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107 一瞬にして愛想が尽きたので

「よく来てくれた」

 集まってくれた旅団員と関係者に挨拶をする。

 集まった者達は一様に疑問を浮かべていた。

 そして、探索者ではない一般人達。

 商人や職人達は不安を表情に浮かべていた。

 無理もない、集まったもらったのは迷宮の中なのだから。



 貴族の使者との顔合わせ。

 面談とか会談とはいえない短時間の接触。

 それが終わった直後、ヨシユキは旅団と関係者全員の集合を指示した。

 その場所として迷宮の中を示した。

 迷宮都市では、数百人に及ぶ人間を収容する場所がないからだ。



 迷宮の中には広大な広さを持つ空間もある。

 それこそ体育館どころか、野球やサッカーが出来るほどの広さがある場所がだ。

 そういった場所にヨシユキは旅団と旅団の関係者を集めた。

 おかげで探索者以外の者達は戦々恐々としてる。

 いつ怪物が襲ってくるか分からないからだ。



 もっとも、推奨レベル20程度の場所である。

 その程度ならば、ヨシユキの旅団の者達にとって大したものではない。

 怪物が襲ってきてもすぐに撃退出来る。

 むしろ、話し合いの最中に襲われないように、事前に周辺の怪物をたおしてる。

 危険はさほど大きくは無い。

 それでも、旅団と取引してる一般人は生きた心地がしないだろうが。



 そんな関係者合わせて数百人を前に、ヨシユキは声をかけていく。

「よく集まってくれた」

 魔術によって拡大された声が響く。

「今日は、迷宮攻略後の事について語りたい」

 それを聞いた者達全員が、ヨシユキに目と意識を向けた。



 迷宮攻略間近。

 そこに来て色々と取り沙汰されていたヨシユキの動向。

 今後も続けるのか、続けるとしたらどこにいくのか?

 あるいは引退か?

 それがなくても、旅団は継続か解散か?

 誰もがそれを気にしていた。



 その答えがようやく聞ける。

 無視できるわけがなかった。



 そんな者達にヨシユキは自分の考えを語っていく。

「この迷宮はレベルを上げて攻略する。

 その後も旅団は解散しない」

 その事に誰もが安心感をおぼえた。

 とりあえず失業の危険を避けられたからだ。



 なので、その後はどうするのか?

 関心はそちらに向かっていく。

 それに答えるようにヨシユキは語っていく。

「それで、それからだが……」

 そこから語られる内容は、集まった者達の度肝を抜いた。

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