるような事でもないが。



 そういう者達はともかく、ほとんどの者は以前に比べてかなり成績を上げている。

「タケヒトの言ってる通りだな」

 実際に調べてみて納得した。

 多くの者達が前へ前へと進んでる。

 先行してる者としては、うかうかしてられないだろうと。



 それを見て、ヨシユキも色々と考えていった。

 今のままでも食っていける。

 生活に困る事はない。



 だけど、迷宮の奥が見たいという思いもまだある。

 古巣の仲間とは一緒にいけなくなった。

 それでも、迷宮の奥地まで行ってみたいと思う。

 自分の目でそこがどうなってるのか確かめたかった。



 日々の仕事をこなしながら考えた。

 今の生活と、これからをどうするか。

 その答え見つけながら今後について考えていった。



 何をしたいのか。

 どうすれば良いのか。

 全てを上手く片付けるために、どういう事をしていけば良いのか。



 答えが出るまで時間がかかった。

 それが出た時に、ヨシユキは様々な者達に声をかけていった。

「なあ、ちょっといいか」

 そう言って自分の思いを伝えていく。

 最初にこう告げて。

「迷宮の奥に行きたいんだ」



 再始動を告げる宣言。

 自分がどうしたいかを伝え、相手に協力をあおいでいく。

 その最後にヨシユキはこう尋ねる。

「一緒に迷宮の奥を目指さないか」



 様々な返事があった。

 色々な答えがあった。

 承諾する者、断る者。

 理由はそれぞれだ。

 だが、ヨシユキの考えを誰も否定はしなかった。

 一緒にやるという者も、同行は出来ないという者も。



 ただ、様々な形での協力を申し出ていく。

「そういう事なら」

「ひとつ、噛ませてもらう」

 そんな声を聞くことが出来た。

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