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100 異色の戦闘団

 人数が増えた迷宮奥を目指す一団。

 能力の高いタケヒト達を中心にして活動していく事になる。



 そこにかつてヨシユキに教育されたサクラ達が加わる。

 なんだかんだで最もレベルが高いからだ。

 一般的な戦闘職とは一風変わった戦い方で、彼女達は怪物を圧倒していく。



 そんなサクラ達は、高い能力で迷宮街の運営を担っていた。

 抜ければ大きな問題になりかねない。

 しかし、下にいる者達が育ったのでその心配もなくなった。

 晴れて探索者として一線に復帰する事になる。



 その他にも、運搬人や測量士といった戦闘とは無縁な者達も続く。

 鍛冶や調理人なども続いていく。

 これらは文字通りに荷物持ちや、迷宮内の測量をするためについていきてる。

 直接的な戦闘にはあまり役立たないが、迷宮探索には必要不可欠だ。

 鍛冶や調理人はその場で休息をする時に存在価値を発揮する。



 その他にも、変わった職業の者が参加している。

 たとえば、ネズミ捕り──害獣駆除業者だ。

 一見すると迷宮探索には向かないような気がする。

 しかし、暗がりの中での活動になれてる

 方向感覚に優れてるので、道を間違える事がない。

 加えて、動物の動きに敏感なせいもあってか、怪物の接近などに気付きやすい。



 一般的な農民や労働者も貴重な戦闘力になっている。

 どちらも体が資本なので体力に優れてる。

 加えて農民ならば鍬や草刈り大鎌などの取り扱いが。

 労働者はツルハシなどの取り扱いになじんでいる。

 これらを用いた戦闘能力は本職の戦士に劣るものではない。



 さらには迷宮調査に来た学者も入っている。

 体力的には厳しいし、戦闘に率先して参加するわけではない。

 しかし、豊富な知識から新たに出会った怪物の特性を察知する事が出来る。

 それをもとに弱点を看破する事も。

 未知の場所を探索するにあたり、こういった能力は貴重な戦力となっていった。



 そんな変わり種だけではなく、一般的な探索者もいる。

 戦士に斥候、魔術師と。

 これらも戦列に加わっている。

 だが、それでも一般的な職業の者の姿は目を引いた。

 それらによる変わった戦い方も。



「これはなんとも……」

 タケヒトもどう評価すればいいのか分からなかった。

 いてくれればとてつもなく大きな戦力になってくれる。

 しかし、今まで当たり前と思ってきた探索とは違う。

 決して悪いわけではないが、あまりにも違いが大きいので簡単に受け入れられない。

 なまじ今までのやり方が染みついてる。

 それが邪魔になってる形だ。



 だとしても、戦闘に支障があるわけではない。

 タケヒト達はタケヒト達なりに動き。

 ヨシユキ達はその邪魔にならないように動いている。

 それはそれで上手くかみ合っていた。

 より深くまで迷宮に潜れるくらいには。

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