55 頼りになる3人
そうして二回目の新人訓練がはじまる。
今回もそれなりの人数が集まった。
迷宮都市に来て間もない者がほとんどだ。
まだ生き残ってる新人もあらためて教えてもらおうとやってくる。
変わったところでは、付き合いのある旅団から入ったばかりの者がまわされてくる。
「なんでだ?」
などと不思議に思ったのはヨシユキだけだった。
新人訓練は様々なところで割と評判になっていた。
訓練を受けた新人の死亡率が大幅に下がってるからだ。
迷宮内での動きも格段に良くなってる。
そういう人間はどこでもほしがる。
それこそ各旅団はヨシユキが再び新人教育をやらないものかと思ってた。
探索者登録所も新人が使い物になるならばと待ち望んでいた。
だから、話が出た途端にあちこちの関係者が飛びついた。
登録所は新人に告知を出して。
各旅団は絶対参加しろと厳命して。
新人も評判を聞いた者はこぞって参加しにきた。
その為、第二回の新人訓練も人が集まることになった。
そんな新人には前回と同じことを教えていく。
迷宮内での動き方、陣形、戦いにおける連携の仕方。
内容は全く変わらない。
これだけはおぼえておけという最低限を伝えていく。
ただ、前回よりも効率的に効果的に行っていく。
教える側としての経験があるのは大きい。
それに、サクラ・ツバキ・アヤメの提言もある。
これらの中から使える部分を採用して今回の新人訓練が行われる。
学習効率も跳ね上がっていく。
更にヨシユキだけで動き回るわけではない。
サクラとアヤメも付き添いに参加している。
おかげで複数の探索班を作れる。
作業効率は大幅に上がっていく。
訓練期間は前回と同じ。
しかし、内容の密度は比較にならないほど上がった。
おかげで新人にかなりの経験を積ませることが出来た。
ただ、残念なこともあった。
良いことばかりというわけにはいかない。
3人に同行してくれる者。
それについては願ったとおりにはいかなかった。
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