15 そもそも、接触して戦う必要も無い、遠距離攻撃で倒せればその方が良い
「それにだ」
説明は更に続く。
「まず、近づく前に倒せ。
そうすれば傷とか気にしないで済む。
武器や防具の損傷もな」
当たり前だが、接近戦にならなければ怪我は負わない。
遠くから攻撃して倒せるならその方が良い。
「だから、投石器を用意しろ」
それで石を投げつける。
なんなら、手で投げても良い。
弱い怪物ならそれだけで効果がある。
「無理して投げナイフとか買わなくていいから」
一撃で殺す事までは求めない。
当たれば行動に少しだけ支障が出る。
その程度で良いのだ。
なんなら、石で無くてもよい。
砂や土を投げつけるだけで良い。
それが目に入れば、相手の動きを阻害出来る。
「弓があれば一番いいんだけど。
無いなら手軽な方法で遠くから攻撃しちまえ」
弓もそれなりに値段がする。
貧乏な初心者が手にするのは難しい。
それならば、手軽な遠距離攻撃で怪物を攻撃した方がよい。
さすがに一撃で倒せるわけもない。
それでもだ。
運がよければ一撃で倒せる事もある。
何百回に一回くらいの割合で。
だが、そうでなくても傷を負わせて、動きを鈍くさせれば良い。
それだけで生存の可能性があがる。
「とにかく、離れて戦え。
接近戦は怪物が近づいてからでいい」
手にした武器で攻撃するのは、遠距離戦が終わってから。
接近されたら傷を負う可能性が高まるからだ。
そうならないように、出来るだけ遠距離で仕留める。
それを狙っていく。
レベル上がってもこれは変わらない。
可能ならば遠距離で仕留める。
敵の攻撃が及ばないところから攻撃する。
これに徹していれば損害を受ける可能性は減る。
なかなか上手くいかないのも確かだが。
「でも、接近して戦おうとするな。
出来るなら離れて攻撃しろ。
その方が安全だ」
最終的に接近戦になるにしてもだ。
好んで近寄る必要はない。
何はなくとも距離をあける。
これも生き残るために必要な心得だ。
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