５２ 独特すぎる３人が上手くやっていける場所はあるのか？
実際のレベル以上の強さを見せる３人。
それを見てヨシユキは、３人の持つ可能性に驚く。
今後も成長を続ければどうなるのだろうと。
だが、同時にもろさと弱さも感じていた。
なにせ３人だ。
人数が少ないので、潰滅する時はすぐに潰えるだろうと思った。
一人でも駄目になったら、立て直しがしにくいのだ。
できればあと２人か３人は仲間がいればと思う。
そうすれば、一人が倒れても総崩れになる可能性は低い。
生き残ってる者達で戦力を維持できる。
今の３人はそういう部分が弱い。
やはり、人員の増強。
それか、どこかの旅団への編入。
こういった措置をしないと不安が残る。
とにかく３人が死なないようにしておきたい。
珍しい能力も持ってるのだから。
失うのはもったいない。
例え能力がなくても、無駄に死んで良いわけがない。
どうしても駄目な場合は、自分のところにおいておく事も考える。
それが良いのかどうかはともかくとして。
それしかないかも、と最近は考えていた。
特殊すぎるのだ、３人の能力が。
様々な可能性を秘めてるかもしれない。
だが、扱いが難しい。
滅多にみない効果を発揮してる３人だ。
それを活かすのは難しい。
たとえばサクラ。
強力な能力ではあるかもしれないが、使い勝手が意外と悪い。
薬草や毒草がないと効果を発揮しないのだ。
手元にあれば何でも効果を増幅できるのだろうが。
しかし、薬草・毒草が切れたらそこで終わりだ。
持ち歩く必要もあるので、魔術より手間で面倒がかかる。
ツバキとアヤメはもっと面倒だ。
二人一緒に行動しないと最大の効果が発揮されない。
単独では、同レベルの支援魔術師や戦士に劣る。
そんな二人を効果的に用いるのは難しいだろう。
これらがどうしても気になるところだった。
果たして上手くやっていけるのだろうかと。
気にしすぎかもしれないが、果たして上手くやっていけるのか。
３人の特性をしっかり理解し、活かしていけるのか。
どうしても不安が残る。
（何とかなればいいけど）
どこかに３人と上手くやっていける者がいないか。
上手く受け入れてくれる旅団はないか。
そう考えてしまう。
考えてるうちに、ある事を思いつく。
無いならば、自分で作ってしまうのはどうかと。
それも方法の一つではある。
どうしようもなくなった場合の最後の手段だ。
簡単ではないが、それしかないなら、そうする事も考える。
そうなる前に、なんとか見つけたいものだった。
３人とやっていける者を。
３人を受け入れられる旅団を。
（あればいいけど）
あって欲しいものだった。
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